シャルロッテ様 参上!
一話で7歳になったら神と契約すると書きましたが15歳に変更しました。
「あれから一週間だね。イライジャ君。」
「そうですね。なんかあったんですか。」
「うん。ちょっとね。はぁ~。でも心配してくれたんだ。もしかして私のこと待ってた?」
「そんなわけないじゃないですか。(本当だよ。別にいつ来ても大丈夫のように魔法陣を準備
したりしてないからね。)」
「即答は痛いよ。はぁ~。」
「さっきからため息ばっかりですね。僕でした話聞きますよ。」
「そうじゃあ聞いてくれる?」
「わかりました。」
「私ね二歳のときに神精眼を手に入れたの。家族は大喜びで
私もうれしかったの。」
「そりゃあ。破滅級ですからね。」
「でもだんだんスキルに使い慣れてくると人の心が読めるようになってきちゃって。
そして昨日王子との見合いがあったのよ。」
「あ~。つまりそのときの王子の心が見えてしまい何を考えていたのかはまあ
シャルロッテ様は凛とした瞳、誰にも負けない美貌をお持ちですし、王子も僕と同じ
思春期男子ですのでなんとなく想像はつきます。」
「ありがとう。言ってくれて。」
「いいえ。言いたくなさそうな顔をしてましたのでつい。」
「でもありがとう言ってくれてそして話を聞いてくれて。」
「心が読めるってことは僕の考えてることも今わかるんですか。」
「そうそこなのよ!私いくらスキルを使ってもぜんぜんあなたの心が読めないのよ。一番
気になる人なのに。」
「そうなんですか。なんか不思議ですね。」
「そうなのよ。」
「どうしたんです。なんか嬉しそうですよ。」
「私はじめてなの人の心読めない人。でもすごくうれしいのよ。」
「どうしてですか。」
「一応 アテン公爵家の長女だからね。貴族の方や大臣とかと話すことがあるのよ。
そのときにその人の欲望がすごく見えて気持ち悪いもよね。」
「大変ですね。」
「そうなのよ。でもあなたと話していると心の声が聞こえないから話しやすいのよ。
だから君といるとなんか落ち着く。」
「ありがとうございます。」
「ねぇ。私を君のお嫁さんにしてくれない?」
「えっ。ええええええええーーーーーーーー!.....冗談ですよね。」
「私の目が冗談だと思う?」
「思いますよ。」
「そこは思わないでしょ。」
「そうですか?」
「まぁいいわ。忘れてちょうだい。」
「無理です。」
「そこは素直に『はい』と言ったほうがいいわよ。名前と魔法術式公開するわよ。」
「チッこの鬼女め。」
「心の声が漏れてますよ。」
「はいはい。わかりましたよ。」
「よろしい。ということでこれからは友達としてよろしくね。」
「えっ。普通に嫌ですよ。モブ道のために。」
「あらそんなに公開されたいの?」
「今回だけ見逃します。次はありませんから。」
「じゃあ。これからよろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。」
こうして二人の人間の新たな物語が始まる。しかしこれはあくまで始まったばかりである。