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血塗れの叫び  作者: ある人
第3章
14/15

ep.10 手紙

「..い...おいっ!あんた!」


「.....何」


「そこ邪魔だよ!退けよさっさと!」


「ったく、ガキが」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつもなら話しかけてくれる人が居ない。いつもなら笑って話せる人が居ない。

僕が無くしたんだ。


襲撃から1週間が経った。あの日以来フレンとは会っていない、フレンなりの心遣いなんだろう。彼は優しいな、僕なんかと出会わければ良かったのに。


死にたい、僕が二人を殺したんだ。もう...何もしたくない。


もう...死のう....思い残す事なんて..

『俺の...引き出しを開けてくれ』

....!


俺の...引き出し....そう言えばどうしてオーデさんはあんな事を言っていたんだ?死ぬ直前に...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「確かこの辺りのはず...」


そこはヨルムの街にある小さな家だった。

見た目は真新しい訳ではないが、薄汚れているという訳でもない家だ。


とりあえず誰か居ないか確かめてみよう。


「あの...すみません、誰か居ますか?」


そう言ってドアを軽くノックする。

すると


「はっ...はい、誰ですか?」


そう言って出てきたのは10歳程の女の子だった。この子がオーデさんの妹のフレイヤの様だ。


「お兄さんのこ「兄について何か知っているんですか?!」


「兄があの時以来帰ってきてないんです!最後にあったのは避難の時で、その後からどこに言ったか分からないんですが!」


「.....」


「どうしたん...ですか?」


「オーデさんは....


死にました」


「!?」


その瞬間彼女の顔から血の気が引いた様に感じた。


「...そうですか...兄は」


「それで...ちょっと頼みがあるんだけれど、お兄さんの引き出しを見せてもらってもいいかな?」


「.....」


「?どうしたの?」


「い...いえ...何でもないです。どうぞ上がってください」


そう言って中に入っていく、そのまま付いていくいくとドアの前に案内された。

ここがオーデさんの部屋...


ガチャ


ドアノブを回し、中へ入る。

そこには机とベッドがあるだけのこじんまりとした部屋だった。机の引き出しを開ける。すると白い手紙の様なものが入っていた。

これが最後に言っていたもの...一体何が書いてあるのだろう...

そう思って開けてみると...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『お兄ちゃん何してるの?』


『あぁこれか...これは...そうだな、信頼する人への手紙...かな』


『誰に送るの?』


『あぁ、それは秘密だ、中身も見ちゃダメだぞ』


『えー、ケチ〜』


『ごめんなー、でも...もしもの時は...』


『何か言った?』


『いや...何でもない』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



....


オーデさん...貴方の最後の願い...受け取りました。



フレアより。

間違えて公開しちゃった...


じ、次回も〜

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