彼の日常を守るため決意する。
あの夢
俺が見た、いや俺達が見た夢。
少年が勇者としてこの世界を魔王から救うそして彼が願う。
「俺の青春を返せ」と
「ふーん。やっぱ少年てことは男に見えたんだ。」
「は?男に見えたんだって男じゃないんですか?」
「いやいや気にしなくていいよ。でもねー」
「社長やめてください。あなただけの話ですからそんな事言ってもしょうがないでしょ。」
?なんの話だろう
「まあ、その夢の彼の願いを叶えるため世界は時間を巻き戻し、僕らにその願いどうりにするため集められたというわけさ。」
「世界って神かなんかですか?」
「分からない。でもどうでもよくない?世界が神だろうが天使だろうが悪魔だろうが人だろうが。それが時間を巻き戻すことのできる何かだということさ。」
「でもそんなとんでもパワーがあるのなら俺達必要無くないですか?」
「それかーそこ突っ込むかー。そうだよねー。…そうだなぁ……僕たちは何も知らない。けど僕らはそれは時間は戻せるでも彼の運命はそれには変えられないと解釈した。」
「替わりに俺らが運命を変えるってことですか?」
あの夢は彼の運命であり世界には変えられないということ。でも
「俺らに変えられるものなんですか?」
社長は俺の質問に対して困っていた。それもそうだ意地悪な質問をしていることは分かっている。でも、それでも俺は異能をもとうが中身の変われない自分に自信が持てる気がしない。
「僕もこんなことは初めてだからね。分からないとしか言いようがない。」
それもそうだろうやっぱ辞めようかな。できるかわからない。社長やメイドさん、あらさん、メリーさん、ジギル君ハイドちゃんにはできるかもしれない。俺にはできないかもしれない。権利をもらえることは強制ではない。俺の選択で恥をかくかもしれない。迷惑をかけるかもしれない。失敗をするかもしれない。俺は
恥を恐れ、迷惑をかけることを恐れ、失敗を恐れている。
日常の素晴らしさを知っている。16年暮らしている。
非日常の辛さを予想できる。16年の間に知っている。
...でも
「...でもかっこよくない?」
うんカッコいい。そんなん
「めっちゃカッコいいです!やります!!」
社長は深々と頭を下げ「ありがとう。」と一言いった。
「礼が深すぎます。流石ダメ社長ですね。」とメイドさんが一言。
カッコよくなりたい。
誰だってそうだろう人より凄くなりたい。凄い人がいたら憧れ嫉妬する。凄いにも色々あるが男なら力で強くなりたい!カッコいいセリフを言いながら敵をぶっ飛ばしたい。
「俺がんばります!!」
俺は力強くガッツポーズをした。
社長とメイドさんは拍手をして応援してくれた。
「ああ、僭越ながら、陰ながら、ゲームでもしながら目上の安全な所から応援させてもらうよ。」
「どうぞよろしくお願いいたします。」
「うんうん。礼儀正しくていいね。是非頑張ってくれるとうれしいよ。」
俺は深々と礼をした。
「礼が深すぎますよ?」とメイドさんが一言。