友人、そして許せない感情
皆さまこんにちは!!今回は樹助VS?、そしていよいよソル戦です。樹助が真面目なのか不真面目なのかわからなくなっています…
それでは、ゆっくりしていってね!!
「レティ…」
「何かしら?」
「いくら何でもやり過ぎだろ…」
妖夢と萃香が開放されるまで見張りをしろと言われた樹助とレティ。霊夢や魔理沙は先に行ったが…レティには罰で仕事を任せられた。なぜか樹助も一緒に…
「こうしろと言ったのは大妖精よ。それに、耐えられなかった二人も悪い。」
「普通手加減するもんだろ…一応一人仲間だぞ…」
妖夢と萃香は氷ずけにされていた。
「ここでずっといても仕方ないわ。樹助、手伝って。」
「何をするんだ?」
レティが左手を二人につけた。
「樹助、腕を発生させて。」
「こうか?」
樹助は能力で腕を3本作った。
「貴女の体温で二人を溶かすのよ。冷たいけど我慢してね」
「お、おう…」
八分後…
「う~ん…はっ!!あれ?ここは誰?私はどこ?」
「逆だぞ妖夢…」
「気づいたのね妖夢。貴女財産的な意味で萃香を殺そうとしたのよ…」
「レティ…ひどいよ~」
萃香がタオルを身にまとった。妖夢は服が凍りついていたので、樹助の手にくるまりながら、服を変えた。
「すいません萃香さん!!剣が折れたことに驚いてしまってつい…」
「いいよ妖夢…それよりも私にも手貸しなさいよ」
「腕もぐぞって言い方だな…ほらよ…」
樹助が萃香のそばに腕を出した。
「サンキュー!!おっ…体温あるから暖かいな…」
萃香も手にくるまった。
「人を布団みたいに言うなよ…その手にも神経あるから地味に重いんだよ…」
「失礼ですね…」
「だな…」
二人の視線が樹助を威嚇する。
「いやまて!!人(妖怪)二人を持ったら普通重いだろ!!」
「じゃあ私先に行くわ…」
レティが高速で逃げ出した。
「おいレティ!!逃げるな!!」
「さあ覚悟はいいですか?」
「鬼の力で潰されるか弾幕で潰されるかどっちがいい?」
「た、立場逆じゃねえか!!やめろ!!やめてくれぇぇ!!」
ピチューン!!
樹助は意識を失った。
三分後…
「すまん…流石にやり過ぎた…」
萃香が樹助を担いでそう言った。
「一人だと軽いですが、流石に二人は重いですね…」
「いや、もういいよ…」
樹助は萃香から降り、飛び出した。
ある程度進むと…白玉楼の邸に到着した。ドアの前に、なぜかレティと魔理沙と、吸血鬼のレミリア・スカーレットがいた。
「レティ、魔理沙!!」」
レミリアからは、案の定ソルの妖力を感じた…
「やはり貴女も…」
「そうよ…私もソル様に忠誠を誓った部下よ。レティ・ホワイトロックと霧雨魔理沙の足止めをしていたわ…」
「レティと魔理沙?」
樹助は思った。レティと魔理沙の足止めをしているのなら、霊夢やチルノ、大妖精達はどうしたのか…なぜレミリアは五人を足止めしなかったのか…
「おい…霊夢達はどうした?」
樹助はおそるおそる聞いてみた…
「博麗霊夢、八雲藍、橙には八雲紫の死を見届けてもらわないとならないからな…あの妖精は放置しても問題ないとわかったからだわ…」
「き…樹助…」
「魔理沙!!」
「た…頼む…霊夢を…紫を…みんなを…助けてくれ!!」
「…ああ…約束する…妖夢、二人を安全なところへ…」
「わかりました!!」
樹助がレミリアに殺意を見せた。だが、それはレミリアに対する殺意ではなく、友人を傷つけたソルに対するものだった…
「いいことを教えてやろう…幻想郷の強い妖怪は…みんなソル様に洗脳された!!」
「………」
「どうした?屈辱で戦意を失ったか?だったらさっさと降参してソル様の部下になれ!!」
「す、萃香ぁ…れ、霊夢達を追え…俺も後から行く…」
「樹助…わかった、みんなの怒りをぶつけてやれ!!」
萃香は邸の中に入った。
「逃がさないわ!!……!?」
「お前の相手は…俺だ!!」
樹助は能力を使い、レミリアの足を掴んでいた。
「ええ…望むところよ!!吸血鬼の私に戦いを挑んだことを後悔させてあげるわ!!」
「スペルカード発動!!「複手『阿修羅の怒り』!!」
阿修羅の怒り…これは、自分の手を四本増やし、六本になった腕で弾幕、体術を使い相手に攻撃する技だ。
「流石ね…弾幕の一撃一撃が重く、スピードもある…だが!!スペルカード発動!!『スカーレットデビル』!!」
レミリアのスペルが樹助の弾幕を全て消した。
「決着は一撃で決める…スペルカード発動!!神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」
レミリアはグングニルを召喚した。樹助は…
「一騎討ちか…いいだろう…スペルカード発動!!水剣『マーキュリウム』…」
白玉楼に静寂が訪れた…レミリアと樹助は緊張している。樹助はマーキュリウムをもつ右手に…レミリアはグングニルをもつ左手に…お互い手汗が発生した。
強風で木の枝が折れ、地面についた…その時…
ガキィン!!
二人の武器がぶつかる音がした。レミリアが先手を打ったが、樹助もスピードでは負けていなかった。二人の一騎討ちが終わったその時…
ドサッ
樹助が膝をついた…しかし…
バタン
レミリアは倒れた…樹助の勝利だ…
「ふう、厄介な相手だった…」
「あら、御姉様を倒すなんてやるわね…」
「!?」
樹助の前に二つの影が見えた…
「昨夜!!フラン!!大丈夫か?」
「ええ…私がやられそうなところを妹様が助けてくれました。」
「大体相手の能力はわかったわ…紫が殺されるまで時間がないから、早く行こう…」
「紫…わかった…行こう!!」
樹助は、昨夜とフランを連れてソルのもとへ急いだ…
白玉楼の邸
「はぁ…はぁ…霊夢、大丈夫?」
「ええ…あんたは?」
「まだまだ行けるわよ…チルノ達はちゃんとやってるかな…」
「今心配したって無駄よ…それよりも目の前にいる敵に集中しましょ…」
霊夢と藍は、今回の黒幕、ソル・ファイナと戦っていた
「ハッハッハ…どうした?お前らが勝てないと紫は殺されるぞ!!」
「スペルカード発動!!式弾『アルティメットブディスト』!!」
「霊符『夢想封印』!!」
二人の強力なスペルがソルを目掛けて飛んでいった。
「甘い!!スペルカード発動!!魔剣『ダークソード』!!」
ソルが魔剣を召喚して、二人の弾幕を切り裂いた。
「こいつ…何でもありなの!?」
「八雲藍、お前は紫の式だ…貴様も殺す!!」
ソルがダークソードを持ち、籃に迫った。
「藍!!」
藍は、スペルカードを宣言しようとしたが、ソルのスピードが速すぎて…間に合わなかった…
「し、しまった!!」
「藍、よけて!!」
その時だった…ソルのダークソードが、籃の目の前で止まった…藍の視界には、人影が目に入った…
「禁忌『レーヴァテイン』!!」
いたのは、悪魔の妹のフランドール・スカーレットだった。
「フラン!!」
「霊夢、藍、大丈夫?」
「咲夜!!大丈夫だわ。」
「ソル!!お前は俺達の友達を操り…傷つけた…貴様だけは…絶対に許さない!!」
「木山樹助…お前も私の野望を打ち砕くつもりか…貴様も殺す!!」
樹助とソルがお互い殺気を出しあった…
「霊夢、藍、フラン、咲夜…紫を助けて逃げろ…こいつは…俺一人でやる!!」
「私も戦うわ!!こいつは相当強い!!」
「そうか…わかった…みんな、行くぞ!!」
「「「「おう!!」」」」
「何人がかりでも…私には誰も勝てない!!さあこい!!幻想郷を守って見ろよ!!」
幻想郷の未来をかけた戦いが、今、始まる!!
はい、終了です。
次回、いよいよ最終決戦……
皆さまさようなら!!