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ソウルウォーク★魔都  作者: 神嘗 歪
二章:チートな 創造主 と 雪人たちのゲーム前の予習
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二章:19 「っ? 何、さっきからブッ細工顔で百面相してんだ?」

そんな刀夜を、隣の雪人が見て…。


「っ? 何、さっきからブッ細工顔で百面相してんだ?」


マジ顔で聞いてきた。


「ウッサイィッ!!」


即座に怒髪で返す刀夜。


雪人は、その怒りをあしらうようにまたアイスの棒を振り回して「はい~刀夜クン、遊んでないでちゃんと聞いて~ぇ。」とチャラけた。


でもすぐに真顔になり…。


「で、次にネットで調べたのが、俺たちが住んでいる付近で噂される心霊スポットや都市伝説の場所だ。いくつかピックアップしているが、手始めに…。」


そう言うとアイスの棒の先が、二人の真横にある駅建物を指した。刀夜も「ああ。」と、納得したような声をあげる。


この駅は『心霊スポットとしても』『都市伝説としても』結構有名だ。


刀夜たちの小さい頃から…いや、もっと昔から真しやかに噂される場所……。



――…

『駅のどこかに異界に続くホームがあり、毎夜バケモノが乗る列車が出入りしている。』



……そんな都市伝説。


加えてこの駅では、ここ最近他の駅に比べ人身事故も多くなり、亡くなっている人もいるという。それに尾ひれ背びれがついて、幽霊が出るとかいう心霊スポットもどきにもなっていた。


他にも、治安が悪い地域でもないのに、駅だけは痴漢・盗難・喧嘩などの犯罪も多発するようにもなった。なので先程のように、警察官の方々が頻繁に駅構内を巡回している…。


刀夜はゴクンッと喉を鳴らす。


噂は知っていたものの、普段はあまり意識しないで駅を平気で利用していたが………こう視点を変えて見てみると、なんだか駅が不気味に感じてしまう…。


(…まッ、まあ、今は昼間だしッ。たかがゲームに怖がってどうするッ。…いや!怖がってもねーしッ!)


自分のなかで意味不明の強がりを言う刀夜。すると、いきなり持っているスマホから…。



――…

「それでは、僕たちのナビに沿って進んでくださいっ!」



…と、元気よく阿ーちゃんと吽―ちゃんの声が響いた。


その声に、思わず伸び上がるようにビックンンッとしてしまった刀夜。


「? どうした、刀夜?」


「ッッ…………………………いや、なんでもない。」


首を傾げて聞く雪人に、バクバクする心臓をひた隠しに反対方向に顔を背ける刀夜。



二人は花壇から腰をあげると、阿―ちゃんと吽―ちゃんがいるスマホの画面を見た。


するとそこには目の前のリアル映像が画面に写し出され、阿ーちゃんたちがトコトコと前を歩いている。どうやら合成画像で先導してくれるようだ。


刀夜たちはスマホを見ながら、それについていった。








         ☆★☆

 

 

 

 


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