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不思議な女心

他の学校では どうするか知らないけど

少なくとも家のクラスでは

学期途中で亡くなった生徒の机に花が飾られたのは10日だけだった

1週間ちょいである

扱いの酷さに…ショックを受けた

『これは流石に本当に死んでたら化けて出てやる』

「本当に死んでたら 私が毎日お花いけてるよ」

軽く返された

確かに今は生きてるつもりだし

良枝も未來の旦那様だと想ってるから こうなのであろう

『生身だったら良かったのに』

つい本音が出てしまう

「えっ?」

『いや 気にするな』

色々男も複雑なのだ

『どのみち クラス名簿に名前が入ってるのは 後一月だしな』

そうなのである俺は高1の三学期に亡くなった事になってる

正月の残りの餅を喉の詰めた享年16歳だ

『2年になる時には名簿にも載らないよ』

「ちゃんと生き返って責任取ってね」

責任逃れするつもりは無いのだが

良枝だけがそうなのか わからないけど

女の子は強いものである

何も出来ない俺だから安心してるのか

その辺りはわからないけど

風呂の時に 見せびらかしはしないが

平気で鏡を見るようになったのだ

混浴なんかでは男性の方が恥ずかしがるなんて

聞く 女性のが慣れるのが早いのであろう

但しお風呂の後の体重計の数値は…

すぐに忘れてと念を押される

裸よりも体重の数値が恥ずかしいと

考える女心をまだ裕太はわからないのだった



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