13冊目 最初の星の旅は………そして三人のターニングポイント そして終焉へ。
政人は準惑星の星に降り立つ,モンスターの楽園にして謎の遺跡や,観光冒険も出来る星でたまに一攫千金の冒険者や,トレジャーハンターが全宇宙から来る星,ベスト20にランクインしてるが,小金持ち止まりがこの頃多いらしい,プレジャーて星。
熱帯雨林が殆んどで不思議な星だけど,この頃は亜熱帯を使いもう遺跡が枯れた場所に,観光ホテルやリゾート施設が開発され,一攫千金かリゾート目的の星に成りつつある近年らしい。
政人はフランソワーに料理を指摘され過ぎ,喧嘩みたな感じに成り今はどうしてフランソワーが好きだったか,分からなく成り優しく言葉を掛けてくれたエリスに,心引かれて居る。
昨日ある人と初めて会話をした,フランソワーと仲直りしないと後悔すると言われたが,今の政人にフランソワーと仲良くしたいとは思えなかった。
もしここで政人とフランソワーがお互い努力し,歩み寄り仲直りしてれば旅は楽しく,三人は苦難を乗り越えたかも知れない,だが時間は無情………失われた時間は戻らないのだった。
「エリスさんはどうする?」
「エリスだよダーリン。」
なかなか慣れない政人は,エリスと見合いエリスが政人にキスをし。
「フランが一人だし,トム君とマイケル君と行くんでしょ?」
マイケルとトムはエリスに形無しだ,何故か甘ったるい雰囲気のエリスに勝てない,何故か本能的に敵に回す事は無理な気がした,それに政人一人ダンジョンは危険な気がした。
「行って来ますエリス………」
「何か新婚さんぽい。」
政人を送り出したエリスは考える。
『何でこうなったのフラン,ダーリンの気持ちが離れてるよフラン,本当にそれで良いの?』
親友の部屋に無言で問いかけるエリス。
「もう嫌帰りたい………」
エリスは今フランの部屋から,泣き声らしき音と声が聞こえ慌てるが,部屋のドアは開かなかった。
そしてエリスは再びガヴリエフと出会った,どうして入れたのか分からないが,父と母が離婚して旅に出てた兄が帰って来て,ローゼン家は大変な時らしいと聞くが。
「私は帰る気が在りません,ガヴリエフ様。」
「そうかエリスの嬢ちゃん………フランは?」
エリスは話をしガヴリエフさんはブチギレ,政人をぶっ殺すとか言い始めるが,原因はキジトラ関連と聞き冷静に成った気がした。
「まああの店の料理は,フランが気に入ってたしアレで料理の味にうるさいからな,婆さんに似たなそこだけ………化けて出て来ないでくれよ。」
エリスと再婚相手清水と,残ったマイケルともう一人の別のトムが,ガヴリエフの行動に不思議な顔をする。
「婆さんて銀髪で後ろに居る人,何か睨んでるけど?」
マイケルが後ろを指すが誰も居ない,泣き面のフランが現れガヴリエフは優しく孫娘を抱きしめた,誰もマイケルを信じなかったトム以外。
「お爺様苦しいです。」
『アレは人間には見えないよ。』
フランソワーの抗議で離れるガヴリエフ,何故か寂しそうな顔をする。
フランソワーにも話し,元の世界に帰るがどうするか聞くと,ためらい無くフランソワーは言う。
「もう未練は無いです………いえ捨てます,私はお爺様と帰るわエリス,もう親友として会うことは無いわ。」
エリスは何故かフランソワーに嫌われ,絶交宣言された。
「何でそんな………」
「政人とお幸せにね。」
何か苛立ちながら言うフランソワー,エリスの言葉はもうフランソワーには届かない。
「フラン冗談だよね,一緒にダーリン支えるて………」
「もう政人を信じられない,ただそれだけよ。」
でもエリスは最後の賭けに出る。
「過去に戻るアイテムらしいけど,これならロスト………」
「ありがとエリスの嬢ちゃん,急いで戻るぞバカ息子が散財して街の運営が傾く前に。」
そして三人は消えた,エリスは放心してその場に座り込む。
「……………頭冷やして帰って来るよね。」
トムは言えない知ってるが,その話をすると更にエリスの精神を追い込むと,前に和服の他の世界のトムに言われたから実際に,それを聞いたエリスは思い詰め命を絶ったり,政人と破局してある人に付いて行ったとか聞いた。
『これが最後の別れなんて言えないよね。』
トムはロストシップを出てドラグーンに戻り,もう二度と来ない異世界に別れの瞳で元の世界に戻る最後の旅に出た。
「エリス元気でね。」
「エリス様お元気で。」
祐奈とルイーズもエリスの乗る,ロストシップに言いながら涙を流し,最後に合うこと無く去って行った。
サトシは納得出来ない何故異世界航行最後か,まだ雅史に勝ててないしどうしてと言う。
『ロストアイテムの限界で,もう帰るのも怪しい状態だ。』
「これじゃあ負け逃げだぁー!!」
こうしてサトシ=スターズの,異世界旅行は終焉を迎えた元の世界で,とある人物に会い喧嘩を吹っ掛けたが,デコピン一撃で吹っ飛び重傷を負い,相当心にダメージが重かったのか,一気に老け込むのだった。
四日後政人が帰るとエリスは泣きつかれ,グシャグシャな顔で居たので,フランソワーと喧嘩かイジメかと思い向かうが,部屋は何も無くエリスの元に戻ると。
フランソワーは過去の元の異世界に帰ったと聞く,もしかしたら過去から直ぐ帰って来ると思ってたが,帰って来る気配は無くある手紙をエリスは持ってるが,政人には読ませられなかった内容だった。
それは未来のフランソワーからの手紙,義理の兄に似た人とトムとグレイ色の猫精霊様が,渡してくれた手紙。
そこにはエリスに謝る言葉に幸せそうに,子供を抱き母の顔のフランソワーと義理の兄と姉と,可愛らしい赤ちゃんが居る。
エリスは思い出し義理の兄の様な,彼の言葉を思い出す。
「此はある世界の君の親友から預かった手紙,後君のお母さんは再婚したからね。」
「………え!?」
「誰とは言えないが,あの世界は……いや何でもない。」
トムは何か言いたいが言えない,二つに別れた世界のシャロとアリシアとフランソワーが,三人仲良く同時結婚した世界の手紙で,もう片方はまた違う歩みをして居る。
「まあもう彼女は君に再会出来ない,それでは仕事がまだ在るから,私は去るよ。」
次にエリスが見ると,三人は消えマイケルは探し回ってたが,あの三人は見付からなかった。
「エリス……」
「………………何でダーリンはフランと仲直り出来なかったの?」
政人は答えない,フランソワーよりエリスに引かれ,料理の味に文句を言うフランソワーにもう,好きに馴れなかった本音を。
だが此が後に政人を苦しめた,大切思いとかは失い冷静に成ると思い知るからだ。
だがこの後更に政人を地獄に落とす,久々に通信が入る。
「ようマッサ。」
「アッキー」
アッキーの隣に皐月さんが居る。
「…………許さないからね貴方だけは。」
皐月さんの一言に政人は何故と言う顔になる。
「貴方が花梨を……………」
アッキーはすまないと言い通信を切り,アッキーはこの後政人に通信しなかった。
この理由を知るのは数年後のネイとユンケの,魔物やモンスター写真の依頼をされる日まで,皐月の態度とアッキーが通信出来なかった,理由を知るそれは素っ気なく切った通信から始まっていた,政人の旅は続くが一部長く育んだ友情にヒビを入れた政人,彼の前途多難な旅は始まったばかりだ。
「そんなに稼げなかったし,次に向かうかな。」
「…………ダーリンて冷たいね。」
エリスは政人を支える為に何が出来るか,暫く考えまた彼等に出会えた時に渡す手紙を書き,もし姉と母に渡せる用の手紙を書く事にした。
政人に色々教わり自分で洗濯や身の回りの事を始め,フランソワーが居た時より優しい政人に甘え,色々恋人以上も教わりエリスは日々が楽しく成る。
「私もマサと一緒に冒険してるけど,トム君居なかったらマサは何回か死んでるね。」
「…………言い返せない。」
「尻に敷かれてるね。」
トムを睨む政人だが怖くないトム,更に怖い人が異世界に居るからだ,しかも政人より強いがもう一人の自分も強い。
「エリスはフィアンセなんだから,留守番して欲しい。」
「結婚する前に未亡人にする気?」
アレから三年政人はエリスにプロポーズし,エリスと二人で暮らす為に宇宙を見て回るより,金稼ぎにのめり込み母方の祖父の後を継ぐのを辞め,何処かエリスと贅沢しながら過ごす為に,旅をして居た。
「まだ未発見の遺跡さえ見付ければ。」
「…………前より計画性ないよマサ。」
腕は一流でも運は三年前がピークで,六回黄金や宝石のある遺跡を当て,一時期ビックルーキーと呼ばれたが過去の事。
「お友達の依頼しよマサ。」
「……………」
過去の栄光にすがり付く政人,エリスも少なからず負い目で政人を受け入れた,この頃ある現象が来ないのでたぶん幸せが身籠ったと思うエリス,まだ彼等に再会してないけどまた手紙を書く物が増えた。
そしてエリスの妊娠が確定すると,政人は旅を辞め温暖で過ごし易く,ロストシップ等を売り払いもう帰らない友人に手紙を書き,そしてエリスは二人の子宝に恵まれ過ごすが,何故か幸せな気分はしなかった,生活は政人が早くに亡くなり後先考えないやり方で,結局フランソワーが残してくれたカードで子供達は,ちゃんと育ってくれたそして時は流れ,エリスはとある日再び再会した,そして手紙を渡し翌日旦那の元に旅立った。
子供と孫に見守られ旦那より50年以上後に息を引き取った。
「…………やあエリスちゃん,おばちゃんに成ってるとはね。」
「私より先に逝くなんて,エリスは姉より先に老い過ぎよ。」
懐かしい声がしたエリス。
「何で老いてないの?エルお姉さま?」
エルリーナは言う。
「マサの愛の力よ。」
「時間の流れの差だよ。」
「言わないでよマサ。」
何か目眩がするエリス。
「お疲れ様エリス,異世界大変だったみたいだけど,私とマサの子としてまた会いましょうねエリス。」
「うん……………え?ちょとちょとお姉さまちょと今のて…………」
そしてエリスは白い空間に立って居た,まだ言いたい事や聞きたい事があったのに。
「君と政人て少年の物語は終わりだよ,本当なら………いや何でもない,お疲れ様だ二人の願いとある者からの同情で,君は転生する新しい命として,君の旦那は人生を放棄した罰でもう転生は出来ない,それでは善き旅を。」
白く金色に光る人に見送られ,エリスは元の異世界に旅立った,柔らかくも暖かい愛情を受ける為に。
「転生出来るのに神では無いて,まあ次の仕事も引き受けるよそれが契約だし,少年はアレで良いのか?」
白金色の存在が言う。
「彼には反省して貰う,誰かに好かれる大変さを知るでね。」
着物を着た男は言う。
「他の私はやりたい放題だけどね,モテ要素付け過ぎだ。」
ソッポを向いた気がしたので言う。
「あのマントバカもアレで良いのか?」
白金いや上司が言う。
「アレは何で落ち目に成ったか私にも分からん。」
男は思った。
『ロリに手を出したからでは?』
「その前にだと私は思う。」
「また思考を読まないで欲しいが。」
上司は言う。
「アレは倒せそうかい?」
男は言う。
「外装のは破壊までもう少しかな,他の雅史達が弱らせたからね…………滅べリア充。」
上司は言う。
「やっぱり伴侶居るよね。」
「嫌だ,誰かの力で掴んだ幸せなんて認めん。」
「強情だな,他の君は結婚してるのに。」
男とその上司はまた他の世界に向かう。
完。
次回恋人居ない仲間は猫精霊との旅編スタート。




