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魔法剣士になりたくて  作者: 紫 ヤタガラス
第一章 華村カナエ才能の目覚め
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ガルデリニア王国の門番

「失礼します!華村カナエ様をお連れしました!」


 ガルデリニア王国門番の人がガルデリニア城門番の人に言う。

 うぅ。ややこしいなぁ。


「ご苦労。では君は勤めに戻りたまえ。私がここから華村様を紅蓮公のもとにお届けしよう」


「はい!お願いするであります!では自分は持ち場に戻るであります!」


 王国門番の人はまた走って王国入り口へと向かう。

 私は城の門番の人2人に案内してもらうのかと思えば


「私が彼女を紅蓮公のもとに送るからゲイツ。あなたはここで門を守れ」


「え!やだよ!俺も紅蓮公に会いたい!タイタスが門守りなよ!」


 門番の2人が揉める。

 いやー。上坂さん、人気なんだな。門番の人2人がこんな言い合いになるくらいに会いたいなんて。

 そして私のこと忘れて揉めてんだろうなぁ。


「コラァ!タイタス!ゲイツ!貴様らお客人を待たせて何をしとるか!」


 城の奥から顎からすごくヒゲが垂れているご老体が走ってこちらにくる。


「や、やべぇ。爺ちゃんだ!タイタスどうする!」


「どうするったってもう怒られるのは確定だ。ならやることは一つ。いくぞ!ゲイツ」


 わかった!とゲイツと言われたタイタスと呼ばれてる門番より小さい男はご老体のもとに走りタイタスも走る。

 そして私の目の前に残念な光景が。王国に来て門前払いに見た次の残念は


「親父ー!すいませんでした!」


 まさかの2人での土下座であった。


「客人の目の前で土下座とはみっともないぞ!2人ともはよたたんか!」


 ご老体に言われ、大きい方タイタス、小さい方ゲイツはすぐに目の前でキリッと立つ。

 そしてご老体は私の前に来て頭を下げる。


「わしの2人の息子がすまない。この2人実力は確かなんだが我慢が効かなくてな。そこさえしっかりすれば門番のとして務まるのだが。わしの名は村田 ニシオリじゃ。そしてこの大きい方は村田 タイタス。小さい方がゲイツじゃ」


 タイタスとゲイツは私に頭を下げる。


「それでは2人に代わりわしが紅蓮公のもとに案内しよう。2人ともこうなることは予想できたからな。紅蓮公はみんなの憧れなのですじゃ」


 村田さんは私のことを上坂さんのいるところに案内してくれるらしい。

 私は村田さんについて行き、村田さんの息子2人に手を振ると、2人とも涙ぐみながら私に手を振っていた。

 めっちゃ人気なんだな上坂さん。


「何も紅蓮公だけではありませぬぞ。他にも魔法剣士で強い方はいなさるしな。今は教えて差し上げることはできぬからな。そなたは紅蓮公の試練にちょうせんするのであろう?」


 え?試練?試練なんて聞いてないんだけどな・・・


「えーと。私魔法剣士になりたいんですけど適正検査に落ちたんです。そしてほぼやけになってアーブランド高原でスライム狩りしてたらガルウって狼の魔物が出て。そいつと戦って死なないでいたら上坂さんにもったいないと言われたんです」


 私は村田さんに私の事情、上坂さんとの出会いを話していた。

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