表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ABSOLUTE  作者: Edelweiss
3/11

第2話 始まりは裏路地

 ・・・・・ん?


 ここは何処だろう...そうだ、俺は異世界に来たんだった


 しばらくの時間を経て俺は気がついた



「どこだ?」



 少し薄暗く遠の方ではガヤガヤと賑やかなようだ



「森...ではないようだ。ここは裏路地か?」



 よくある小説の異世界物では始まりは森というイメージが強かったが俺の場合は違うらしい


 薄暗く細い道が続いてることを見るとやはりここは裏路地という事でよさそうだ

 ここが異世界だと言う事が本当かどうか確信は持てないが日本ではないということはわかる


 なぜなら建物がレンガでできていたりまず日本ではありえないようなものだったからだ



「おい兄ちゃん」



 いきなり後ろから声をかけられる


 誰だ?


 振り返るとそこには小汚い身なりのいかにも下賎な輩が3人ほどいた


 へらへらと笑っている



「兄ちゃんや、ここいらでは見かけない顔だがどうした。道にでも迷ったか?親切な俺たちが案内してやる」



 後ろに居る一人が案内するのはあの世へだがなと笑いながらつぶやいている



「何だお前ら」



 俺は問う



「へへっ、俺たちのことはお前は知らなくていい。どうせここで死ぬんだからな」


 リーダーのような男がそういいながら腰から剣を抜く


 それに続き後ろの2人も獲物を取り出した


 小柄な方はナイフを、細身の男は短めの杖を




 まずいな...俺は心の中でうぶやく


 相手は3人組しかも武器を持っている


 杖を取り出したということは魔法でも使うのだろう


 異世界に来て初めての魔法がこんな形になるとは最悪といっていい



「シッ」



 リーダーが斬りかかって来た


 その動きは慣れておりこの男が素人では無いと言う事がわかる


 もちろん俺に武器などはなくこのまま行けば殺されることは明白だ


 だが、そんなことにはならなかった



「あがっ」



 目の前で男が転んだのだしかも受身がなぜかうまく取れずいい具合に顎を地面に打ち付けて


 打ち所が悪かったのかそのままリーダーは立ち上がることはなかった



「あ、アニキ!」

「てめえ、アニキに何をしやがった!」



 何しやがったといわれも俺は何もしていない運が悪かったのだろう


 下を見ると丁度いいところに出っ張りがありそこに引っかかったんだと思われる



「知らん、そいつが勝手に転んだだけだ」



「ただ転んだだけで気絶するわけがねえ、てめえ...」



 小柄な男は俺をにらみつけてくる


 細身の男はというと俺をじっと見つめて観察をしているようだ



 さて、どうしたものか俺にはこいつらを倒すだけの力はない


 そう考えているとパリンという音が前から響く


 ん?見てみると小柄な男が倒れていた


 どういうことだ...花と土が頭に乗っかっているところを見ると神鉢植えが頭に落ちたらしい


 おいおいどうなってる



「・・・どうなってる、運が悪すぎる。ここはいったん引こう。運がよかったな小僧」



 どうなってるのか知りたいのは俺の方だ


 何もしてないというのにもう二人も倒れている


 そして細身の男は二人を連れて去った行った



「いったんここから離れるか」



 俺もこの場から離れることにする


 しかしさっきのはどういうことだろうあり得ないほどに幸運だった


 考えているうちに裏路地を出て大通りに着いたようだ


 そこはまさしく異世界だった



 人々が賑わい、鎧に身を包んだ人や人ではないものであふれたいた


 安そうな皮の鎧を着ているものもいれば


 いかにも高そうな鎧に身を包む人もいる


 中には猫の耳をした獣人のようなものまでいるではないか


 異世界だ・・・



「おい小僧、こんな所に突っ立って無いでさっさと中に入れ」



 いきなりそんな事を言われ中まで押されていってしまう


 中はすごかった、いやホントすごいとしか言いようがない


 朝っぱらから酒を飲み交わし騒ぐ人々、怒鳴りあい殴りあう人、それ見て賭けをする人


 受付のようなとこで手続きをする人、掲示板のような物の前に立ち貼ってあるものを見ながら真剣に悩む人


 そう、ここは俗に言うギルドなのだと一目でわかった



「そうか、ここがギルドか・・・」



 俺は興奮していた、俺の異世界生活はここから始まる・・・そう思うと興奮せずにはいられなかった



「何変なことを言ってるんだ、ここがギルドなのは当たり前だろう」



 そんな事を言い俺を中まで押しやった人は去って言いた


 ここがギルドだと言うなら冒険者に早くなりたい


 よし今すぐ登録しよう...


 そう思い俺は受付だと思われる場所へ足を進めた


 この後絶望するだろうということは知らずに・・・

次回ギルド登録

主人公の名前は次にやっと登場します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ