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ぶっ壊れ性能。

ちょっとミスがありまして、行間がえらい事になっていますがご了承ください。

ドラゴンを倒し、進化した2匹と1匹は、非遮平原についてまだ1日も立っていないにもかかわらず、序盤の森へと戻ろうとしていた。




 「また戻るのかよ。正直言っていいか? 面倒臭い」




 「文句言わずに戻るぞ。お前が魔王倒すって言い出したんだから」




 別に今じゃなくてもいい話ではあるのだが、少し試したい事があった。




 「今じゃなくてもいいじゃないかよ・・・」




 まったく持ってその通り。しかし、今やりたい事があるのだ。




 「もしかしたら早く魔王のところに行けるかもしれない方法があるんだけど、それ試させてくれよ」




 「んー・・・お前がいうならまあいいか」




 「私も大丈夫ですよ」




 「じゃあ、説明するね、さっき僕とスラスケで穴からリズを覗いていたときスラスケが僕の様子を見て『触手』が使えるようになったって言ってただろ? それが、もしかしたら特技の欄にある『転写』の効果かもしれないんだ」




 「言ってる意味がわかんねえ」




 「わかりました! それであしの早い魔物を転写しようという訳ですね!」




 話が早くて助かるなー。たったこれだけ聞いただけで話の意図を理解してくれるなんて、高校のクラスにいたら絶対モテてたよ。スラスケ1人だと多分説明で半日潰れてたな。




 「そういう事! スラスケがやってたのはスキルの転写だから、体をそのまま転写するってのはできるかわからないけど、やってみる価値はあるんじゃないかなって」




 「それで何を転写するんですか?」




それなんだよなー。鳥が最適だと思ったけど非遮平原には鳥系居ないし。そうでもいい時はよくいるのにいざ見つけようとするとなかなか見つからないあの現象ってなんていうんだろう。




 「今回はリズでやってみようと思う」




 「いいですよ!」




 「犬の方が早そうだもんな」




 スラスケ・・・リズは狼だ。イヌ科イヌ属だからイヌでも間違ってはいないんだろうけど。




 「じゃあ、早速やってみよう! まずはスラスケがやってみてくれ」




 「おう!」




 スラスケがじっとリズの方を見る。すると、スラスケの魔って感じの色の体がだんだんと変化して、リズのような形になっていく。




 「変化工程は見るもんじゃないな・・・」




 「確かに・・・」




 しばらくして、変化が終わった。色以外は完全にリズだ。




 「すげ! なんか脚生えてるぞ?!」




そりゃそうだろ。リズ転写したんだから。




スラスケが嬉しそうに跳ね回っている。




 「じゃあ、次は僕だね」




 そうすればいいのか聞いてなかったな・・・まあいいか。多分見て、真似したいと思ったらできるだろ。




 案の定、それでできた。




 「すごいな。 犬ってこんな感覚なんだ」




 あ、犬って言ってしまった。まあいいや、リズも気にしてないみたいだし。しかし・・・スライムって、実はめちゃくちゃ有能だったりするんじゃね?  いや、MPどんどん減っていってるか。




 「MPの消費が激しいな・・・スラスケは大丈夫か?」




 MPが大体1分間に12消費される感じだ。かなりのスピードでなくなっていく。




 「当たり前だろ? 俺に魔力の底はねーんだよ」




 何を馬鹿なこと言って・・・いや、スライム特有の技なのか知らないけどストックできるんだったな、それがあるから実質MPに制限ないのか・・・なんか冒険者時代の常識が崩れるな。持てる荷物が少なかったからどれだけMP節約しながら闘うかが重要だったのにスライムは倒した側から全回できるんだもんな。獣神もスライムもぶっこわれすぎだろ。獣神倒した後の敵がスライムだったりして? あ、やべ。変なフラグたてちまった。




 「そうだったな、それじゃ走って魔王のところに行くか!

スラオ『パンはパンでも食べられないパンってなーんだ』




リズ『私それ知ってます! 魔猿チンパンですよね! 猛毒だから食べられないって母がいってました!』




スラスケ『何言ってんだ? 食えるだろ』




スラオ(あ、そっか。こいつらスライムと犬だったわ)

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