王政復古~姉の高笑い~
明日の予定でしたが気分で今日にしました~
久し振り!!帰ってきたよ、うみ君!!
「姉ちゃんアイス買ってきて」
俺は今起きてきたばかりの姉ちゃんに言った
「うみ…あんた…」
「これ、あるんだけどな~」
俺は姉ちゃんにUSBをちらつかせた
「ぐぅ…」
姉ちゃんは悔しそうな顔をして玄関に向かう
「あー、金崎堂のアイスねぇ~」
姉ちゃんは黙って家を出る
「あっはっはっはっは!!いいねぇ!!たのしぃ~!!!!!!!!!」
俺はパシられることのない現状にとても満足していた
Φ
「あっつい…うみのやろう…」
美希は呟いた
今は7月。地球温暖化だか何かの影響で炎天下のうだるような暑さだ
「あのUSBさえなかったらな…」
今、美希は弟の海斗にパシらされている
原因は弟の持っているUSB。あれには知られたくない情報が入っているのだ(前話参照)
「どうやったらあれ取り上げられるかな…」
呟きながら愛用のスマフォを取りだし操作する
と、その時美希の鼻先を一筋の黄色い粒がかすめる
「うわっ」
思わず尻餅をつく
「すみませーん、間違えて撃っちゃいました」
中学2年くらいの男子がエアガンをもって駆け寄る
「あっぶないわね~、携帯に当たって壊れたらどうすんのよ!?」
「は、はい…スミマセン…」
「ふんっ、まぁいいわ…ん?そうだ少年!!」
「え!?な、なんでしょう…」
少年の肩を掴み顔を寄せる
年上の美人のお姉さんに詰め寄られ少年はどぎまぎしている。そう解釈しよう。そうしよう
「そのエアガン。貸してくれない?」
Φ
ガチャっ…ドアが開く
「あ、姉ちゃん、買ってきたぁ」
「うーん、それよそれよりもさぁ」
「え、なに?買ってこなかったの?」
途端に俺は不機嫌になるが黙って聞くとしよう
「あんたUSBはなんことってあんの?」
「ん?これのこと?」
俺はUSBを姉に見せる
パンッ―――手のUSBが後方へ吹っ飛ぶ
「は?」
「これよ…エアガン。これから発射されるBB弾」
「いや、そんな名前じゃないだろ…てかこの距離でちっちゃいUSBに当てたの!?」
「私にかかれば容易いことよ…フッ」
ハードボイル風に姉がカッコつける
「でもさ、姉ちゃん。あれだけじゃないんだよなぁ…USBは!!」
俺はポケットから10個のUSBを取り出す
「さすがにこれだけのUSBは……」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッッッ
すべてのUSBの差し込み口がバトルボール弾…もとい、BB弾によって粉砕される
「うっそぉ!?」
「はい、しゅーりょー。やっぱダメね」
「…………?」
「あんたは人の上にたつのに向いていない。だからこんな風に全部ひっくり返される。三日天下とはこの事ね」
「……………」
俺は敗北感に包まれる
「さて、と」
「?」
「よぉーくも私をこきつかってくれたわね…」
「………?………!!」
「たぁっぷりお仕置きしないとねぇ…」
「ひ…ひぃ…!!」
「逃げるなぁ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
後日、俺はやめとけばよかったなぁーなんて思ったのは遅かったね…
今度の投稿は2、3週間後かなぁー
こうご期待!!!!!!!!!