多重人格の先輩に対して礼儀を守る。
俺は決意表明をして社長室をあとにした。
エレベーターに乗ろうとしたときまた小さな少年(少女?)のジギルくん(ハイドちゃん?)に出会った。
「あっ、こんにちわ。えー俺は今日入社した新人の...」
あれ?本名言ったらいいのかな、でも誰も本名言ってないな
「あのー俺本名言えばいいんですか?えーーと...先輩」
「っっん!!」
ジギルくん(ハイドちゃん)は嬉しそうな顔でこっちの顔を見た。なにか変なこと言ったかな?あ、嬉しそうな顔をしていたのかな?
自分が嬉しそうな顔をしていたことに気が付いたのかすぐ顔を前に戻して
「こ..こんにちわ。え..えっと今はジギルの方です...。あっさっきもジギルの方でした。」
「そうなんですか..。さっきはぶつかってすいません。」
「ん。べ..べつにいい...です。」
なんか会話がたどたどしいな。相手は先輩であれど子供だこっちがうまくしないと。
そのころジギルくんは
えーーと、ジギルどうすればいいんだろう?
思考がフリーズしかかっています。by表に出なければ冷静なハイドちゃん。
で..でもジギルがちゃんと話を繋げないと。せ...先輩だから!!
先輩と言われ高揚しています。byジギルくんと同じくらい高揚している先輩のハイドちゃん。
えーーと会話が止まっちゃった。結局本名を名乗ればいいのか?
「あのー名前をー。」
「えっっ!!あっ..名前。じ..ジギルはジギルっていいます。」
「あーーいやそうじゃなくて。」
ジギルくんは「えっ!」と涙目になって「ううっ。」と言いながら俯いてしまいました。
「えーーと、その俺は本名を名乗ればいいんですか?って話です。」
「あ...ああ、えっと本名じゃなくてコードナンバーでよろしく...。(ど..どうせ...)」
「では、改めまして白番使いまわしの実験体です。」
「「よろしくお願いします。」」