姉の権力は学校でもフル乱用
嗚呼…リンカーンの名言がどんどんおかしな方向に…
月曜日、気だるい学校が始まった
俺は姉に散々こき使われているが決して頭が悪い訳ではない
姉が宿題押しつけてくることで俺は二年先の分野を勉強することになる
するとどうだろう 予習がバッチリなのだ
くしくもそのお陰でテスト順位は300人中100人以下をとったことがない
チャイムがなった
すると隣の三年生のクラスから姉がやって来た
1年5組の俺のクラスは1クラスだけ1年の階に入れず、3年生と同じ階だ
「うみ」
姉が呼ぶ
「なんだよ姉ちゃん」
付け足しておくが俺の姉はなかなかの美人だ
今もクラスの男子から熱い視線が送られている
「私購買の焼きそばパンと…(中略)…が食べたいから買ってきてくんない?」
「いや、多いよ!いくらなんでも多すぎだよ!!」
「あーもーうるさいな 行きなさい」
そこでクラスの男子が一斉に集まってくる
「林道先輩!!俺が!俺が行きます!!」
「いや、俺が行くんだ!!」
「違うな、俺こそが相応しい…どけ海斗!!」
俺は押されクラスの中に押しやられた
「んー困ったなぁ…」
姉が長年暮らしてきた俺でもギリギリわかるぐらいの困った振りをする
「こんな沢山いると誰に頼むか迷っちゃうわね」
「俺が!」「いや、俺が!」「いやいや俺ですよね!?」「そんな馬鹿な、俺に決まってんだろ!!」
男子がガヤガヤ言っている
姉がポンッと手をうった
「じゃあこうしましょう」
男子の視線が一斉に姉の元へ注がれる
「この中で一番早く焼きそばパンと…(中略)…を買ってきたひとに…」
「買ってきたひとに…?」
男子がゴクリと唾を飲む
そこに姉がやたら官能的な声で
「凄いことしてあげる」
ドドドドドドドドドドッ!!!!!
そんな地響きを残して男子たちは購買に走っていった
しーん…
一瞬の静寂が教室をつつむ
「姉ちゃん…凄いことって……何?」
「はぁ?あんた本当にそんなことすると思ってるの?バカじゃないの?」
鬼だ…クラスに残っていたものたちはほとんどがそう思った…
購買に走っている男子たちに心よりご冥福を…
南無三…
どうでしたでしょうか?
お姉ちゃん、怖いですね……
これからもお姉ちゃんの権力が暴走、暴走、暴走…
楽しみにしていてくださいね!!
面白くなるように頑張ります