首狩りメリーさん
「は~、彼奴来ない……。電話でもうすぐ着くって言ってたのに。」
俺は、電話で来るって言っていた、友だち来るの待っていた。
ピーンポーン
「おっ、来た来た。」
俺は、走ってドアまで行き、急いでドアを開けた。
「遅くなってごめん!飯食ってたら遅くなった!」
「まあ、来たからいいや。さぁ、入って。」
俺は、友達を家に入れ、2階にある、自分の部屋にいれた。
「で、家に来たのはいいけど何する?一応トランプ持ってきたけど。」
「じゃあばば抜きでも、やろうぜっ!!」
俺は、友だちと、ばば抜きを始めた。
5分後
「負けた~。」
俺は、友だちに結構な大差で負けてしまった。
プルプルプルプルプルプルプル
「あっ、ちょっと電話きたから出てくるわ。」
「おうっ!」
俺は、駆け足で、電話があるところまで、走って行った。
「はい、もしもし。」
「……………、あたし、メリーさん。今、あなたの部屋にいるわ。」
俺は、大急ぎで、友達のいる自分の部屋に走って行った。
「おい、どうした?そんなに慌てて(笑)」
友達は、電話を持ってにやにやとしていた。
「畜生!今の電話お前かよ!」
「え?何のこと?俺、今、親に帰るのが遅くなりそうってメール送っただけだけど。」
俺は、パニックになった。
(じゃあ、今の電話は誰なんだ?)
プルプルプルプルプルプルプルプル
「まただ、行ってくる。」
「おうっ!」
今度は、友達が携帯を持っていないことを確認して、走って、電話に出た。
「はい、もしもし。」
「…………、あたし、メリーさん。今、あなたの友達の首を使って遊んでいるの。」
「え…………。」
俺は、大急ぎで友達のいた自分の部屋に戻った。
「おい!だいじょう…ぶか、」
部屋に入って見たものは、首から大量の血を吹き出してる友だちの姿だった。
「あ、あぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺は、思いっきり部屋から逃げた。できるだけ、速く。
「はぁ、はぁ、はぁ。」
なんとか、走って、玄関に着いた。しかし、そこには、友達の首を楽しそうに振り回す、鉈を持った少女の姿があった。
「あたし、メリーさん、今度は、あなたの首が欲しい。」
「あ、来るな、来るなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺は、友だちの死体のある自分の部屋まで走って向かった。
「あなたが、何処まで逃げても、無駄だよ。あたしは、君の首で遊ぶって決めたから。アハハハハハハハハハハ!!!!」
俺は、頭の中が真っ白になった。
(俺は、もう死ぬのか?こんな所で死ぬのか?まだ、死にたくない!死にたくない!)
そして、俺は、自分の部屋から、携帯を持って、飛び降りた。
ドサッ
「早くここから逃げないと。」
俺は、大急ぎで、近くの◯☓スーパーまで一目散に走って行った。
「ここまで来れば、大丈夫か?」
プルプルプルプルプル
「こんな時にいったい誰だ?はい、もしもし。」
「あたし、メリーさん。今、あなたの後ろの◯☓スーパーの入り口にいるわ。」
俺は、スーパーの入り口の方へ振り返った。そこには、友だちの首を持った、メリーさんがニヤニヤと笑って立っていた。
「なんで、いるんだ。あんな子がこんなにも早くここに来ることなんか、できるわけがない。できるはずがないんだ。うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は、いつの間にか、自分の部屋に帰っていた。ここに着くまでの記憶は、ほとんどなくなっていた。
プルプルプルプルプルプル
「で、電話だ。出ないと。は、はい、もしもし。」
「おーい、大丈夫かー。」
聞こえてきたのは、死んだはずの友達の声だった。
「お前、生きてたのか!よかった……。」
「そんな訳ないでしょ、あたしメリーさん。今あなたの家の前にいるわ。」
(そんな訳がない!今のは、友達の声だった、長い間の付き合いなのに間違えるはずがない!)
俺は、本当にメリーさんが来てるか、確認をするため玄関へ、向かった。
「よかった、誰もいない……。」
プルプルプルプルプルプルプル
「まただ、はぁ、はぁ。は、はい、も、もしっ、もしもし。」
「あたしメリーさん、今、またあなたの部屋にいるわ。」
「嘘だろ、嘘だと言ってくれぇぇぇぇぇ!!!!!」
「嘘なんて言う意味なんかないよ、本当にあなたの部屋にいるわ。」
俺は、死んだ友達の体のある、自分の部屋に戻った。
「なんだ、誰もいないじゃないか。やっぱり嘘だったんだ。」
ピッチャン ピッチャン ピッチャン
俺は、思い出してしまった、友達の首から吹き出した血は、天井に届いていなかったことを。そして、俺は、上を見上げてしまった、その後、とても後悔することを知らずに。
「う、うわ、うわぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!!!」
天井にいたのは、目を血走らせ、こっちを、ずっと見ていた、メリーさんの姿だった……。
「あたし、メリーさん。ね、嘘なんかついていなかったでしょ。さぁ、あなたの首を頂戴!」
「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺は、また逃げていた、逃げ場なんてもうないとわかっているのに。
「はぁはぁ、嘘だ!嘘だ!嘘だ、嘘だぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺は、気が付くと、また、玄関へ戻っていた。
「くそっ!開いてくれ!なんで、なんで、開かないんだ!」
「それは、あたしが、カギを壊したからだよ。きゃははっ。早く大人しくしてよ、そうしたら、楽になるからね。」
「まだ、死にたくない!死にたくないんだぁぁぁぁぁ!!!」
「諦めてね。」
「いやだ、いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ザシュッ
「あたし、メリーさん。今日は、楽しかった~。明日は、誰の首で遊ぼうかな。あなたの首、もらっていい?」
次の、相手は、あなたかもしれませんよ。
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