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初魔法

我々、地球で生きているすべての生命体には空気が必要である。もちろん彼の世界もそうだ。

しかし彼の世界には空気が存在しない。その変わり魔法いや魔力が空間中に漂っている。


<魔力について>

地球でいう原子や分子のようなものであるが一つ大きな違いがある。

原子や分子は切ったり違う原子にすることはできないが、魔力は物質の性質が違うものに変化する

ことができる。その一番わかりやすい例が「魔物」である。魔物は魔力がなんらかの原因で集合し、

属性が変化してできた存在である。


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僕が魔法を極めようと思ってから2日後。僕は魔力持ちであることを隠すため一人で魔の森にきた。

この森を選んだ理由は凶悪な魔物がたくさんいると知られており人がまったく

近寄らないからだ。

魔法にもクラスがある。上から即死魔法、古代魔法、上級魔法、中級魔法、下級魔法、最下級魔法が

ある。魔力量が高ければ使えるランクも高くなる。ちなみに魔法スキル最上位は大賢者である。

同時魔法展開を可能として、戦闘中は自分の魔力量が11倍になる。


「とりあえずどこまで使える試してみよう。」


僕は魔力量が多いから古代魔法からはじめた。


『かの者を地獄の炎で焼き尽くせ。エクスプロージョン』


この魔法を放って僕は思った。この魔法絶対使わない方がいいと。

あたり一面はまさに炎の海。木々などに隠れていた魔物は塵ひとつ残らず消滅した。

僕が今生きていることが不思議なくらいにだ。

一時間後。国王直属の近衛騎士団が調査に来た。僕はどうなったかって?

もちろん全力で逃げたよ。


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いろいろと魔法を使って分かったことがある。

・魔法にはそれぞれ属性がある。主に火、水、土、風、光、闇。

・雑に魔法を放つと消費した魔力量に対して実際に放出された魔力量が減少する。

・魔力は可視化することができる。

・消費した魔力は無意識に空間中にある魔力を少しずつ吸収して回復する。

・どの属性にも入らない無属性魔法がある。


「これを見る限りまずは魔力制御を精密にしたほうがいいね。」

 

「そうですね。ミカさん。」


「一応僕は全属性の古代魔法まで使えるから、魔力伝導率を高い武器も作りたいよね。」


「それでしたらドラゴンの鱗がいいと思いますよ。世界最高硬度で魔力伝導率はスライムの次に

 高いんですから。」


「ドラゴンか。僕ならワンパンかな。」


ちなみ先ほど僕と一緒に話してるのは

僕が創り出した人工魔力生命体である。魔物は魔力でできてるからそれを参考に作ってみた。

結構よくできたから出来たときはうれしすぎて涙が出ちゃったほどだ。

そういえば僕、ドラゴン(地上で最上位種族)くらいならワンパンで倒せるよ。

古代魔法ぶっ放したときドラゴンも被害にあったってアルファ(人工魔力生命体)が言ってたから。

すごいよね。一応世界最高硬度の鱗が一瞬にして消失したから僕も驚いたよ。


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あれこれあって今は2月15日

本の知識だけでは限界があると思い学校に通うことにした。そのため僕は幻影魔法と転移魔法を開発

した。

まず幻影魔法を作った理由は国一の無能なので試験に受けさせてくれないはずと考え、

容姿、声質、身長そして家にいるということを証明するための偽ミカを作るため。偽ミカはアルファと

同じ魔力で作ろうかなと思ったけど魔力コストが多すぎるからやめといた。

そして転移魔法は僕の家から国立魔法科学院まで「浮遊(フライ)(体を無重力にして飛ぶ魔法)」を

使っても一日かかるから作ってみた。


2月20日


「ねぇ。君今の魔法をなんなの?」


「.....」


「ねぇ~。聞いてるの?」


ツンツン


「おーい」


ツンツン


今日は国立魔法科学院の入学式。僕はこの学院生活三年間モブとして過ごすと決めた。

もちろん試験は可もなく不可もない成績で合格した。すべてはモブ道のために。

しかしどうしてだ。僕は学院生活が半日たってないのに、試験で首席合格した子に目をつけられた。

たしかに目をつけられたのは僕のせいだとわかってる。でもこの女とてもしつこくてうざい。


ツンツン


「ぜんぜん反応しないな~。」


「.....(こういうのは無視にかぎるよね。うん。)」


「ねぇ~。あれってどういう理屈でできてるの?ねぇ~」


「.....(さっさと目の前から消えてくれないかな~。はぁ~。)」


「まぁ~いいや、後で会いに来るね。」


「二度と来るな。僕のモブ道のため。」


「やっと口を開いたね。私の名前はシャルロッテ・リ・アテン以後お見知りおきを。

 じゃあね。バイバイ。」


「.....(うわー。よりにもよって公爵令嬢様じゃないか。今日は急いで帰ろう。」


この二人の出会いによって多くの人の人生が狂い始める。


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「今日は月が青いね。ラファエル。」


「そうですね。ルシファー。たしかあの日も月が青かったでしたね。」


「そうだな。もう二度とあれはごめんだ。」


「本当にそうですね。」


食事をしながら二人の者が会話をしていた。






浮遊魔法の速さはだいたい旅客機くらいです。まだ試作段階なので魔力制御を間違うと

落下死します。

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