旅に出る
早くも300PV突破致しました♪
ありがとうございます!!
無事進化して(無事なのかはわからないが)僕とスラスケはスライムの里から出ることにした。20年も止まっていた人生?スラ生?の歯車が今大きく動き出そうとしている!! 正直ワクワクが止まらない。
「スラオ、どうしたんだ? そんなににやにやして」
「あぁ、これからの事を考えると興奮してさ!」
「だよな!! 俺も興奮が止まんないぜ」
「これだけステータスが上がってれば近くの魔物とも戦えるしな!」
「おぉ! スライムが弱くないってとこ見せてやろうぜ!」
そう言って2人? 2匹? はスライムの里を出て近くの森へと向かった。
「なんかワクワクするな」
「スラスケ、人間にあった時の事なんだけど、今の僕達じゃ勝てない。と言うか僕のこの姿はめちゃくちゃ珍しくて人間の間じゃ高値で取引されるんだ。だから見つかればしつこく追いかけてくる。」
「…そうなのか」
「だから、人間と戦うのは無し。見つかったら、と言うか、見つかる前に逃げる。人間は森でも整備された道を行くことが多いから森に隠れていれば見つかる心配は少ない。もしもの時はスラスケ、お前だけ逃げてくれ」
「なんでだよ! 仲間を置いて行けるか。2人でやれば勝てるだろう」
「相手が駆け出し1人だったら勝てないこともない。けど、人間は『パーティー』と言うものを組む。だから絶対に1人で森に入るという状況はないんだ。もし1人のやつがいればそいつは相当な手練れ。確実に勝てないし瞬殺される。」
「そ、そうか。わかった。と言うかスラオはなんでそんなに人間に詳しいんだよ? 20年間スライムの里にいて1歩も外に出てないんだろ?」
「いろいろあってな! そのことについては内緒だ!」
「ふーん、まぁいいわ。お前がいれば助かるしな!」
大雑把な性格で良かった。まぁ元人間だったと言っても信用されないだろうけど。それよりこの森だったら僕達の今のステータスでも倒せるような敵が何種類がいたはずなんだけど、、、。確かこの森は『序盤の森』とか言われてたっけな? 名前が適当すぎる。
「スラオ、あそこにいるのって、大蟻じゃないか?」
『大蟻』確かこの森で遭遇する主要な魔物だったな。その名の通りでかいアリだ。でかいと言っても普通のアリと比べればの話だから体長は1mほどで人間より小さい。昆虫タイプの魔物なので素早さが高く、外骨格であるため守備力も高い。『かみつく』が主な攻撃だったはずだ。
「あぁ確かにそうだ」
「勝てそうかステータス覗いて見てくれよ」
「わかった」
ステータスを覗く。
種族『大蟻』
Lv2 ♂
進化まで後Lv8
HP: 8 MP: 3
攻撃力: 6
守備力: 11
素早さ: 13
魔法耐性: 2
スキル かみつく
個体特性 外骨格 触角
やっぱり素早さと守備力が高いな。Lv2でこれだよ。まだ進化してないんだぜ。種族間の差を見せつけられたわ。けど、今の僕達が負けるような相手ではない。やるか。
「どうだ?」
「今の僕達なら行ける! 素早さは負けてるけどほかは勝ってる。相手は攻撃力が低いからダメージは通らないはず」
「わかった。まず毒霧から仕掛けるか。」
「そうだな。レベルの為だ。経験値になってもらおう」
僕達は鬱蒼とした森の中を、木に隠れながら大蟻に気付かれないように近づいた。相手は1匹しかいない。行ける。僕が少し遠回りをして、スラスケと2人で大蟻を挟み込む形になった。後は毒霧を吐くだけだ。
「今だ!!」
合図をかける。すると勢いよくスラスケの方から毒霧が噴射された。僕も毒霧を大蟻に吹きかける。スラスケの毒霧が僕にもかかるが、スライムの特性なのか、毒があまり効かない。
「ギギッ!!??」
急な毒霧に焦っている様子だ。だが、毒霧は守備力関係なしに相手を弱らせる。あいつが死ぬのも時間の問題だ。かなり暴れている。
しばらくすると脚を内側に丸めて動かなくなった。
チャリン。
チャリン。
すごい、一気に二つもレベルが上がった。Lv3か。体を擦り合わせるやつとは効率が全然違うな。
それより、、、僕たちの勝利だ!!!
「やった!!俺たちの初勝利だ!」
「そうだな!! やったぜ!」
2人?2匹?は大蟻に寄っていく。スライムって多分魔物食えたよな? 何度か見たことあるけど。と言うか20年間食い物らしき食い物食べてないけどスライムって何を原動力に動いてるんだ? じっと見ているとスラスケが体を薄く伸ばし大蟻に覆いかぶさった。
「え? 食べてんの? ていうか食べたらどうなんの?」
「食べたら? 回復が早くなるな」
「そうなんだ。美味いのか?」
「味はしねーよ」
味はしないのか。俺も食べてみようかな。どんな感覚なんだろスライムになって初の食事が蟻か。
『異世界召喚勇者(魔王)』
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の方も1500PVを突破致しました♪♪
ありがとうございます。