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終戦

最終回の予定でしたが、最終回を前編、後編に分けました。それでは、ゆっくりしていってね!!

結局、博麗霊夢の活躍によって、白玉楼の異変、そして、ソル・ファイナの野望は幕を閉じた。

ソル・ファイナが死んだことで幻想郷に広まった洗脳は全て解け、幻想郷に本当の平和が訪れた。

しかし、今回はいつもと違う。いつもは宴会で和解するのに対し、今回は黒幕が死んでしまい、一緒に酒を飲み交わすことができなくなった。だが、彼女が善人になってから死んだ事実を知るのは、博麗霊夢とフランドール・スカーレットしか知らない。


紅魔館


今日は珍しく、十六夜咲夜から許しを得て、フランドール・スカーレットは邸を歩いていた。

「あっ!!美鈴だ!!って…また寝てる…」

門では紅美鈴が寄りかかって寝ていた。

「美鈴!!起きて!!」

フランは美鈴を揺らした。

「んー…は、はい…って妹様!?」

「まったく…紫を確保してた時の反省を生かしてよ…」

「はい?何のことでしょう?」

レティやアリス同様、洗脳されていた人は洗脳中の記憶はみんなないようだ。

「じゃあ、咲夜には黙っておくからちゃんと門番頑張ってね!!」

「は、はい!!」

美鈴は若干あわててその場に立った。フランはまた邸を歩き出した。


「咲夜…結局あの事件はどうなったの…」

「聞かない方が身のためですよ。」

邸の中心の部屋では、レミリア・スカーレットと十六夜咲夜が紅茶を飲んでいた。レミリアは運命を操る程度の能力だ。それと同時に、様々な人の運命を見ることができる。しかし…

「昨日の私の運命、過去が何故か見れないのよ…」

「お嬢様にとって悪いことでしたよ。主人公に負けてカリスマb「ストップ、もういいわ…」はい…」

「あと…」

レミリアは顔をしかめた。

「何で私の許可なくフランを出したのかしら?」

「それは…」


「妹様に真実を聞くためです…」



白玉楼



「妖夢ぅ~何で白玉楼こんなになってんの?」

樹助の時空封印と霊夢のブレイジングスター 絆によって完全に破壊された白玉楼に、二人はいた。

「私も紫さんのスキマにいたからわかりませんよ…」

二人は困惑した。はたしてこれからどうするか…

「そんなに真実を知りたいか?」

「!?」

いたのは…死んだソル・ファイナだった。

「何で貴女がここに…」

妖夢は刀を抜いた。

「まあまあ落ち着け…私はラス達の友情に負けたんだ…よって今は善人だ。」

「そうですか…」

妖夢は刀を戻した。

「じゃあ、真実を話して」

「おっと、そうだった…」




博麗神社




博麗神社では、いつも通り霊夢がお茶を飲んでゆっくりしていた。

「………」

霊夢は一人で黙々とお茶を飲んでいた。話をする相手がいないからだ。

「はぁ、誰かがいない日常って暇ね…」

博麗神社に住んでいた樹助はもういない。ソルは過去に飛ばしたと言っているが、はたして幻想郷の過去なのかすらわからない。よって、木山樹助は完全に行方不明だ。

「あら、暇な日常が平和の象徴と解釈できるんじゃないかしら?」

空間に穴が空いた。スキマ妖怪の八雲紫だ。

「うるさいわね…異変までとは言わなくても弾幕ごっこぐらいあったっていいじゃない…」

「あら、貧乏巫女の貴女が誰かと住まないと暇だとはね」

「貧乏巫女って言うのをやめなさい…そもそも、東方projectの二次創作のオリキャラの主人公は大抵博麗神社に住むから誰もいないなんて珍しいのよ」

「メタいわね…では、私は失礼するわ。貴女もそろそろ暇じゃなくなるからね…」

「?どういうこと?」

「ふふっ、そのうちわかるわよ…」

紫はスキマに姿を消した。




「ということなの。」

「成る程…ではあの人間と妖怪のハーフはこの世界にいないと…」

フランドール・スカーレットは十六夜咲夜に全てを話した。勿論、レミリア・スカーレットはその場にいない。

「今の話、聞かせてもらったわ…」

ドアが開いた。パチュリー・ノーレッジだ。

「パチュリー様…」

「パチェ…どうかしたの?」

「実は、気になることがあって…」

「何?」

「フラン、貴女…最近、吐き気や頭痛はしない?」

「うーん…よくするね…」

「やっぱり…」

「パチュリー様?」

「人間と妖怪のハーフ…これはとてもレアな組み合わせなのよ。そして、二つの妖力を放出する…その妖力を近くで感じたのよ…」

「どちらでしょう?」


「この邸の…真下よ…」




「成る程…霊夢とフランさんが貴女の最後の因縁を打ち砕いたと…」

「ああ、この洗脳は私の命が消える…または自らが倒されることで溶けたらしいんだ。」

ソル・ファイナも真実を話した。

「貴女が死んで、みんなは戻ったのね…」

「あと、二つ気になることがあるんだ…」

「何ですか?」

「一つは何で私が肉体を持っているか、そしてもう一つは昨日ラス達と戦った時にラスと全く同じ妖力を感じたことだ。」

「まずは一つ目、これまでの死人の中でここまで強い妖力を持つ人はめったにいないから…それと二つ目…貴女が幻想郷の過去に飛ばしたという証拠だから…」

「確かに、彼は人間と妖怪のハーフ…人間よりは寿命は長いから生きていられますね!!」

「じゃあ、ラスは…」

「生きているわ…しかも幻想郷で…」

「やった!!」

「妖夢、探してきて」

「はい!!かしこまりました!!」

妖夢は飛び出した。

「……」

「……」

二人は無言で向き合っていた。

「えっと…」

「わかった…本当のことを話すわ…」

「何がわかったんだよ…」

「貴女に肉体を与えた理由…それは……」

「それは…?」

幽々子は真顔になった。ソルは唾を飲み込み、耳を立てた。

「この白玉楼がこんなになったのは貴女のせいよ!!だから改築作業を一人でやってもらうわ!!」

「ゲゲッ!!」

「さあ…もう逃げられないわよ!!」

「ちょっとウェイト!!確かに原因は私だが、壊したのはラスと霊夢だ!!あいつらにもやらせろよ!!」

「ゴゴゴゴゴ」

幽々子の後ろで凄まじい音がした。

「原因は貴女…」

「は、はい…」

ソルは瓦礫を運び出した。



「咲夜、貴女…空間を操る能力はある?」

「ええ…ありますけど…」

「じゃあフランの部屋を広くして…そうすればハーフの人の住みかに衝突する可能性があるから…」

「私は?」

「フランは何かぶつかった…または何かが部屋に入ってきた時に報告する。つまり部屋にいて」

「うん!!わかったパチェ!!」

「妹様、いきますよ!!」

フランは部屋に入った。

「はぁぁぁぁぁ!!」

咲夜が能力を使った。フランの部屋はぐんぐん広くなっていく。フランの部屋が紅魔館並みに大きくなったその時…

「ズシーン!!」

「咲夜、パチェ!!来たよ!!」

フランからの報告があった。咲夜は能力の使用をやめた。



「何もないですね…」

「いや、空間はあるみたいよ…」

「じゃあ樹助は一度ここにいたの…」

「今はいないけどそうなるね…」

「仕方ない…幻想郷で会うのを待つわ…」



スキマ内



スキマには八雲紫が移動していた。紫が歩いていたら…

「ザシュッ!!」

「!!」

スキマが開いた。

「……やっぱり…」

「お前は昨日会ったかもしれないけど…久し振りだな!!」

「スキマを切れる妖怪なんてめったにいないからね…貴方の正体もわかるわ…ええ、お久し振りね!!木山樹助!!」

いたのは、なんと木山樹助だった。

はい、終了です。あまり書くことがもうありません…

次回は、最終回後編と舞台裏です。

皆様、さようなら!!

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