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奇妙な現実

作者: エイベル・ミーアポル

白も黒もない、色のない世界


ここにも陰鬱な旋律は流れてくる


僕らは敵中毒者


僕らはそれなしには生きていけない


それらを腕に注射して、自らを奮い立たせる


そして獲物を狙うヘビの様に、正義の鎌を振るう機会を狙っている


もう僕らは自分自身ではない。


かくして正義の鎌は振り上げられる


そしてまた、誰かの正義感が騒ぎ始める


僕が君になり、君が僕になる


死体はない


ただ肉のない名前が吊るされている


死体はない


奇妙な現実だけがそこにある

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