3冊目 図書館塔
連続投稿ラストです。
フランさんが食べ終わるのに少し時間が掛かった,コバは知った先輩と話に行ったので,アッキーと食べ終わったフランさんとで,人混みを掻き分け校庭の散策を始めたが。
「この時期の桜は,朱がやや濃いピンクだけどやはり綺麗だな。」
政人は素直な感想を言うと。
「花見しながら昼も良いな,授業中に間食しなければお菓子持参もセーフだし。」
アッキーが言うと,興味津々なフランさん。
「お花見とはなんですか?」
政人は説明する。
「あのピンクの花が咲き誇る木下で,あの先輩達の様に食べ物を食べたりするんだよ。」
ちょうど上級生の女子先輩集団が,飲み物や弁当やお菓子を広げて談笑してる。
「ピクニックやお茶会みたいですね。」
お茶会と言われてピンと来ないアッキー,小説とかでしか知らないか政人だった。
「まあ僕一人でもするな,昼寝できそうだし。」
アッキーは呆れて居た。
「今の政人では無理だな。」
アッキーの視線の先を見ると,何故か誘ってアピールして居るフランを見てしまったが。
「花見は月曜日に考えよう。」
政人はネイ達も合わせて考える事にした,まあゲーム仲間その2が参戦すれば,ゲームの話が盛り上がるはずだったが,部活に入るらしいので疎遠に成りそうだ。
教室に戻りネイはまだ爆睡中,博士ぽい同じ学校出身で隣のクラスだった石田,通称よっちゃんが参考書を広げ勉強してたが,何故かアッキーに勝てない努力の秀才。
「席に着け~」
まだ休み時間終わって無いが担任の号令に,いないクラスメイト以外全員席に付く。
「………まあ居ないヤツは後で教えてやってくれ,では午後の部活にクラブの説明会は必ず見る事,クラブや部活は強制ではないが推薦者は部活強制参加だ,部活推薦を蹴ると学力免除が無くなるので,くれぐれも注意するように。」
ざわめく教室。
「部活推薦者はある程度のテスト点数を,考慮されて居るので仕方がない。」
学力テストの点数を,ある程度緩和する代償らしい。
「根井起きろよ………………,綾小路……根井が起きたら説明頼んだぞ。」
隣の綾が後ろから見た感じ,ぷるぷる震えて居た……微妙に怒ってるらしい。
「では5分前には,第一体育館に居るように。」
入学式に使った体育館は第一らしいが,第二を見た記憶が無い政人だが。
「第二と第三は部活かクラスマッチに使うが,基本町の施設だから後でプリントを渡す。」
『町民体育館とかかな?』
政人は室内球技クラスマッチまで,興味無く過ごす事に成る。
部活やクラブの勧誘は実演や成績等を,5分以内に納めるプレゼン形式だったが,必死な部や何か勘違いした俺様を見ろ的なヤツの,長いプレゼンは風紀委員に強制連行されて行った,あと委員会も自由意思らしいがたまに推薦で,やりたくない委員会をやらされるらしい,一応遠い通学と認められてるので除外候補の政人,プレゼンは予定をオーバーし二時間半掛かった,ホームルームを早めに切り上げ担任が言う。
「教師がまだ居れば完全下校までは,校内に居て良いが一般生徒下校時刻は17時30分だからな,あと一時間しか無いから気お付ける様に,あと特別配慮で明日部活見学やクラブ活動を見て回る事を許可されてるが,ちゃんと制服で登校する事。」
言うだけ言い担任は忙しく,教室から去って行った。
「俺は帰るわ。」
ネイはそれだけ言い帰った。
「僕は寄る場所在るから。」
政人も教室から出たが何故か綾がフランの方を見たら,フランもいつの間にか居なかったので,綾は帰る事にした。
「やはり図書館を一部でも把握せねば。」
政人は足早に図書館塔に向かった,後ろからフランと何故かアッキーも後ろに居るが,気付いてない。
「………マッサの歩くスピード,前より速く成ってる。」
アッキーの後ろでは。
「何でマサさんの歩くスピード,速いのですか?」
たまにフランをナンパする生徒が居たが,政人を追うのに必死で無視をするフラン,ナンパ男達に注意する巡回中の風紀委員は,今日は午後から大忙しで何人か生徒指導室に連行される。
そして政人は図書館塔に着き中に入ると,広いホールが広がるのだったが人は少ない。
「さて案内板と。」
1階は主に学校史や生徒会資料や町の歴史,2階はポエムや歴史的偉人小説家文庫,生徒リクエスト小説等。
「………生徒リクエスト小説て?何だろうか。」
3階は魔法の原理やスキル会得に関する書籍,エーテルクリスタルの資料等だが4階は,辞書等の教材系の資料だが高校進学生徒が,行きたい高校を絞りやすくするために色々な参考書や,辞書や知識書等が在るらしい。
「3階に行くかな。」
政人はゆっくりと階段を上がる,そしてやっと追い付いたアッキーが政人を追う,もちろんフランも追って行く。
「どんな資料在るか楽しみだな♪~」
階段は螺旋状に成って居た,木製なのに足音しかしない木が軋む音が聞こえない不思議。
「カーペットとか敷かれてたら,貴族とかの屋敷とかだな。」
トントンと足音が後ろからするが,先輩とかが受験か分からない授業内容を,確認しに来たのかもと思って居た政人だった。
「何かダンジョンみたいでワクワクするな,ファンタジーなら国立図書館とかそんな雰囲気だな。」
各フロアーは広く科学ファンタジーの世界の筈だが,ファンタジー世界に憧れる政人だった………
「やっと目的の場所だけど………ラッキーだな,時魔法や闇魔法とか在るな,さて何処から………」
「やっと追い付いたぞマッサ………」
いきなり肩を捕まれたと思ったら,疲れた顔のアッキーとふらふらなフランが居た。
「何か妖怪?」
「…………………」
「?」
アッキーはツッコム気力すら無く,フランは意味が分かって無いので仕方無い,一応奥の四人座れるテーブルに向かうと外の景色が良い,近くではこの学校にしか無い100メールプールと50メールプール,練習や泳げない人をサポートしながら練習出来る,浅いプール施設が見える。
「さて僕は,図書館を把握しに来たのだけど。」
アッキーは対面の椅子に座り,何故か自分の横にフランさんが座る。
「…………で,フランさんは何故此処に?」
フランは慎重に周りを見渡して,他の生徒が居ないので話を始める。
「お二人に力をお借りしたいのです。」
『アッキーは分かるが何故僕も?』
フランはこの世界に来た経緯を話す。
「私はこの世界とは違う異世界から来ました………,アレ?驚かないのですねあなた方も。」
アッキーは話す。
「異世界人がこの世界に迷い込むのは,フランさんだけでは無いからね,前に異世界人らしき大量の遺体が発見されてるし,異世界人で生きてる方が珍しいんだよフランさん。」
フランはアッキーの言葉に驚く。
「?そうなんですか?確かたまに居るとか聞いた様な。」
どうやらフランさんを保護した連中は,政府機関か良心的な人物らしいが,異世界人がモンスターや盗賊に接触無いとは,運が良いとしか言えない政人とアッキーだった。
「私は元の世界では貴族の令嬢でしたが,暇を見ては王都近くの森を散策してました,あの日も散策に…………」
その散策中に不思議な姿の人を見て,何も無い場所が歪んだあとその人物は消えて,興味津々にその場所に行ったらいつの間にか,不思議な高い建物が並ぶ場所に立ってたらしい,巡回中の警察が声を掛けて保護され,色々大人から話を聞かされたが,帰る方法は彼らには無いらしいが,異世界に帰して来れるスキルか魔法スキルが居るかもと,先読みの巫女に占って貰った結果この学校らしい,あと異世界に来て4ヶ月は経過してるらしい。
「情報集めならアッキーだけど,異世界に戻るスキル持ちは分からないけど…………」
フランは困った顔をするが,話を続ける。
「私を元の世界に帰せる人は一人ですが,その近くには情報を集める方が居る様です。」
政人はアッキーを見る。
「俺がキーマンなら確実にマッサが,フランさんを元の世界に帰せるキーマンだぞ。」
政人がキーマンと知ったフラン。
『まさか彼が………でも先読みの巫女が耳打ちで話した,あの話が本当なら彼が運命の…………』
フランは考え込んでたが,何かモジモジし始めた。
「アッキー何でフランさんはシリアス話中に,何をしてるのだろう?」
話を振られたアッキーは,隣を見る政人に言う。
「俺に聞くな。」
その後色々話をしたが帰れる魔法かスキルが見付かったら,その時話し合おうて事にしたがある程度,この世界も馴れて貰う事に成った。
「僕は見た文字なら通訳出来るよ,戻れるまでだけど僕が字のサポート……字汚いかもだから,文字の癖は許してね。」
アッキーが付け加える。
「確かに上手くない字だな。」
本当の事だがアッキーの顔面に,アイアンクローをかましたい政人。
「あとこの事は内密でお願いしますね。」
政人とアッキーは,フラン帰還プロジェクトに巻き込まれた,そしてフランは政人に聞く。
「どうやって空を飛んでますの?」
気になって仕方無いらしい。
「自由飛行スキルで飛んでるんだ。」
興味津々のフランだったが,私生活は大丈夫か聞くと。
「たまたま持ってたエーテル魔石を,ハカセ?て方に渡したらこのカードを使えと,渡して来ました。」
政人とアッキーは「大人て………」と,美人のフランを見てやはり容姿かと思った二人だった。だがその博士はクリスタルより容易く,魔力エーテルを取り出せる魔石に興奮して研究して居た研究バカである。
「話してたら時間がない,今日は解散しょう………てアッキーはなにしに来た?」
アッキーは言う。
「来週から掃除当番在るそうだ,だが担任が言うの忘れたぽい。」
また情報らしいがどうせホームルーム前に,掃除に成るだろうと思った政人だが。
「掃除はメイドがする仕事ですよね?」
どうやら貴族や異世界では掃除は仕事らしい,まあ掃除のプロ業者も居るが。
「義務教育の学校では,そんな人雇えないよ……まあ学校の敷地の大きさ異常だけど。」
普通に小学校2校入りそうな広さである。
「まあ月曜日に成れば,分かるよフランさん。」
三人は図書館塔を出て昇降口で靴を履き替える,フランさんは下駄箱から靴を出そうとしたら,ラブレターの雪崩れに遭遇してたが,何人かがフランさんの動向を物陰から見てるが。
「お手紙貰っても,私は読めないのですが困りました。」
通訳アイテムで言葉は交わせるがやはり,異世界とこの世界の暁語は読み書き出来ないらしい。
「母国語だったら分かるのに。」
「…………ツッコミ居れないのかアッキー。」
アッキーは明らかに疲れて居た。
「俺はもう帰る,明日はゆっくり寝るさ………土曜日だし。」
アッキーはふらふらとした足取りで,帰って行った。
「身の回りの事をしてくれる方に,読んで貰い全部断ります,私は今は好きな人は居ませんし作る気も在りません。」
いや居ないからラブレターとか来ると,政人は思ったが何時か元の世界に帰る人には,無理な話しだなと政人は思った。
「作る気も無いて本気かい?」
物陰から出て来た人物が聞く。
「本気ですよ,だから告白とかしないで下さいね。」
物陰からまだ見てる人物達も,この宣言をどう取るかだが。
「その男は何なんだ?,見た感じ金魚のフンか取り巻きでだよな?」
ブチ
政人は怒りを制御する事を集中する。
「そんな弱そうな奴より俺の側に居れば,告白する奴らが寄り付かないぜ,あと俺に君は惚れるさ。」
何の根気かは分からないが,さっきまで物陰に居た人物とは思えない,自信家だがフランさんは相手にしない。
「では私は帰りますね。」
だがしつこい自信家が行く手を阻む。
「俺の話し聞いてたよね,俺と一緒に居ろ……これは命令だ逆らえば,学校に来れない身体にしてやるぞ,そこの弱そうな………」
政人は困った顔をしながら,残念イケメンの背後を取る。
「……………なっ,いつの間に!!」
丁度良く風紀委員が来たので。
「騒ぎを起こした生徒は……また君か新入生と,櫻井またお前騒ぎを起こしたのか,今度は何週間停学処分に成る気だ。」
常連らしいこの櫻井と言う先輩,困った先輩も居るもんだが一応見たことを話した。
「フランさんが嫌がってるのに,恋人に成れとか成らないと学校に来れない身体にするとか,脅迫してましたよね………警察にご厄介に成る発言ですね先輩。」
「………クッ!」
「まったくまたか,生徒指導室に連行。」
真面目そうな先輩の一言で,羽交い締めにされ連れて行かれる。
「来年卒業式に居るか,怪しくなったなアイツは。」
どうやら三年らしい。
「君も余り騒ぎを出さない様に。」
だがフランさんは毅然と言う。
「私は被害者です,それに告白とかされるのは迷惑です,これは私の靴入れにあった手紙です,迷惑なので貴方に差し上げます。」
どうやらご立腹のフランさんだが,この後色々あり教師の一部は,フランさんの事情を知ってるのでフランさんに配慮して居た,フランさんは迎えが校内まで来て騒ぎに成った。
翌日政人は図書館塔に来て居た,ノートを持参し図書館塔は昨日より人は全く居なく,管理してるらしき教師しか居なかったので閉館時間を聞いて,昼1時に閉館まで半日調べられる魔法を調べた,時魔法はその名の通り時を操り制御する魔法だが,自分に魔法を付与し相手より先に攻撃を仕掛けたり,相手の時間を止め攻撃をする魔法らしいが,原理が分からないと使えない魔法が多い。
「これはスキル増やす以前の問題だ。」
他にも時魔法は時空や時にまつわる魔法らしい,フランさんの帰還に必要かは分からなかった。
「………戦闘時間を巻き戻し味方を回復させる魔法か,回復よりダメージ受けてない状態に戻すのだろうな。」
時魔法の資料や魔道書は中学生程度だが,それでも魔法使えるきっかけには成らなかった。
「次は精霊召喚と…………強く願う種族が五芒星から現れるが,たまに例外が起こる召喚である。」
例外は何が出るのだろうか?
「闇魔法は回復魔法以外有るのか,強そうな魔法とか有りそうだな。」
ノートに書き写して居ると,何かスキルが手に入ったが不思議な感覚がした。
「たぶん何かのスキル手に入れたみたいだし,後で調べよう。」
本人には見えないので仕方ない。
「………………少し休もう。」
伸びをしたらトイレに行きたくなったので,トイレ案内板に従い向かって………ついでにストレッチをしてから戻ると,閉館まであと30分だったので,荷物を纏め鞄に詰めて図書館塔を出た。
「魔法の書物借りれるのは,連休や休み前に借りよう。」
校庭の桜の木の下で遅い昼を食べてから,ゆっくり過ごした。
「来週はジャガイモの,種イモを蒔くの手伝わないとな。」
鞄を枕にゆっくりしてると寝そうなので,自由飛行を使い帰る事にした。
祖父母の家に帰り畑の手伝いや農具の片付け等をし,夕食まで時間があったので精霊召喚をする,候補を考える。
「猫精霊とか神に仕える動物も,精霊らしいからさて………てまだ召喚する気無いのに……」
畑の畦道大地に五芒星が光り,その中心から茶トラぽい猫の頭が見えたが,いきなり光が消え同時に猫の頭と五芒星は消えた。
「まあまた試せば良いよね。」
政人は無かった事にしたが。
「テンプレなら帰ったら居るオチ無いよね。」
帰っても茶トラらしき姿は無かった,翌朝起きても何の変化も無く,祖父の畑仕事を手伝い何も起きなかった。
「明日から初授業だ,授業に付いていければ良いのだが。」
数日が経ちそれからフランさんはあの残念先輩の一件で,告白やラブレター騒ぎは諦め悪い者以外終息した,あの櫻井て先輩は重いペナルティーが課せられたらしい,何処の政府機関で更正プログラムを受けてるらしい。
「相変わらず音楽は苦手だなマッサ。」
隣には平然と言うアッキーと,我関せずのネイにフランさんの歌声に,賛否両論に別れるクラスメイト達と,フランさんのブレスの使い方を注意してる教師,それに困ってるフランさん。
「もっとお腹に…………」
何か音楽教師の熱心な指導が始まったが,何故かクラス最後だった発声テストに,フランさんの才能を見たと言った感じではある,校歌の練習も一人上手過ぎたが怪しい発音もあった,たぶん異世界とコチラの発音の差か通訳アイテムの,処理スペックが関係してるのだろう。
「もうじき4時限目終わるが,先生大丈夫かな?」
政人はアッキーに言う。
「今日こそ花見をしたいが。」
初日の昼休みはフランさんは学食に,アッキーと向かったが惨敗だったらしい,出遅れが響き食べ終わってからの合理は出来ず,しかも焼き魚定食は微妙に痩せたイワシだったらしい。
煮サバやカツオもあったが,スペシャル魚介類定食限定でもう無かったらしい,しかも中々手に入らない幻のサバの,サバの味噌煮だったらしい………普通刺し身では?
カフェテリアに行ってお総菜パン目的の,ネイとコバもあの異様な光景に足がすくみ,コッペパンしか買えなかった。
「それもう一週間言ってる。」
弁当を持参しない四人だった。
「もう授業時間が終わるから,此れまでよ。」
予鈴5分前に終わったが,この教師は4時限目限定でしか5分前に終わらないと後で知る事に成る,全員急いで教室には向かわずカフェテリアか食堂へ急ぐ,マイペースなフランさんはのんびり歩きながら,政人は教室に一人向かってる途中に予鈴が鳴る。
「今日の弁当の中身は何かなぁ~」
叔父の肉料理弁当やナポリタンやオムレツは,感動する程美味しかったがたまに祖父母の家に持って来てた,煮物とかは普通だったので何が違うのだろうか?
「今日は汁物系弁当みたいだな。」
厳重に中身が出ない仕組みの弁当が,弁当入れ袋に入って居た。
「今日は日射しが強いから,発電所が見えて川も近い桜の近くで食べるかな。」
一部女子が弁当を片手に,席を引き付けテーブルにしグループに成ってた,何人かはお金を預かり飲み物を買いに行く所らしい,まあ直ぐ近くだから全員で行けば良いのにと政人は思う。
上履きから靴を履き目的の場所に向かうと,静かだが途中上級生らしきバカップルが,遠くでとんでもないバカップルをしてたので見ないフリをして過ぎた。
「教師達にバレたらどうする気だろう,まあ僕には関係ないや,まあフランさんには見せられない光景だが。」
丁度ベンチがある桜の木の下で昼を食べるが。
「今日は肉じゃがか………汁多くない?汁だくなん?」
弁当を広げ食べると何時もより味付けが違う,ジャガイモや人参の味の染み具合が何時も以上に,僕好み過ぎる。
「恐るべしマコ叔父。」
今日もアッキー達は間に合わないみたいだ,この頃試しに小さな袋に四次元空間を,スキル付与したら成功したので中にお小遣いで買った,お菓子や飲み物を居れてある。
「便利なスキルだけど,何処までスキル付与出来るか分からないから,加減が分からない。」
中から買い物のついでに買った,みたらし団子のパックを出すとカビすら生えてない,どうやら鮮度は落ちて無い事を確認し食べるが,味も大丈夫なので四次元空間と外の時間は違うのは,アニメや小説のネタと同じらしいのは証明されたが。
「火を中に入れるとか,中で他のに引火リスクとか嫌だしな,まあみたらし団子は忘れてただけだけど。」
ネイとコバがうろうろして居た,パンを食べながら。
「一応メールしたんだがな,もう一回するか。」
制服の内ポットから携帯を出し,見た後此方に気付きやって来た。
「また涼しい場所を………夏は………その前に虫だな。」
ネイは桜の木の枝に嫌な虫を見付ける。
「今現在そいつの襲撃はないよネイ。」
安心するネイだがコバは。
「涼風に涼しむぜ。」
「…………………」
「…………………」
ツッコミは無くスルーされるコバ,ネイ達は空いてる場所に座る。
「アッキー達は無理かもな。」
コーヒ牛乳パックを飲みながら言うネイ。
「俺の今日の相棒は,元気印のイチゴミルクだな。」
普通のイチゴミルクのパックである。
「凍らせた苺をミキサーで牛乳と混ぜたのなら,今朝作って………今飲む。」
ネイがそんなのもう生温いだろうと,顔に出てるがさっきみたらし団子が成功してたので,ミキサーの蓋を開け出してコップに注ぎ飲むと。
「この時期は凍らせるより生だよな苺は。」
冷たいままだったがギンギンに冷た過ぎた。
「花見も終わりだな。」
葉桜に成りつつある枝を見て政人は言う。
「お前だけだよ花見してたのは。」
ネイが言うとコバは頷く。
短い春はもうじき終わり,少し長い梅雨の17月が始まるが今年は5月並みの天候の17月上旬らしい。
「裏ゴールデンウィークは忙しそうだなたぶん。」
祖父がいつの間にかジャガイモ種を蒔き終わり,田植えの準備をして居たが10月のと品種を変えて,キヌヒカリと言う品種を蒔き発芽させたらしい。
「マッサは祖父母子だよな。」
ネイの発言に頷くコバ,頷くだけか?コバよ。
「ネイは修行ゲーだろ。」
「勿論。」
何故か胸を張り言うネイ。
「俺は部活だな,何故か相撲部に入れられたし。」
コバは平気体型の割に相撲が上手い,スキルの感なのかは不明だが立ち回りが上手い。
「ネイはゲームクラブには入らなかったな。」
期待した部活的なクラブでは無かったらしい,まあ部活に昇格出来ない実績の,準部活がクラブらしいからね。
「カードゲームや格ゲーや人生ゲーのクラブには,用は無い。」
アッキーは何処も選ばずフランさんは何故か何時も,政人に付いて来て図書館塔に一緒に居る。
「そろそろ教室に戻るか。」
三人は立ち上がり教室に戻って行った。
「あの2人て付き合ってるの?」
何故かクラスメイトの女子に,教室に入るなりまだ居ないアッキーとフランさんの机を見て,数人の女子が言う。
「あり得ないね。」
あっさりとネイは言う,まあアッキーは基本的に女子に興味はない今は,まあ面倒見良いヤツなので………面倒見良い綾が居ない,アレでフランさんの次にモテるからな………,アッキーも普通にモテるが家庭の事情と心の傷で,恋愛が駄目なだけだが。
「だから言ったでしょう,水野はモテるけど恋愛は無いてたぶん………………」
事情を知るクラスメイトが言う。
「此れじゃあ告白出来ないよ~」
アッキーに告白したかったらしい,予鈴五分前にげっそりした二人が帰って来た,新聞クラブに根掘り葉掘り彼女居るかや好きな人は居るかとか,色々聴かれたらしい………アッキーと綾だが,フランさんは風紀委員立会いの元だったらしい,また面倒を新聞クラブが起さない様にだと言ってたらしい。
新聞クラブが部に成れないのは,スピーチ力や記事等の能力高いが問題を起すかららしい。
「報道は社会人でも学生でも,何かしらやらかすのかね。」
前に捏造記事で叩かれた新聞記者を思い出す。
「花見今日出来て良かったなマッサ。」
意地悪く言うネイ,げっそりして何も言えないアッキー,ふらふらしながら席に付くフランさん,綾も机に付く成りだらけて居た。
「まるでモテる奴らのゾンビだな。」
コバの発言でアッキーと綾に睨まれるコバだった。
??「僕の出番まったく無いよ,早く出してよ。」
次回未定