プロローグ 謎の妖力
俺は木山樹助、この前この幻想郷に転生され、今は博麗神社の脇巫女、博麗霊夢に世話になっている。
「何サボってんのよ、ちゃんと掃除しなさい」
霊夢は気が強い。俺じゃなくても、こんな口調だ。タメ口の神様だ。だが、気だけではなく、力も強く、戦闘技術も高い。彼女は妖怪退治を仕事にしているらしい。
「はーい…さっさと終わらせるぞ」
俺の能力は、腕を操る程度の能力だ。自分の腕を増やし、作業を早く進めることもできる。
2分後…
「終わったぞー」
「ご苦労様、お茶でも入れるわよ」
霊夢のお茶はとても美味しい。疲れも癒してくれるほどだ。
「はぁ…やっぱ霊夢のお茶は最高だなぁ」
「おだてても何も出ないわよ」
それは知っている。この脇巫女は貧乏だ。人間一人住ませるのはかなりきついらしい。よって、俺は家政婦のような存在になっている。むしろこっちがだせ的な言い方だ。
「霊夢ぅ!!いるかー?」
「何よ魔理沙?」
「おっ樹助もいるのか」
「よぅ魔理沙!!」
彼女は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ。霊夢とは長い付き合いらしい。
「実は、白玉楼から、幽々子達とは違う妖力を感じたんだ」
「来客じゃないの?」
「それどころか、幽々子や妖夢の妖力が全く感じないんだ」
「まさか、白玉楼が乗っ取られたってことか?」
「可能性はあるわね…」
「ならば白玉楼に行こうぜ!!霊夢っ!!魔理沙っ!!」
「そうだな」
「行きましょ」
俺と霊夢と魔理沙は、白玉楼へ飛んでいった。