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スライムには荷が重いかも。

既に600pvを突破致しました!

ありがとうございます。


2匹はずんずんと鬱蒼とした森の中を進んでいた。


「なぁ、魔王ってどんなやつなんだ?」


「今から見に行く魔王は、比較的倒しやすくて、この辺りじゃ1番弱いやつだよ」


「なんでんなこと知ってんだ?」


「これは魔物なら常識だぞ?」


ごめん、スラスケ。嘘ついて。


「そうだったのか、知らなかったな」


信じるのか。マジごめん…


「俺はお前より長く生きてるからな! なんでも聞いてくれ」


こう言っとけば多少のことは誤魔化せるだろう。嘘ついてごめんナ、、、スラスケ。


「頼りになるな〜」


あぁ、この純粋さに胸が痛い。許しておくれ。


「おっ、おい! なんだあのバカでかいイノシシは!?」


スラスケが見ていたものとは、体長5mを超える巨大なイノシシだった。あれが今回ステータスを確認したいと思って来てみた『最弱』の魔王だ。魔王の定義は正直わからん。誰かが魔王と呼べば魔王だし魔王じゃないといえば魔王じゃない。確かそんな感じで勝手に呼ばれてた気がする。


でも、魔王と呼ばれるからにはやはりそれだけの力を持っていなければならない。従って、魔王と呼ばれは存在は、他の魔物とは別格の強さを持っているのだ。その中の1匹があいつだ。


「あれが今回ステータスを確認しようと思ってた『猪王(キングボア)』だ。」


「あ、あれがそうなのか。クソでかいな。」


「だがこれは魔王の中でも1番弱いやつだぞ」


「そうなのか。とりあえずステータス確認してみてくれよ」


冒険者時代は魔王にステータス確認はできない仕様だったからな。楽しみだぜ。どんだけ強いのか。




種族『キングボア』

Lv56


進化まで後Lv--


HP:2084 MP: 328


攻撃力: 387

守備力: 416

素早さ: 296

魔法耐性: 39


スキル 突進 噛み付く 頭突き 地ならし 仲間を呼ぶ


個体特性 最終進化 森の守神




……いやー舐めてましたわ。大蟻倒してちょっとだけ行けるんじゃね?なんて思ってました。すいません。無理です。


「どうだ?」


「あ…あぁ……とりあえず逃げよ。」


「まじか? そんなにやばいのか?」


「うん。たぶん気づいた時には死んでるって感じかな」


「ま、まじか。大人しくレベル上げに専念しとくか。」


「それで頼む。ちょっとくらい行けるんじゃねって思ってだ僕が馬鹿だった。」


「俺もちょっと思ってたぜ。大蟻に完勝したあたりから」


「レベル上げて進化することに専念しよう。あんだけ戦力差あったら作戦なんか通じないよ」


「だな」


2匹はとりあえずその場から離れた。数値化された魔王の『強さ』を目の当たりにした事で、力の差と種族の差を見せつけられた気になっていた。


その場を離れた2匹は少し開けたところで雑談した。


「あれはやばいよ。」


「どうだったんだ? 教えてくれよ」


「HPは軽く100倍はあったな。MPも10倍以上。他のステータスも同じ感じだ」


「……やべぇな」


「でも、ひとつだけ俺たちが勝てる要素がある!!」


そう、一つだけあるのだ!


「なんだ?」


「あいつはもう『進化』しない!」


「え? それがどう関係するんだよ」


「進化できないってことは、もうほとんど成長限界が来たようなもんなんだ。そして僕達スライムにはそれがない! つまりは、いずれあいつを倒せるってことなんだよ!」


「そうなのか!? あのバカでかいやつをか?!」


2匹してぴょんぴょんはねる。


「あぁ! そうなんだよ! それに僕には長年の経験からつちかった知識がある! 勝てるんだよ!」


「おぉーー!!!! ならレベル上げて進化しまくって、あいつを倒してみようぜ!」


「だな! スライムが弱くないってこと、世界中の魔物と、人間共に知らしめてやろう!」


1度は沈んだ気分だったが、無限に成長できる。と言う点にその名の通り無限の可能性を感じ、僕達2人は元気を取り戻すどころか、やる気が最大に達そうとしていた。


そう。これからスライム無双譚が始まるんだ!

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