宰相の令息は頭を抱える
連載書きます。体調次第の連載なので生温かく見守ってください
なんていうか、幼い時から色々目に付いては、お小言言ってしまう性格に生まれてしまったと思う。まあ、キレモノと言われたり神童と言われたり、3歳の頃には簡単な読み書きができて大人たちを驚愕させた。10歳頃には大学に飛び級で入学したわけだが。ふとした拍子に前世なる記憶を思い出してしまったらしい、この俺ことゲオルギス・アンドラウスは、この世界とか、人物とか妙に中二病くさい設定とか思い出し、頭を抱えてしまった。何故なら妹のアゼレアは、悪役令嬢で学園の卒業式で断罪され父親の宰相であるゴンサロの汚職も明らかにされて、一族ともども僻地に追放されるという未来しかないからだ。
俺がなんで、その事を知っているかというと、この悪役令嬢の乙女ゲームの出した会社の戦略ゲームをプレイしていたからだが。当時に僻地の小国の癖に中途半端に能力を高めに設定された人材がゴロゴロいるものの国力が小さく人材の供給源として叩き潰される国だった。
しかし、現状国家の領域図や国勢書を見るにゲーム設定上の領土よりは広大で国力も高く暗い将来は、縁遠く見えるわけだが、俺は、ゲームのフレーバーテキストを思い出してみた。
「かつては大陸有数の強国であったが、首脳部の腐敗と貴族間の不和により弱体化し風前のともし火となっている。人材は、そこそこ揃っているのでプレイヤーの腕が試されます。」
首脳部の腐敗って、明らかに宰相にいる父親の汚職を指しているし、貴族間の不和は、妹の断罪を国内外の要人達の前でしでかした事が要因だと思う。
そして、このままでは僻地に追放される未来しかない事実に俺は頭を抱えることになった。
ふう、一話目書いた。