9冊目 移ろい行く日々と
政人達は進級し何故か斎藤と綾が破局し,それと同時期にカップルだった大半が破局した次の年の19月の夏休み,一年後に破局するカップルてと政人は思った,ユンケはテニス部のレギュラーに成り,ゲームがなかなか出来なくなった。
「マッサ,延期されてたロマンシングサーガ3,闇の雪国札幌邪神編が明日発売だ。」
何故か2から一年以上延期かは不明だが,あの地域密着事件と題名が関係有るかもと政人成らずとも,ロマンシングサーガファンは疑った。
「新要素に雪だるまとか,仲間に出来るらしいが………モンスターに部類な,白熊タイガーて動物が主人公に入ってるらしい,パンダの着ぐるみ着た女の子を武器にして,戦うらしいぜ。」
それは倫理上アウトではと政人は思った,だが2日後政人とネイは真実を知った,あと白熊タイガーは耳と尻尾がタイガー要素以外は,白熊である。
「熊の着ぐるみ着た女性主人公ユーナが,白熊タイガーに戦わせて楽してる主人公だったな,しかも仲間は全部白熊タイガーで,他の主人公と会うと白熊タイガーに戦わせて殺してるし,しかもバグか?ラスボスらしきのを白熊タイガーをけしかけて,真の姿に成る前に倒してエンディングだったな。」
「………………アレはゲームとは言えない…………」
そうエンディング後に主人公ユーナは,何故か冒険者辞めて統治者に成ってるし,白熊タイガーは何故かボディーガードに成ってるし。
「正規の主人公達は安定のサーガだな。」
「アレはバグとして忘れよう,安定のサーガが俺達のゲームだ。」
政人とネイはこのバグに触れる事は以後無いが,後にこのユーナがロマンシングサーガ4で,氷漬けの城のオブジェとして再登場するとは,政人もネイもロマンシングサーガファンすら,予想して居なかった。後にオブジェの方はユーナでは無く,娘大好きスタッフのアイデアらしい,熊の着ぐるみ姿が可愛くて出したと,数年後に暴露されるまで不思議の一つにされる。
「私は何で斎藤と×××したんだろ,×××は人生で一度だけなのに何故許したのかしら?」
綾が聞きたくない言葉を隣で言う,しかも元カレは近くに居るのにと思ったら,斎藤は堪らずに教室から逃げ出した。
「綾も,男子て部屋に上げれば皆獣猿よ,私も元カレに×××されて連発で中に出だされたわよ。」
政人は聞きたくないので,アッキーとコバとネイを連れ自動販売機前に来た,彼女居ない野郎4人で女子の恐ろしさを痛感する。
「普通言うかね,初体験とか。」
うんざりするネイ。
「僕らには関係無いさ,夏で羽目外して成ったカップル何て,それに僕らは旅行に行ってたしな。」
頷く3人。
「そもそも愚痴言うなら,上げたり雰囲気に呑まれるなて話だな,まだ中学生で責任とか無理だろ。」
ネイが言う。
「リア充には分からないさ,若気の至りの結果社会問題にこの頃の教師達のピリピリ空気に,スキルの情報だと綾達も対象に入ってるらしい,親と教師のヒアリング面談であの悪態言えるのかね?」
アッキーは言い終わり,溜め息をする。
「クラスメイト総入れ替えの噂,どうなんだ?」
政人はアッキーに聞くと。
「俺達や問題ない生徒は一組,綾達みたいに過ち組は振り分けだそうだ,あと過ち組のテストの平均点は,50点以上と厳しく成るらしい,赤点はまた纏める為にクラスが変わるらしいよ。」
バレーボールクラスマッチ後に,緊急テストが実地されて綾達は5組へ編入されて他のクラスも入れ替えが行われた。
生徒指導3名の教師と,問題発言してた綾達は親同伴の元に三者面談し,軽はずみな行動はせずに学生らしい青春をしなさいと,叱られたらしい。
「まさか2年でモット達とクラスメイトに成るとはね,ライバルが多いクラスだな。」
問題ない生徒がの1・2組は成績上位者が多いが,問題起こした中には10位以内の生徒も居たらしい。
「何人か変わらないクラスメイトが居るけどね,ヨッちゃんとか。」
呼んだかと此方に振り向くヨッちゃん。
「首席に次席にそして元三位のモットに,現三位のクロッペか。」
クロッペこと黒田は背はネイと良い勝負,スランプ中の政人は4位か5位を行ったり来たりだ,魔法科からラブコールを未だに蹴り続けて居る,エースの雅史が居ないからその穴に入って欲しいらしい。
「来年は三年で次は卒業してるのか。」
フランソワーロストレスに成った政人,意外にフランソワーの存在は大きかった政人だった。
「三年の前に修学旅行だぞモット。」
「そうだぞマッサ,噂では去年会えなかった茅野姫の親戚と,出会えるかも知れないぞ。」
毎年諏訪城下の中学と家の中学が一緒に,同じ修学旅行地らしいが,古都奈良市と京都市が固定修学旅行地。
猫人さんが太古より書物や倉庫を,守る番人として栄えてるが元は古都の一つだったとか,色々な経緯が在るが今の首都は名古屋であるが,その前は横浜だったり東京だったり歴史が長い奈良だったり,血の歴史が濃い戦国の乱世は京都が短期の首都だったり,首都が変わるのは大抵乱世でモンスターが活発に成り,首都を変えないと成らないから。
争いやモンスターが暴れた荒野は,モンスターの棲み付くか数年瘴気で人間は住めない為,まあ横浜の場合は仮首都だっただけで,今の横浜は副首都の役割を果てして居る,一部皇族も居るらしい。
また季節は移る,政人は魔法の熟練度重ねるが,中級魔法から上はまだ条件が満たない,モンスターを倒した素材を夏に役場に冒険者登録して,蟷螂の部位を冒険者窓口課に提出して買い取って貰った,買い取りのお金は母と両祖父母に渡した,本家の祖父母は生活が少し苦しいらしい,縁を切った叔父が何かやらかし,縁を切ったのに請求が役場経由で来たらしい,まあもう塀からは出られないらしいが,何をしたのだろうか?
「ご主人,そろそろ帰りましょうよ。」
マイケルに言われ我に帰る,修学旅行までにマコ叔父の食材補充をした,便利なスキルも増え平均スキル数に近付いた。
「生命力のポーションはハンパないな,マコ叔父も8歳生命力活性化したらしいし,活性力は人それぞれみたいだな。」
だが数十年後活性力は継続して居て,不思議若長寿として取材される祖父母と叔父と母だった。
「マサ,修学旅行の準備は出来たか?」
5月の終わりに修学旅行に向かう,魔道特急で首都名古屋に向かい乗り換えをし,魔道高速列車に乗り一番古く歴史のある古都ならに来た,六重の塔や奈良の阿修羅と観音様が一体に成った,阿修羅観音,鳳凰と龍の王を表現した御堂の鳳凰龍王堂や,水龍と雷龍が門番をする不動明王大仏殿や,何の神かは不明だけど藤原の斎条と言う貴族の寺に,鬼灯の細工が施された御堂や枯山水に,鬼が閻魔に従い処刑してる地獄絵図を見て回り,自由時間にたまにラインでフランソワーに送って居る,何故かメッセージは送れるが見てるとは限らないし,届いてる可能性すらないけど政人は何となく送り続けて居た,返事は来なくても良い元気だよと伝えたいだけ,政人は何時ものメンバーで茶店巡りや,気休めの運気アップの石に触りに行ったり,高校受験様に前御利益を頼んだりした。
「マッサ行クゾー。」
「お前は何処の皇帝だネイ。」
ゲームキャラネタで笑い合うのももう少し,中学を卒業すれば全員それぞれの進路の学校に分かれる,アッキーは特待生制度を使い国の援助で,首都名古屋で経済学専門高校へ,ネイはプログラミング関連で首都名古屋へ,ユンケは工業専門高校かあるいは首都名古屋の外れの,豊高特殊専用技術工業高校へ,コバはそのまま地元の高校へ,政人は松本城下の農業高校に向かう,一応高校卒業したら世界を見て回る予定だけど,何時かは祖父の跡を継ぐつもりだからだ。
「マッサは失恋状態だから,縁結びでも引いて桶よ。」
コバに最後の桶は無いわと,内心ツッコミを入れた。
「縁結び何てな………」
「縁結びて言われましても………」
何か不思議な視線を隣から感じた。
「貴方猫が取り憑いてますよ。」
マイケルが現れる。
「取り憑いて無いよ,ご主人と居るだけだよ。」
驚く同い年………いや諏訪城下の中学の女子。
「マイケルは僕の相棒だから,取り憑いてはないよ。」
不思議そうにマイケルを見る。
「僕は見せ物じゃあ無い。」
そう言ってまた姿を消すマイケル。
「ついでにアイツを呼ぶか。」
影からヤツが現れた。
「呼びました?」
凄い勢いで逃げる諏訪の女子生徒。
「トムは何処からでも登場出来るね。」
トムは胸を張り言う。
「猫精霊ですから。」
小太りボディーで言われても,可愛さしかない。
「何ですかその変な式神は。」
諏訪の女子が文句を言う。
「誰が式神ニャン。」
トムが噛みやがった。
「僕は猫精霊だ。」
噛んだのをスルーするトム,胸を張るが近くの女子にロックオンされ。
「ブサ可愛い~」
「普通に可愛いわよ。」
撫でまくられるトム。
「イヤ………止めてそこは………」
トムは影に全力で逃亡した,政人もアッキー達に合流してやり過ごす。
「猫ちゃん消えちゃった,弄りたかったのに。」
「私はお腹もふもふしたかった。」
「私は脇を猫吸いしたかった。」
「「………………」」
「ちょっと黙らないでよ!」
その頃花梨は政人を見て居た。
『式神じゃあない,まさか私と同じ召喚スキル持ち,いやいや無いわよね,だって幽霊に精霊て色々な意味でレア過ぎるわよ,調べて近付いて確かめないと。』
何かストーカーみたいな展開に成るのか?
「……………何か寒気が。」
マイケルが出て来て。
「温めますか?」
熱くない火の玉を差し出すマイケル。
「コバ食らえ。」
火の玉をコバに投げる。
「アチッ………熱くない,脅すなよマッサ。」
「「?」」
アッキーとネイには何故かマイケルが見えないらしいが,青い火の玉は見えるらしい……中途半端,あとコバは見えたり見えなかったりみたい。
『火の玉を投げたのに熱くないですって?』
ストーカーが柱から政人を見る。
「何がしたいのですかね。」
「放置だマイケル,関わるとヤバいかも知れない。」
だが政人は知らない,彼女が噂の茅野姫だとは……まあ実際は従姉が表舞台に出てるのだが,花梨としては従姉の悠華にそのまま頼みたいのだった。
「で?マッサの縁結びの結果は?」
ネイに聞かれたが。
「変な子に絡まれて………」
「私は変な子でも絡んでもません……………あ!」
迂闊なストーカーだった。
「ストーカーでも在りません!」
アッキー達は黒髪ツインテールで少しタレ目で,凄い美人な諏訪の女子生徒を見る。
「マッサの縁結びの結果は彼女か………」
「可愛そうなマッサだな………美人のストーカーなんて。」
マッサのキーワードに花梨は,脳裏で何か引っ掛かって居た。
「可愛い超絶美少女でも,ストーカーは勘弁だよ。」
見た目の本音を言う政人。
「ストーカーでは在りません。」
お約束セリフに周りが凍る。
「聴いたストーカーですて………」
「逆ストーカー何て珍しいわね~」
「美人なのにストーカーなのかしら?」
「アレって主席の花梨さんよね,ストーカー何てヤバくない。」
顔を手で隠し座り込む,ストーカー少女の花梨主席。
『変なあだ名付けないで下さい。』
此方に干渉しないで下さい,さて花梨は
『ちょっと聞いてます。』
同じ学校の子にまでストーカー認定され
『だからストーカーではないですヨォ~』
花梨は肩身が狭く成るのだった。
『誰の責任ですかね。』
花梨さん貴女の行動です。
『………………………』
だがこの政人と花梨の出会いが,後に波乱を巻き起こす。
『……………………』
「…………………なに?」
花梨の視線に困る政人。
「何で猫精霊何て使役してますの?」
ストレートにストーカーは聞いた。
『……………』
「普通に友だが,使役はしてない友で仲間だ。」
アッキーは政人に言う。
「マッサは失恋から猫に対象が……待てマッサ,その雷球を仕舞え………落ち着けマッサ洒落に成らん。」
花梨は魔法が使える政人に興味を持つ,ストーカーが加速……
『しませんよ………ストーカー以外で普通に,……彼が気になります。』
「次は痺れさせるからアッキー,冗談はギャグだけにしないと。」
悪い笑みをアッキーは政人に見た,次は無いと悟ったが奥の手は横に居るから大丈夫と,コバを見て思うアッキーだった。
「先にコバを倒してから,アッキーを始末だな。」
見抜かれて居た。
「俺巻き添えは嫌だぞアッキー。」
コバから避難の眼差しを受けるアッキーだった。
「修学旅行とは大変何ですね,ストーカーは分からないですが大変何ですね。」
「…………」
花梨はマイケルを睨む。
「お腹空いたよごマサさん。」
「………………………」
影から出て来ないトム。
「困った後輩だなトムは。」
先輩風を吹かすマイケルだった。
「次は何処よアッキー。」
計画手帳を出して次を話す。
「抹茶プリンやロールケーキの老舗,楽々亭とアニメ聖地喫茶店と,奈良アニスタジオと和菓子の枯山月亭のお土産コーナーだな。」
政人達五人は楽々亭に向かった。
「楽々亭や枯山月亭なんて羨ましい。」
「花梨次行くよぉ~」
「あの学校去年の夏に,問題起こした生徒が多数居るらしいわよ。」
政人は戻り言う。
「何よ貴方!」
政人は言う。
「問題起こした生徒に,修学旅行に自由が在ると思う………それだけ。」
政人は神速の無駄遣いをするのだった。
「…………居るには居るけど,自由が無いのか………自業自得ね。」
だが運悪くその一人が聞いてた。
「本当だけどマサは私に振り向かない,本当はマサと恋人に成りたかったのに,私はマサだけだったのに。」
浮気の妻風なセリフを言う,綾だった。
「…………美味かったなお茶もだが,プリンの絶妙な配合とか蒸し具合とか。」
「そうだろそうだろ。」
此処にもスキルの無駄遣いをした,男か居たのだった。
「次もリサーチ済みだ。」
更にスキルの無駄遣い。
「喫茶店は普通に名物だから,マスターの特製珈琲ゼリーは絶品らしい。」
ユンケは思った『神頼みしてないよね。』と,そして………。
「此処も絶品過ぎる,苦過ぎず珈琲の香りが素晴らしいな。」
頷くメンバー。
「次は天満宮で奈良アニの,滑りにくい消しゴムだな。」
ユンケは滑りにくい消しゴムてと思った。
「何か良い雰囲気を,この小さな神社から感じるから寄り道しょう。」
全員マッサに久々に何か降り立ったと思い,付いて行くと受験や厄除けに縁結びに,祈願成就の神社だったので受験終わりの15月に燃やすらしいので,受験シーズンを書きお金を奉納して,それぞれ御守りを買い次に向かう途中,フランソワーからラインが来た,御利益かは分からないけど元気そうだ,不思議と二つの異世界は繋がってるのかも知れない。
-フランソワー-
帰ると1週間しか過ぎてなくそして今私は,マサとの思い出が見たくってダメ元で,スマホを出して画面に電源を入れるとマサからのメッセージが有りました。
「………会いたい………会いたいよぉ~……マサ………」
涙が溢れて止まりません,私は離れて知りました……私はこんなにもマサが好きだったのだと,だけど両親にもあの時会いたかったし,お祖父様にも会いたかったのも本心,でも離れると心に穴が空いた様な,そして何か胸騒ぎもします………でもマサに会う手段が,未だに見つかりません。
「猫精霊様やあの,他の私を知る雅史さんの言った通り,可能性は在るけど難しいと言葉を濁した言い方に,納得しまた。」
フランソワーは政人にラインを返し。
「マサに会いたい………本音を言えば今すぐマサと一緒に,修学旅行を回りたいです。」
それは叶わない夢,政人と写る写真立てを胸に抱きしめ,後悔と恋心と昔の自分と今の自分の思いが交錯し,フランソワーは泣きながら政人を思い泣く。
そしてフランソワーと政人の時は無情に変わって行くのだった,そもそも政人はフランソワーより年下であったが,フランソワーの世界と政人の世界の時間軸はズレ始め,もしフランソワーが政人の世界にいつか向かっても,彼はフランソワーが知る姿では無いかも知れない。
そして政人達の時間軸にタイムワープし戻る,政人達は旅館に到着し何か五組が仕出かしたのか,教師が五組を囲み監視して居た。
「卒業まで何人登校してるかな?」
アッキーの言葉が後に重みを増す,後に知るが数名抜け出しラブホに入り,通報され捕まったラリカップルが居たそうだ。
「さて触らぬ神に祟りなしだな。」
五人で部屋に向かうと途中騒ぎを聞き,五組だけ強制送還のペナルティーが科されたらしい,問題起こした生徒数名は停学処分らしい,反省が足りないとのペナルティーらしい。
「修学旅行くらい大人しくして欲しいな,四組は頼むから教師監視に成らないでくれよ。」
だが翌日羽目を外した三組と四組が,教師の監視に掛かり女子部屋侵入未遂と,男子部屋で騒いでた罰で捕まった生徒は教師と一緒に,古都の一日お勉強大会に成った。
「騒がしいな朝から。」
アッキーが現れた。
「今日は京都のお寺散策だな。」
『マッサに先を越された………』
コバは何か言い掛け止めた,政人は叶えたい事がある,異世界に一つだけ物を届けられる井戸が在るらしい,政人は想いを込めて向かうのだった。
トム「遂に僕の出番が来ましたよ,宇宙に出るまでまだ先ですね。」
マイケル「仕方ないだろう色々回収しないとな。」
フランソワー「あら?トムさん太りましたか?」
トム「君だれ?」




