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夜の出来事
「どわぁぁぁぁ」
眼前に光が迫ってくる
このまま飲み込まれる そう思い
恐怖に駈られ目を閉じる
なにかしら衝撃があると身を固めてまっていたが
いつまで経っても何も衝撃は来なかった
不審に思い 後ろを振り返る
赤い光がふたつ 凄い速度で離れていく
一体何が…
周りを見回すと 足の下のは一枚岩のような硬い物が敷き詰められて
遠くに見える光が そこだけ煌々と周りを昼間のように照らしてる
此処は何処なのだろう
自分は急いでた
人に会わなければ ならなかった
街道を急いでて…そうだ山崩れが起きて土砂が自分に迫った
呑み込まれ息が苦しくなり…
そうだ 俺はあの時死んだ筈だ
しかし 今こうして動いてる
例え時間が過ぎてたとしても
あの人に会わなければ
ここがどこか定かではないが
あの人が待つ場所を目指そう