平和への犠牲
皆様おはようございます!!作者の岩盤浴です!!学校でスマホ持って帰るの忘れて投稿が遅くなりました…実はこれ学校への通学中の電車で仕上げました…
それでは、ゆっくりしていってね!!
「……っく…は…」
「樹助!!」
霊夢の視界に映っていたのは…互いに心臓を突き、余裕の表情を見せるソルと…今にも死にそうな樹助の姿だった。
「どうした?家族を守るんだろ?」
「はぁ…はぁ…はぁ…畜生…」
ソルが樹助の心臓から剣を抜いた。
「所詮…貴様には何も守れない…私の復讐のために…」
ソルが剣を振り上げた。
「死ね!!」
「ドゴーン!!」
ソルに霊夢が弾幕を撃った。
「もう…誰も…傷つけさせない!!魔理沙のためにも…みんなのためにも!!」
霊夢がスペルを宣言した。
「私の奥義…『夢想天生』!!」
霊夢のラストワードだ。
「ふん!!さっきと変わらないじゃないか!!こんなもの私の剣で…何!?」
ソルが霊夢に斬りかかったが、失敗した。剣は霊夢の体をすり抜けた。弾幕も強化されており、一撃一撃が重い。
「くっ…透明状態か…」
霊夢が圧倒していた。しかし…
「ならばこうしよう!!『夢想天生』!!」
「!?」
ソルの周りに七色の弾幕が出た。そして、霊夢に降り注いだ。
「嘘でしょ…!!きゃあ!!」
霊夢に当たった。夢想天生を破れるのは夢想天生しかない…つまり夢想天生なら攻撃できるのだ。
「夢想天生まで…」
霊夢は失望していた。ソルが技をコピーするのは知っていた。しかし、切り札、そして無敵の夢想天生をコピーされたのだ。この相手には勝ち目がないと諦めかけた。その時…
「あ、諦めるな霊夢!!…みんなを守るんだろ!!」
「!!…樹助…!!」
霊夢に声をかけたのは、左胸に穴があき、フラフラしながらも立つ樹助だった。
「なんだ…まだ生きていたのか…」
「ソル!!…俺は転生されて記憶をなくした…俺が転生者っていうのも霊夢から聞いた…確かに…俺達は耐えられない…泣きたくなる思いをしたかもしれない…けど!!今は…辛い思いを乗り越える仲間がいる!!お前にも…助けてもらった紫や、幻想郷の仲間がいるだろ!!」
「黙れ…私の…復讐を…邪魔するな!!」
「そうか…なら仕方ない…れ…ゲフッ…」
「樹助!!大丈夫?」
樹助が血を吐いた
「あ、ああ…大丈夫だ…それより霊夢…少し…一分だけ…時間稼ぎをしてくれないか…」
「一分?」
「ああ…俺の命も…そろそろだからな…さ、最後に…俺の奥義で…あいつを…封印する…」
「そんな!!そんな体で技を使ったら…貴方は…死んでしまうわ!!」
「時間がないんだ!!霊夢ぅ!!はやくしろ!!」
「樹助…わかったわ…」
霊夢は札を出した。
「『夢想天生』!!」
霊夢は再び夢想天生を発動した。
「同じ手をまた使うか!!『夢想天生』!!」
ソルも夢想天生を使った。ソルの弾幕を霊夢は避け、横に低空飛行した。ソルはそれを追いかけるように弾幕を撃った。
「霊符『夢想封印』!!」
「甘い!!ダークソード!!」
ソルは夢想封印を切り裂いた。
「『二重弾幕結界』!!『封魔陣』!!」
霊夢がスペルを連発した。ソルは…
「恋符『マスタースパーク』!!」
マスタースパークで弾幕を消した。
「博麗霊夢!!貴様はもう勝ち目はない!!大人しく殺されろ!!」
「ふん、残念ね…負けたのは貴女よ!!」
「!?」
樹助の妖力が超絶になっていた。
「霊夢!!みんなを連れて逃げろ!!あと紫!!さっきから見てないでスキマでみんなを!!」
「気づいてたのね…わかったわ!!みんな、こっちよ!!」
紫のスキマにみんなが入った。
「よし!!みんな入ったな!!いくぞ!!」
紫のスキマが閉じた。
「なぜだ!!なぜ立っていられる!?貴様はとっくに死んでもいいはず!?」
「なぜか?決まっている!!みんなを守るためだ!!」
「みんな…幻想郷の仲間…」
「復讐の連鎖を、ここで終わらせる!!姉さん!!」
樹助から金のオーラが出た。
「最終『時空封印』!!」
白玉楼が閃光に包まれた…
スキマ内
スキマ内では、白玉楼にいた樹助とソル以外のみんなが、出口を目指して走っていた。
「ゴゴコゴゴゴゴ…」
異世界のはずのスキマまでに地響きが伝わってきた。
「!!…この妖力…」
「紫?」
紫は察していた。樹助が己の身を犠牲にして幻想郷を守ろうとしていることを…しかし、この妖力は違う…樹助のでも、ソルのでもない…
「私、知ってるわ…樹助が死んだんでしょ…」
「……」
霊夢の顔が深刻になっていた。
「ええ…彼の妖力が全く感じないわ…それと同時に気になることが…よくわからないけど危険というのはわかっているわ…」
「!!…紫!!スキマを開いて!!」
「ダメよ、今外に出たら命を落としてしまう…」
「でも!!樹助や魔理沙は傷ついた!!それでも幻想郷を守ろうとした!!今度は…私の番よ!!」
「開かないわ!!一度目を覚ましなさい!!貴女まで死んではいけないのよ!!」
「でも!!「霊夢がそう言うなら私もやるよ…」…ってフラン!!」
「フランドール!!貴女もいい加減にしなさい!!これ以上…犠牲を出したくないの!!」
紫が涙ぐんでた。それをフランは…
「大丈夫、死なないから…行ってくるわ…」
と言い残し、霊夢と奥にいった。
「フラン…」
「どう行くのかしら…」
「任せて!!このスキマの一部を破壊するから!!」
「純粋な声で言う発言じゃないわよ…」
霊夢は後ろに下がった。フランは精神を集中させた。
「きゅっとしてドカーン!!」
「ズガッ!!バリバリバリ!!」
スキマに見事な穴が空いた。
「流石ね…やることがバイオレンスだわ…」
「さあ!!行こう霊夢!!」
二人は穴から外に出た。その視線に入ったのは……
はい、終了です。樹助…主人公はフラグブレイカーなのに死んでしまいました…次回は霊夢&フランVS?です。つーか霊夢とフランって組み合わせ珍しいっすね…
皆様さようなら!!