絆
皆様こんばんは!!岩盤浴です!!今回(何時も)は短めです。霊夢とフランの前に立ちはだかる者の正体は?はたして、二人の運命は?
それでは、ゆっくりしていってね!!
「何…これ…?」
霊夢は唖然としていた。霊夢とフランの前に有ったのは、樹助でもソルでもない…黒い竜のような怪物だった。
「霊夢…どうする?」
フランは一様聞いてみた。既に左手にレーヴァティンを持っていたが…
「こいつが何だかわからないけど…私の勘がこいつを倒せば幻想郷の本当の平和が訪れるっていってるわ!!」
「つまりおもいっきり遊んでいいのね!!」
「ええ!!いくわよフラン!!」
霊夢とフランは前に飛び出した。
四十分前 永遠亭
「あったわ!!」
十六夜咲夜は霧雨魔理沙を担ぎ、さまざまな薬がある、また、つくることができるという永遠亭に着いた。
「ガラガラガラ」
咲夜がドアを開けても、そこには誰もいなかった。
「おかしいわね…輝夜ぐらいいてもいいはずなのに…」
仕方ないと判断した咲夜は、棚から薬を取り出した。彼女はメイド長だ。紅魔館の医療関係は彼女がやっている。薬についてなら多少は解る。
咲夜は魔理沙に傷薬を塗った。
「うっ!!」
「魔理沙、痛むのかしら?」
「あ、ああ…あれ?咲夜!?」
「気づいたのね…生きててよかったわ」
「あれ…ここは…」
「永遠亭よ、勝手に私が薬を塗ったのよ…」
「ゲゲッ!!大丈夫か?」
「大丈夫よ、ちゃんとした薬塗ったから…」
「はぁよかった…あれ?勝手に塗ったってことは…」
「永林や輝夜はいないわ…」
「え?でも白玉楼にきたのは妹紅だけだとしたら…」
二人は黙って顔を見つめあった。
「大体察したぜ…」
「つまり永林や輝夜が…」
「「ここに敵としているってことだ!!」」
咲夜はナイフを構えた。魔理沙は…
「あれ?箒と八卦路がない!!」
「八卦路は壊れたわ…箒は白玉楼よ。」
咲夜はやけに冷静だ。
「魔理沙…貴女はまだボロボロよ。ここは私に任せて!!」
「お、おう!!」
魔理沙は後ろに下がった。咲夜は神経を集中させた。
「………はっ!!」
咲夜は時間を止めた。
永遠亭に静寂が訪れた。
「………」
咲夜は周りを見回した。しかし、目に入るのは魔理沙の姿だけで、永林や輝夜はおろか、てゐや鈴仙、さらには普通の兎すら見えない…
「どういうことなの?」
咲夜は歩き出した。永遠亭全土を探そうと思ったからだ。輝夜の部屋や、薬の実験室、さらにはトイレまで探したが、誰もいなかった…
「ぐっ…流石にこれ以上は…」
「咲夜は能力を解除した。
その時
「ドゴーン!!」
「!?」
魔理沙のいる部屋で爆発音がした。
竜の体内
「……………」
「……………」
今、博麗霊夢とフランドール・スカーレットが戦っている怪物の体内に、二人はいた。
「………ううっ…」
「れ…霊夢…魔理沙…」
二人は地獄のような血の池に浮かんでいた。
「……ラ、ラス…生きてるか…」
「そ、ソル姉さん…」
二人は辛うじて生きていた。しかし、激痛が体内を走り、動ける状態じゃなかった。
「お前に…言いたいことが…ある…」
「え?…」
「いいか…私は目覚妖怪、さっきのお前のように怒りで覚醒するが…それ以上に危険なのは…因縁を残したまま死にかけると…怪物を体内から出してしまう…勿論…私は怪物に飲み込まれる…」
「!!…じゃあ…どうすれば…」
「簡単だ…こいつを倒すことだ…だが、今の私達にそんな力はない…そこでだ…」
ソルがポケットから水晶玉を取り出した。
「これで外の様子がわかる。」
「!!霊夢!!フラン!!」
「お前はこの玉を通して二人に応援するんだ…力になるはずだ…」
「わかった。」
白玉楼
「禁忌『フォーオブアカインド』!!」
四人のフランが弾幕を撃った。怪物火を吹き、分身と弾幕を消した。
「フラン!!危ない!!霊符『夢想封印』!!」
霊夢はスペルを宣言し、怪物の火を消した。
「くっ…こいつ…強いね!!」
「フラン、本気でいくわよ!!」
霊夢とフランは空中に舞った。
その時
「……霊夢、フラン!!聴こえるか?」
「!?樹助!?」
「今、俺達はこの怪物の中にいる!!こいつを倒せば全てが終わるんだ!!頼む!!幻想郷を守ってk「シュン」」
「樹助!?」
「今あいつは過去に転生させた!!もう後悔しないで…私ごと…この怪物を葬ってくれ!!」
「ソル!!」
「もともと私とお前達は敵だからな…殺して当然だからな…」
「できないよ!!いくら貴女が敵でも…和解して霊夢の神社でみんなで宴会をして友達になるんだよ!!私は…その時間が好きなの!!」
「フランドール…」
「そうよ!!貴女は敵だけど…戦ったらもう仲間よ!!」
「……そうか…ラス、お前にはいたんだな…仲間が…」
「姉さん…君にもいるよ…」
「…ラス…」
樹助の姿はなかったが、ソルにはそう聴こえた…
「そうか…傷って…仲間がいれば癒えるんだな…」
永遠亭
「いやー…本当に危なかったぜ…」
「すまないわね…まさか私が洗脳されていたなんて…」
「もういいわよ…」
「でも咲夜さん私や師匠、姫やてゐを一人で倒すなんて…」
「ふふっ…そうね…」
咲夜は魔理沙を守って、四人を一人で戦い、勝利していた。
「!!」
「どうしたの…魔理沙…」
「いや、何か嫌な予感がしたんだ…」
「まさか…霊夢達が殺されたの?」
「霊夢…樹助…」
白玉楼
「仲間の大切さ…今気づいたわ…三人とも…ありがとう。」
ソルがそう言うが、竜の暴走は止まらない…白玉楼はもう既に廃墟なみだった。
「でも、これは私の因縁…私も共に死ぬ義務があるわ…」
「そんな義務…ないわよ!!」
「あるわ…もともと私が仲間の大切さに気づけないで、復讐をしようとしたから…」
「いやだよ!!貴女も私の仲間だから!!」
「仲間だから…頼んでるのよ!!やらなきゃ…洗脳で強制でやらせるわよ!!」
ソルが中で左手を上げた。
「わかったわ…そこまで言うなら…」
霊夢は魔理沙の箒にまたがり、樹助のゴッドヘブンを持った。
「貴女の絆…私にくらわせなさい!!」
「ええ…いくわよ…魔理沙…樹助!!」
ソルは目を閉じた。霊夢は勢いをつけ…
「『ブレイジングスター 絆』!!」
スペルを宣言した。
霊夢は光のレーザーになり、怪物に飛んでいった。その光は…
流星のように…
「博麗霊夢…フランドール・スカーレット…木山樹助…貴女達は…闇に染まった私に…仲間というものを教えてくれた…
ありがとう…」
霊夢の流星が怪物の腹を貫通した。怪物は腹から砕けていった…
はい、終了です。ついに決着がつきました。善の心に目覚め、死んだソルの思いは残り続けます。
次回、ついに最終回(予定)です。
皆様、さようなら!!