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姉が素敵な姉に見えるのは間違いだ

今はGW、こそこお大きな連休だ

連休だってのに俺は家でゴロゴロしている

まったくまだ5月だってのに熱い熱い。何でも今日は23度まであがるそうだ

時刻は午前1000、やっと姉が起きてきた

「うみ、アイス」

とってこいと言わんばかりに手を伸ばす

「………」

「何してんの早くとってきなさいよ」

お手上げ。無理だ。このまま続けると姉が地獄から何か連れてきそうなので俺は立ち上がった

「お、素直でいいじゃない♪」

とりあえずスルーする

冷凍庫を開けると冷凍食品しかなかった

「姉ちゃんアイス無いよ。諦めな」

「あんた何いってんの?無いならかってくりゃいいじゃない」

「………ちなみに姉ちゃんが行くって選択肢は…

「無い」

即答だ

「だいたいあんたに生涯選択肢は1つしか出てこないから」

俺は諦め玄関のサンダルを履き、ドアに手をかける

「あ、そうだ」

姉が俺を制止させる

「私金崎堂のアイスがいい。」

金崎堂かなさきどうとは家から片道一時間の駄菓子屋である

「姉ちゃん、何もそこまで…」

「なぁに?」

満面の笑みで、しかし凄みのある声で聞いてきた

「何でもありません」

俺は玄関を出て走り出した




家に帰ると家の前に見知らぬ自動車が止めてあった

ちなみにかかった時間は二時間三十分。

帰りはドライアイスを入れてもらったため、行きより足が上がらなかった

家の中に入ると姉と…知らない高校生くらいの男が仲良さげに話していた

「姉ちゃんただいま」

「あら、ありがとう海斗。冷凍庫にいれといて」

「ね、姉ちゃん!?」

いつもと口調が違う…明らかに違う

「ど、どうしたの!?」

「いや、何も?いつも通りよ?」

姉の目には

「おい、空気読めやこの愚弟。てめー変なこと言ったらただじゃ済ませねぇからな…」

と言っている気がした

「そ、そうだね…アハ、アハハハハ」

すると男の人が立ち上がった

「どうも初めまして海斗君。僕は大学1年生の真山浩介まやまこうすけだ。よろしくね」

「は、はいよろしくお願いします。姉ちゃんの彼氏さんでございマスカ?」

少し棒読みになってしまったが言えた

「イヤーまあね。それにしても海斗君は幸せ者だなぁ」

「え?何で?」

「だってこんな素晴らしいお姉ちゃんがいるんだもの!!羨ましいよ」

「もぉ~浩介さんったら♪」

姉が照れる

なるほど隠しているのか……恐ろしい…

「じゃあ美希ちゃん行こっか」

「うん、あ、そうだ… 海斗!!私たち今からドライブしてくるから夜は1人で食べて!!はいお金」

姉が俺の手に福沢諭吉を握らしてきた

「余ったお金はあげるわ しっかり食べるのよ?」

満面の笑みだ…だが俺にはわかる…嘘の笑顔、彼氏の前で面目を保ちたいのだろう…

そこで俺の頭にとってもいい案が浮かんだ

「わかったよ姉ちゃん!!楽しんできて!!」

こうして姉は出かけていった

俺は携帯の録音機能はどうやって使うか調べ始めた…

いかがでしたでしょうか

次回、姉の弱みを握った海斗君が反撃に出ます

果たして成功するのか!?


お楽しみに!!

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