表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ABSOLUTE  作者: Edelweiss
9/11

第8話 ゲイルの悩み

小説執筆再開、こちらの作品は本命ではないため、文字数及び投稿ペースは遅くなると思いますが、すみません。本命作品は現在書き貯め中なので、このような愚だ具だになる予定ではありません。来年くらいに公開を予定しております。皆さんよろしくお願いします。

 ゲイルを撃沈して暫くしたとき、俺は自分の服の修理をしていた。


 おっさんとの戦いのせいでボロボロだよ。


 丁度いいので、買ってきたローブを魔改造してやろう。


 俺は魔法大目録『禁』(インデックス)に載っている魔法をこれでもかというほど使いローブを完成させた。


 それがこちらだ。



 名前 ただものではないローブ

 効果 自動修復、体温調節、声の変更、覗き見防止、防御壁、短距離転移陣、魔素の吸収性能、待機時指輪に変形、魔力量の隠蔽、ステータス隠蔽、気配遮断、光学迷彩、透視 etc...

 傷 無し

 価値 計り知れない



 どうよ?これで謎の人物が完成である。


 早速俺はこれを着て、声の変更を試してみる。特徴のない声にしてみた、うん特徴無いな。


 次は、恐ろしい声にしてみる、恐ろしいね。


 そんな事をして遊んでいると、ゲイルが目を覚ます。


「ぐっ、ここは・・・」

「おっさんどう?落ち着いた?」

「なぜ貴様が、俺を助けたのか?」

「まあね、別に殺したいわけじゃないし、それにしてもおっさんは、自分の声について悩んでるっぽいけど、どうにかしてやろうか?」

「できのか?」


 疑っているみたいだ、丁度いいこのローブの効果を使おう。


 俺は声の設定をおっさんと同じ声にする。


「こんにちわ、こんなもんだけど、どーよ?」


 おっさんは驚いているようだ。まあ、いきなり自分と同じ声で話されたら驚くよな。


「俺の声も何とかすることは出来ないか?今までは、その、恥ずかしくて筆談だったんだ」


 このおっさん以外にシャイだな。


 まあ俺にとっては簡単なので、やってあげよう、おれやさしー


 いつもつけている装飾品はないかと聞くと、ピアスとつけているという、おっさんがピアスって似合わねえな、それはともかく早速それに魔法こかを追加する。


 声のバリエーションは1つでいいだろう、何個もあったら、犯罪とかに使われそうだし、俺はおっさんを完全に信じたわけじゃないのだ。殺されそうになったしね。


 取り合えず威厳のある声にしてみた。


「使い心地はどう?」


 おっさんは、何回か話し、自分の声を確認すると、俺のほうに向かっていきなり泣いた。


 おおう、おっさんの泣き顔とかレアじゃね?しかも強面のである。


 おっさんは俺に何度も感謝を言ってきた。いいことするって気持ちいいね。


「そうだ、SSランクの冒険者にならないか?お前なら、俺を倒せるくらい強いし問題ない。御礼として推薦するぞ」


 おおー、すっげえ嬉しい申し出をしてくれた。やっぱりいいことってするもんだな。


「え?いいの?よっしゃー、どうやってSSランクになろうか悩んでたんだよね。全員ぶちのめそうと思ってたよ」


 おっさんは、若干引いていた。


 そうと決まれば早速行動である。おっさんを連れギルドに早急に戻ることにする。その前にいろいろと話しておかないと。


「俺さ、正体を誰にも明かしたくないんだけど。出来るかな?」

「なぜだ?名声とか欲しくないのか?」

「まあね、一応素の状態でもう、冒険者に登録してるんだよ。そんでこのローブの効果で別人としてもう一回登録しようと思ってたんだ。狙われたくないから、面倒だし」


 おっさんは、俺のことを変わってるといって、笑っていた。失礼な。


 誰にも正体を明かしたくないやその他もろもろを話し終えた俺は、おっさんを連れて帰ることにする。


「じゃ、飛んでいくから、動かないでね落ちるよ」


 俺はそれだけ言うと、重力支配を開始する。


 今回は人物指定じゃなく、空間指定だ。一定の空間の重力を支配する。


 俺とゲイルの足が浮かび上がり出す。


「おおい、何だこれは」

「落ちつけ、騒ぐと落とすよ」


 そう言うと、ゲイルは黙る。


 そして、高速で空をかけた、その時、空に威厳のある声がこだましたとかしなかったとか。







 西門前、俺たちは地面に降り立った。


 その時、兵士たちが慌てたように武器を取り出しはじめる。奇襲だと勘違いしたんだろう。


 だが、そこはゲイルの収めた。


 [この者は連れだ、下がれ]


 ゲイルは今は筆談だ、本来の声はあんなに可愛いのに、フフフ。俺は心の中で笑う。


「これは失礼しました」


 兵士たちは、ゲイルを前に緊張でいっぱいのようだ。憧れの存在かなんかか。


 門を過ぎて、俺たちは、ギルへ向かう。


「俺が、いろいろ説明するから、お前は、とりあえずは黙っていてくれ」

「おっけー」


 俺は気軽に返事をする、どうやらもう筆談はやめたらしい。


 ギルドに到着すると、ギルド印全員の視線が釘付けになる、いろいろな囁き声が聞こえてくる始末だ。


 いやー、ほんのに人気なんだな。すげー


 俺は感心していると、ゲイルは話を済ませたようで、ギルドマスターの元へ案内させられた。


 途中で、ゲイルが話していたのを怪しく思った受付の人が、ギルドカードの提示を求めたときは不覚にも笑ってしまった。


 ゲイルが扉をノックすると、向こう側から返事が聞こえる。


「空いている」


 そして俺たちは、マスターに対面した。

次回、レイがSSランクに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ