16冊目不思議な水の星アクアーラ,最初の宇宙都市ヴェネチア観光。
今年最後のアップ来年は不定期予定。
暫くすると通信が入り,アクアーラに観光するなら手続きをしなさいと怒られ,誘導を受け海に着水し個人宇宙港に誘導され,桟橋をロマネ・コンティが誘導し,検疫所や外の宇宙外から来たのを驚かれたりされ,スキル至上主義でないこの星に政人は軽くダメージを受けた,それはスキルを努力して増やして来た政人には,精神的ダメージだった。
世界広く政人は身をもって知り,武器を持って降りようとしたら武器を携帯は禁止と言われ,モンスターの襲撃されたらどう責任取るのかと問い合わせたら。
「?モンスターて何ですか?」
と宇宙港オペレーターに言われた,どうやらモンスターが居ない星らしいが,大きい星だし把握してない可能性も一応考慮しておく。
「武器を持たずに何て、不思議な旅の始まりだね」
政人が言うとマイケルは。
「まあ観光が最初でも構わないさ」
「マグロ♪マグロ♪」
トムは何故かウキウキだが,まだマグロが有るとは限らない。
「では行こう」
「おうよ」
「だね」
三人は宇宙港を出ると広場で周りを見ると,時計台や神殿らしき建物や古き善き建物が並ぶ,建物は大理石等で彫刻を施されカラフルなステンドグラスや,何かの物語の人や動物等の窓もある。
広場は大道芸やパラソルを広げ,喫茶店らしき店からコーヒーだかを持って,のんびり寛ぐ人々等が居る。
「少しお茶してから観光しない?」
「「…………………」」
ジト目で政人を見る二人は言う。
「お金はどうするの?」
「両替忘れてるだろ政人」
「…………早く言ってよ」
視線を反らす二人だった,結局宇宙港に戻りブラックダイヤを売り,この星で三年位遊んで暮らせる金額らしきお金を持って,先ずは喫茶店らしきカフェで寛ぐ事にした。
「なかなか良い店だ」
「人間しか居ないけどね」
トム達が珍しいらしく注目されてた,中はカフェで中でカプチーノや,カフェラテやカフェオレを嗜む紳士淑女が居るが,トムとマイケル達を見て話し掛ける,蝶ネクタイにビジネススーツ姿の紳士が居た。
「猫の仮装………」
「僕は猫精霊族のトムだよ」
「俺も猫精霊族のマイケルだ」
トム達が自分達の種族を言うと,何故か驚く紳士。
「…………伝説のケット・シーだと!?」
だが紳士は続ける。
「でも伝説とかと違う気がするな,言い伝えや伝説では牛の様な巨体………」
トムは言う。
「それ僕達とは違う種族,僕やマイケルは猫として寿命や不慮の事故とか,色々な猫の魂が精霊として召喚された存在だから。」
紳士は納得してない,そんな馬鹿なと頭を抱えて居た。
「カプチーノ美味いな…………ミルクタップリ入れてるけど。」
政人はマッタリと飲み,マイケルは。
「アイスミルク無いとは…………」
「ホットミルクは有るよマイケル」
アイスミルク無いのがご立腹のマイケル,ホットミルクを頼んで頼んで,冷めるのを待つトムだった。
店を出て観光開始,ステンドグラスが綺麗な教会や童話らしきステンドグラス,途中店に入りグラス等を購入し更に歩くと何かいい匂いがする。
ぐぎゅぅ~
政人とマイケルはトムを見る。
「お腹減らない二人共」
政人とマイケルは顔を見合せ溜め息をする。
「まあいい匂いだしな」
「そうだな,トムが食いしん坊なのは今から始まった事では無いしな」
とか言いつつ二人はトムより先を急ぎ歩く。
「待ってよ~」
少し歩き匂いの元の店に到着,レストランらしいがピザやパスタ等が見える,3人は外の空いてる席に座り待つ。
「いらっしゃいませ,メニューは此方に成ります」
綺麗なウエイトレスがメニューを二つ置いて。
「メニュー決まりましたら,このベルを鳴らして下さい」
ハンドベルらしきのを置き,去って行った。
「僕はミートスパゲッティー,ミートボール入り」
即メニューが決まる政人。
「じゃあ俺はシーフードピザ」
マイケルはシーフードピザ,熱いのに大丈夫か?
「僕は海鮮たっぷりパエリア」
トムはパエリアらしい,ベルを鳴らして注文し待つ。
「食欲を掻き立てる香りだねぇ~」
トムの言葉に頷く政人とマイケル,先ず来たのはミートボール入りミートスパゲッティーと,シーフードピザ。
「美味いなこれは」
「食事も旅の醍醐味だね,食べれるの少ないけど」
二人は一口食べると無言のままフリーズし,そのまま何も言わずに食べ続ける。
「無言で食べる程美味しんだ」
暫くすると海鮮たっぷりパエリアが来た,トムもやっと食べれるが政人が追加オーダー。
「トマトたっぷりピザ一つと……」
「チーズたっぷりピザもだ政人」
おかわりの二人だった,ウエイトレスは注文を追加し戻る。
「………………美味し過ぎて食欲が止まらないね」
政人とマイケルは残りを平らげ,口元を拭き待って居た。
「お待たせしました,トマトたっぷりピザとふんだんチーズピザです」
政人とマイケルがピザを食べようとすると,店の近くを流れる運河から視線を感じる。
「……………………」
何故か此方を見る船に乗った少女?
「美味しいよマイケル。」
「俺のチーズピザを勝手に食うなトム」
どさくさ紛れに食べるトムだった。
「……………………」
まだ無言で見るがピザが優先,この店のトマトソースは美味しく酸味が強いが旨味も強く,なかなかクセに成りそうな美味しさ。
「この味覚えたいな,スキルが覚えないかな?」
「チーズピザもな」
「頼んだよ政人」
食べてないのまでリクエストされる,一応一口食べると何種類かのチーズを,スキルが把握し必要な食材を教えてくれるので,メモ帳をカードから出してトマトやチーズを買う目的が増えた。
「よし,買い占めるぞ二人共」
「迷惑に成らない程度だぞ政人」
マイケルに言われたがトムは。
「何店か半分位買えば大丈夫だよ…………たぶん」
食材調達が最初の目標になった,先ずは街を把握だがパットを出して地図を見る,どうやらスキル地図は使えるので先ずは近い八百屋に行く,だが後を付ける影が居たそれは,グリーン系の髪に両サイド編み込みし後ろで束ねた,活発そうなロングの美少女?。
「政人は便利だ」
「だな」
便利屋扱いの政人だった。
「……………僕は便利なブルー色の,タヌキ型ロボットではない」
トムとマイケルに文句を言う政人。
「…………………」
『着ぐるみ着ながら食べるなんて器用,でも結構歩いたのにまだ着ぐるみ脱ぎませんね?』
トム達を着ぐるみと思ってただけだった,スキルを使い新鮮で味が再現出来るトマトを買い,八百屋でトマトソースが美味い店を何店か教えて貰い,チーズも絶品な店の情報も貰った。
「次はチーズだよな。」
「魚も買わないと。」
「聞いてないなこの二人は…………」
マイケルとトムに急かされる政人だった。
「………………」
『なかなか着ぐるみから出て来ませんね,どんな仕組みなんだろ?』
いつの間にかストーキングされてる,トムとマイケルだった。
「でどうする?」
後ろの気配にトムとマイケルに聞く。
「どうせ珍しさでのストーキングだろ」
「政人はあの花梨て子からしか,ストーキングされないしな」
余計なお世話だ………コホン!
「全く二人の腹皮を引っ張りたい」
「「引っ張るな!!」」
途中トムとマイケルは魚を買い,果物屋により香りが良いオレンジと檸檬にリンゴを買い,レモンの香りを二人に嗅がせダメージを負わせた。
「………なんて仕打ちをしやがる政人」
「鼻が鼻がぁ~」
精霊になろうと柑橘類は苦手な二人だった,チーズをコンプリートし観光再開,面倒くさので次の観光地まで自由飛行する,トムやマイケルは空中歩行神速バージョンで移動らしい,後ろの気配から逃げ人気の無い場所で,ステルスで姿を消しやり過ごし街外れから,ガラス工房の島に向かう。
ガラス工房の島まで二時間掛かったが,綺麗な街並みで活気が溢れた街で,怒鳴り声やらガラスを割る音。
「これは失敗作じゃぁー」
ガシャン
等職人気質が過ぎる声も聞こえる,弟子らしき絶望の声や娘か孫らしき,声も聞こえる。
「………ちゃんまた気に入らないからって,原料値上がりしてるのだから無駄遣いしないで」
「でもな………」
「でもじゃあないの,お爺ちゃんの無駄遣いが原因なの」
金髪のウェーブクセ毛のしっかりしたお孫さんだ、トムとマイケルはその光景つまらなそうに見て居た。
「二人は自分の食器探したら,ガラスの食器とか売ってるらしいよ」
近くの店の見本を見ると。
「俺に相応しそうな食器だな」
マイケルが言うとトムは。
「やれやれ」
やれやれ顔でやれやれ言う。
「ガラス細工を見ると諏訪みどり湖が懐かしいな,また五人でバカ騒ぎしたいな」
やれやれと政人を見るトムとマイケルだった,店に入り気に入った皿やグラスを買った。
「結構買ったね,アンティーク系は店に必要だろうし」
それでもブラックダイヤ換金したお金は,そんなに減らないので他にも回りやっと半分までお金が減った,次はお勧めマップを広げ開拓時代の場所や,古い洋館に沸いた温泉や枯れない桜が咲く,開拓廃棄の土地等がある。
「温泉は俺達は無理だな」
マイケルとトムはお風呂に入ると,毛がもっさり抜けるからだ。
「じゃあこの静かそうな稲荷島に行く?」
稲荷神社があり絶品のキツネうどんと,いなり寿司が名物らしい。
「良し行こう,いなり寿司食いに。」
「そうだ行こう,いなり寿司食いに政人」
「僕はキツネうどんだな」
三人は再び飛び目的地に向かう,また三時間掛かって付いた島は,神秘的な雰囲気と巫女服に狐のお面を被らずに,何故かアクセサリーの様に付けて居た。
「アッキーに此は送らねば」
スマホで撮影して美少女狐お面の巫女を,試しに写メを送信したら何故か出来たが。
[Re:題名:俺を困らせるな]
〘マッサの写メで有らん誤解をされた,だが写メの美女巫女は可愛いのは認める,次は個人のホルダーに頼む。〙
「素直じゃあ無いなアッキーは,次はネイとユンケだな」
直ぐに返答が来た。
[Re:題名:メインヒロインに使えそう。]
〘もっと素材をくれ。〙
「ネイ……………」
[Re:題名:何処だ此処?]
〘旅に出たよな?此処何処だ?〙
「良し途中で撮った写メもユンケに転送だ」
ニヤニヤしながら転送する。
[Re:題名:本当に何処だよ此処は。]
〘凄い建物だし凄いゲームに出来そうな街並み、ガラスは懐かしいなモット。〙
「やっぱり懐かしいよな」
次は地図を写メすると。
[Re:題名? 検索しても出ない。]
〘検索しても出ない場所かよ,何処行ってるんだよ。〙
宇宙外の更に宇宙の外だが,政人もどう説明したものか困るのだった。
「早くいなり寿司食おうぜ」
「お腹空いたよ」
マイケルとトムに急かされ,稲荷神社の境内にある店に向かうと,巫女服の店員に促され席に着く。
「注文はキツネうどん一つと………」
マイケルは。
「いなり5人前で」
トムは。
「僕は八人前で」
勝ち誇った顔をするトム,マイケルはマイペース。
「以上ですねぇ~」
暫くするとキツネうどんが来たが,いなり寿司はまだ来ないが巫女さんのほっぺたに,米粒が有るが見て見ぬふりをした。
「おあげが絶妙に甘く美味い」
クセに成りそうな美味しさだった。
「また来れる様に覚えておこう」
だがいなり寿司が来ない。
「お会計しますか?」
「…………頼んだいなり寿司は?」
巫女さんは言う。
「食べましたよ?」
「「「?」」」
少し間を置き。
「私が」
てへぺろ☆て顔で言う巫女さんは、店の外に逃げ出した。
「待ておんどりャァー!!」
「捕まえて剥いでやる!!」
トムとマイケルはブチキレ、追い掛けて行ったのだった。
マイケル「何処行きやがった!」
トム「剥いて政人の嫁にしてやる」
狐巫女「アイツらヤバい!」




