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モブ(?)の学院生活

僕は今、国立魔法科学院の食堂にいる。もちろんモブ仲間と一緒にだ。

ここの料理はとてもおいしい。国王様も月一で食べにくるほどだ。

特に白くて丸い米というものを集めて丸く握り、中に魔魚(まざかな)の赤い卵たらこを入れた

『おにぎり』というものが一番おいしかった。これなら片手におにぎり。反対の手に魔法陣を作って

戦うことができるね。いいね。これ考えた自分天才じゃない?

そういえばあの鬼女ちょっかいをかけると言いながらあの日から全然来てない。僕的にそっちの

ほうが助かるんだけどね。

もちろんモブ道のためもあるけど、平民が貴族ましてや貴族最高爵位の公爵なんかと関わってると

次の日には殺されてるなんて珍しくないんだよね。あ~怖い。次の日暗殺されましたとか嫌だよ。

貴族の爵位は上から公爵(主に王族の親戚)→侯爵→伯爵→子爵→男爵という順位になっている。

そしてこの国にはもう一つ戦場で王族以上の権力を持つ勇爵というものがある。

はるか昔、魔物を統べる王『魔王』が世界を蹂躙しているときに神々によって作り出された剣

神魔聖剣(理に干渉する剣)』を完全に自分のものにした初代勇者の血族が代々受け継いできた

爵位である。

僕はこの爵位制度に一つ物申したい。権力争いとかめんどくさくない。

僕が世界の法則を変えたときは爵位制度とか廃止にしよう。


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「そういえば私たちの担任の先生は美人でしたね。イライジャ。」


「そうだね。レオ君。」


彼は僕のモブ仲間の一人で名前はレオナルト・デ・シャルク。シャルク男爵家の八男でへたしたら

平民よりもひどい立場にある人物である。ちなみに人見知りのため知らないひとにはとても冷たい。


「やっぱり付き合うなら美人先生に限るよな~。」


「その発言はきもいぞラルク。」


「いいじゃねぇかそんくらい。なぁイライジャ。」


「ん?...うん。(ごめんねラルク君今、僕寝てました。)」


「イライジャ別に肯定しなくてもいいんだよ。100人中100人がラルクのこときもいって思う

 はずだからね。」


「おいレオお前は何もわかってない。思い出せあの凛とした目、出るべきとこは出て出なくていい

 ところは出ないあの体付き。そして包容力のある胸。絶対いいって。」


今話してる人も僕のモブ仲間の一人で名はラルク・ライファントと言い僕と同じ平民である。

ラルクはイケメンかつ優等生である。しかし美人教師が好きという性癖があるのでいつも

みんなに白い目でみられる残念な人物である。


「そっそうだねラルク。でももう少し人の少ないところで話してくれないかな。

 僕みんなの視線がすごく痛いよ。」


「おっとそれはすまなかったイライジャ。」


「次からは気を付けろよ。大切なことだけらもう一度言う次からは気を付けろ。大事のこと

 だからもう一度言う気を「あーわかったわかった。」よ。」


「そういえば午後は無詠唱魔法の勉強だよな。俺ワクワクしてきたぜ。」


「そうだね。僕もだよ。」


「たしか下級の無詠唱魔法を三つ出来れば魔術師ランクは破壊級以上って言われてますしね。

 私たち学院生にとっては憧れの授業ですよ。まあ私たちには魔力がありませんから

 いくら頑張ってもなにもおこらないでしょうけど。」


「ヘー。そうなんだ。(どうしよう。僕、古代魔法全部無詠唱でできるんだけど。)」


「でも魔法石を使えば俺たちも魔法使えるんだよな。」


「そうだったね。でも魔法石は高いですよ。一つで家が買えますよ。」


「やめろよ。せっかく今現実逃避してたのに。」


「それは悪かった。」


<魔法石>


魔力が集まり濃縮されたものである。大きさが大きいほど効果が高く、ものによっては欠損した

部位を全回復することができる石である。


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「どうですか。」


「ああ今のところは順調だよ。」


「そうですか。成功をお祈りいたします。」


「ありがとう。」


「いえこれが私の使命ですので。」


「君は真面目だね。」


「褒め言葉として受け取っておきます。」

 

「好きにしろ。さあ今度は止められるかな?自称神の使徒ども。」






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