妖怪にようかい?
「ミーン、ミーン、ミリーン」
(いやちょっとちがうでしょそれ・・・)
うだるような暑さの中、ランニング後の休憩をとりながら、青年は心の中で、セミに突っ込みをいれた。
いれてどうなるというわけではないが。
青年は潜木竜也という名前だ。顔はいい方、運動も勉強もまあまあ出来る。ただ興味を持たなければなにもしない、学生の本分の勉強でさえも。
竜也は高校生で、いまは夏休み。今日は部活もなし。学校もなし。夏休みの課題はやる気なし。
とくにすることもないので、走ってみた。理由はなんか走ってみたくなったから。
「疲れた〜・・・」
当然だ。
先程公園と言ったが、この公園には大きめの池がある。具体的にいうと101○ワンちゃんでも軽々入るぐらいだ。
「なんかないかな〜・・・」
そして今、竜也はその池の方を向いていた。期待せずに、あまり疲れない、それでいて面白そうな出来事を求めて。
「僕がいますよー」
すると、池から声が聞こえてきた。
「・・・は?」
周りに誰もいない状態でつぶやいた独り言に、まさか答える奴がいるとは思わず、間抜けな声をあげてしまった。
「こんにちは・・・ってあつ!あっつっっ!ねえ!もしかしていまって夏!?」
呆然としていたら、なんか皿を頭に乗っけたやつが池から出てきて大声で叫び始めた。
「え!?ちょとまってそれはだめそこはだめあぶごぼぼ!!!」
なので踏んづけて池に戻しておいた。勿論踏んだのは皿の部分だ。
「さーって帰るかな〜。十分休んだしコンビニでアイスでも買ってから〜・・・」
そして家に帰るために公園から走って出て行・・・・・こうとした。
「うー・・・げほっげほっ・・・ってひどくない!?話しかけてきたから答えて出てきたら、無視ならまだしも踏んづけてもどすって!しかもお皿はだめでしょ・・・ってあー!割れてる!?割れかけてる〜っ!?」
が、なんか出てきた。
「ちょっと責任とって直して・・・って全速力で逃げんなー!割れた皿投げつけるぞこら!!!」
できんのか?
「ちっ・・・こんな疲れそうなイベントはいいや。マスターッ!チェンジで。」
「できないよ!?というかむしろこのお皿を新しいのにチェンジプリーズ!!!!」
「てめーはまずその脳みそを新品のもんに取り替えて一からやり直せ!!・・・あ、捨てようと思ってたボロっボロの皿ならいいぞ?」
「ひどいね君!!それむしろ悪くなってやがりますよねこのヤロー!!」
「うるせえ騒ぐな!近所迷惑だ!つかなんだお前!河童か!?なら溺れんなや!じゃなくて季節ぐらい知っとけ!!!じゃなくて・・・・・・
何で河童が出てきてんだこの野郎おおおおーっ!!!!」
「ミリーン、ミリーン、ちりーん!!!」
「「それはポ○モン!!」」
まだセミは鳴いていた。
妖怪登場。
あんまり強くも怖くもなさそうなやつが出てきました。
見た目人と同じ。ただ、さらを頭に乗っけています。いつか詳しい人物紹介もしたいと思います。
次回、みんなが知ってる河童事情と、驚愕(?)の能力が明かされる!!!・・かも?




