表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界編み師の布教活動  作者: 草食丸
第四章 犯罪組織と新たな仲間
60/108

4-⑳ 猫は胸のサイズで冒険者ランクを語る

作品に興味を持って下さり、ありがとう御座います!

どうぞ最後までお楽しみ下さいm(_ _)m

 結婚、夫婦、ゼ〇シィ、いやそれは結婚相談か。

 まぁいずれにしても電撃結婚したやつが居るらしい、誰だ? クレアさんか? エレナさんか? もしかしてエリザベスさんっ⁉


「えっ、だれだれ? 誰が結婚したのっ⁉」

「ゴンズよぉ、お相手は露店にも参加しているスラムの女性ねー」


 ゴンズッ⁉ あいつ仕事しつつ婚活してたのかっ! これは是非お祝いしに行かねばっ、くっくっくっくっ(悪笑)。


「第二回店員募集からの参加者だから、ユウちゃんは会ったこと無いかも知れないわねぇ。初期メンバーにその女性の子供さんが参加していたらしくてねぇ、体調が良くなったから編み物制作に参加して、スラムでもゴンズと一緒にたくさんの子供達の面倒を見ているうちに自然とそうなったそうよぉ」

「なるほど。という事は電撃結婚ってわけじゃないんですね」


 二ヵ月ほどは一緒に生活していたという感じだろう、それにしてもゴンズがねぇ・・・。


 なんでも件の事件の際、子供達はその女性の目の前で攫われていったそうだ。それをゴンズが悪党集団から取り返してきた、そりゃ惚れてまうわな。ただでさえゴンズは面倒見がいい良い奴だ・・・口は悪いけどね、モヒカンだし。

 ちなみにゴンズが養っていた子供達も含めて、いきなり10人家族になったらしい。いきなり大家族だね!


 それ以外で、母子家庭のスラムの住民を孤児院の職員兼任で住まわせたりして人数が増えた事。

 ダンタルニャンとアトスが冒険者チームの指導員に加わった事。

 アラミスが治療院で、神鳥様と呼ばれて崇拝され始めている事などが追加で教えられた。

 いや、アラミスは何してんの?


「起ったことはざっくりとこんな感じね、後はユウちゃん達の話だけ。出来ればすぐ聞きたいんだけど、体調は大丈夫かしら?」

「大丈夫ですよ、じゃあアルバートさんの所に向かいましょうか!」


 面倒ごとはさっさと終わらせるに限る。

 僕は妹達を抱っこしたままベットから降り、扉へ向かった。


「ダ、ダメですわっ、お姉様っ⁉ ちゃんと下着はお付けになって下さいましっ!!」

「えー、無い方が楽なんだけど・・・」


 この解放感、なにものにも代えがたい。外すと分かるがブラって付けると安定して楽なんだけど想像以上に骨にくる。


「ちゃんと下着をつけておかないと見えちゃうわよ? ユウちゃんは胸が大きいんだから服の上からでも分かるものぉ。それにジークが眠れなくなっちゃうから、勘弁してあげてね」

「はぁ~~い」


 はいはい、御見苦しいものは仕舞っちゃいますよぉ。

 それにしてもボロボロのものはたぶん捨てられたし、新しく買わないとダメかな。でも高いんだよねぇ・・・、まぁ最近サイズが合わなくなってきたから買い替えの時期ではあるんだけど。


 僕の胸はピアちゃんがよく揉んでいる為か順調にバストアップ中で、現在は僕の冒険者ランクと同じサイズとなっている。この分だとあと何回か変えなきゃいけなさそうだ。

 僕は地球でも5枚セットで800円のトランクスを選んでいた類の人間だ、でもこの世界で女性用下着は上下セット一着のお値段なんと金貨一枚(一万円)!! これを買わざるを得ない僕の気持ちが分かるだろうか?

 女性用下着ワンセットでトランクスが60枚買えるのだ、この世の不平等を抱かざるを得ない。


 勿論、一般の人も皆それを買っているのかと言われるとそんなわけもなく、ちょっと質のいい布のキャミソールやサラシを使っているんだそうだ。

 じゃあ僕もリーズナブルなそちらにしようと思ったのだが、僕のサイズではキャミソールだとカバーできず、サラシは感触が良くないから嫌だとピアちゃんから拒否された。

 僕の下着事情はピアちゃんに左右されるのだ。


 というわけで仕方なくこのお高い下着を使っている、しかも最近これに拒否感が無くなってきている。

 じわりじわりと何かを失っている僕だった。


「お姉様、スタイルが良いですの・・・」

「おねーちゃんのお胸は、ピアが育てたのっ!」

「なるほどねぇ、お世話をしていたメイド達が興奮していた理由が分かるわぁ」

「まじまじと見ないで下さい」


 着替える僕を観察しているエリザベートは、しきりに「羨ましい」と感想をこぼす。しかしマルセナさんを見る限り、彼女には悲しい未来が待っていそうだ。

 あと、僕の胸は野菜では無いので「育てたっ!」とか言わないで欲しい。何かね、最後収穫でもされるのかね?

 そんな益体も無いことを考えながら、僕は下着を付けてエレナさんが買ってくれたワンピースに着替えた。


 そういえばよく着ていた服がボロになってしまったので、新しい服も買わねばならない。

 またあの店に行って、ピアちゃんと揃いのデザインを選ぼうと思った僕だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最後まで読んで下さり、ありがとう御座いました!

物語を気に入って頂けましたら、ブクマ、★、いいねを頂けると嬉しいです^^

作品の励みにさせて頂きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ