頑張ってレベル上げます。
『スライム達が強くなるには評価が必要です。評価しますか?』
▹はい / いいえ
「『はい』を選んだ方はこの回を読み終わったあと、ちょっとだけ下にスクロールし、空の星が並んでいるところの1番右の星をクリックして色を付けてください」
というわけで。序盤の魔王『猪王』倒すために強くなりたいと思います。ふっふっふっ。知ってしまったんですよ。僕は。そう!! このトゲが自由自在に操れるということを!!
「スラスケ! みて!」
「うわっ、気持ち悪いな」
「え?」
「キモイ」
「…え?」
あれ? なんかもっと、すげーー!!! みたいな反応来ると思ってたのに。え? キモイ?
「お前水で自分の姿確認してみろよ」
「あ、うん。わかった。」
マップは何故かだいたい覚えていたので、近くの湖に行くことにした。しばく進んだところにでかい獣の群れが固まって寝ているのが見えた。1匹2m程あり、猪王と比べれば小さく見えるがそれでも充分でかい。
「あっ、魔猪だ」
立ち止まり草陰からその群れを覗く。
「へボア? あのバカでかいやつと似てるけど、進化前の状態なのか?」
へボアという名は元々は正式名では無い。腕利きの冒険者が悪ふざけで呼んだのが始まりだ。その冒険者はなぜそう呼んだかと言うと、魔物は基本的にバカなのだが、この魔猪に関してはその名の通り猪突猛進的な戦い方をするため、落とし穴を用意しておけば誰でも勝てたからだと言われている。そしてそのままその名が正式名になったのだ。
「あぁ、あれが初期の姿だ」
「ステータスどんな感じだ?」
「あのタイプは耐久力が高いからHPと守備力が高いと思うぞ。それに他の耐久力型と違って素早さもある。その代わりものすごくバカで攻撃パターンは2つしかない。」
そう言ってステータスを覗く。
種族『へボア』
Lv16
進化まで後Lv24
HP: 183 MP: 36
攻撃力: 46
守備力: 53
素早さ: 33
魔法耐性: 8
スキル 突進 噛み付く
個体特性 分厚い毛皮
こいつは早成型だからな。僕達がステータス負けてても仕方ない。またしても、種族の差を見せつけられた。
「その2パターンってなんなんだ?」
「それは、『突進』で突っ込んでくるか『噛み付く』しかないんだ」
「そうなのか。」
「だから戦わずして勝つ方法があるんだよ!」
「そうなのか!?」
これは冒険者の常識なんだが、『駆け出しはまずへボアを狩れ』という教訓があった。へボアでレベル上げ、通称『ボア狩り』は、まず群れを見つけ、その後魔法で落とし穴を掘り、そこに誘導するという非常にシンプルな物だ。
「いいだろう! スラスケ、お前に『ボア狩り』という技を伝授しよう!」
「お、おう。なんかかっこいい名前だな?」
「まず、ボアの群れを見つけ穴を掘る。そしてそこに誘導するだけだ!」
「それで大丈夫なのか?」
「スラスケが地面を食べてくれ、できる? 出来ればへボアが簡単に落ちるくらいのサイズがいいんだけど」
「あぁ、行けるぜ」
「じゃあ、適当にその辺に空けてくれ。中を少し広くして欲しい」
スラスケが地面に薄く広がり地面を溶かし始めた。直径3mと言ったところかな? 穴のサイズは充分だ。後は中を少し広げるだけ。
「こんなもんか?」
「ああ、サンキュー! 」
スラスケが飛んで穴の外に出てきた。スライムって、跳躍力凄いんだな。下は6m程掘られてる。それを助走もなしで、飛んできた。
「それであとは呼び寄せるだけだよな?」
「そうだな。呼び寄せる係は任せたぞ! んじゃ、俺は下に行ってるから」
そう言って穴の中に飛び降りる。
「おい?! どういうつもりだ?」
「いい方法思いついたんだよ。どうせ今の僕らの攻撃力じゃ魔猪を倒せないからなー」
「え? じゃあこの穴作った意味ねーじゃねーか」
「まぁ、任せて!」
「お前がそういうなら…」
「じゃあここに誘導してくれ。出来れば1匹がいいな。」
「無理に決まってんだろ!? もう5匹は来てるぞ?」
「げっ、まじかよ。まあいいや頑張るわ」
ふっふっふっ。いい作戦も思いついたんですよ。攻撃力に依存しない攻撃を!!
良かったらもう少し下までスクロールして評価をつけてくださると…嬉しいです。
あっ!1000pv 突破してました!ありがとうございます♪