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血塗れの叫び  作者: ある人
第3章
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ep.9 再会

ここまでくれば大丈夫かと思い腰を下ろす。もう頭が限界だ。オーデさんが...殺されるなんて....。

『レイさん!逃げて下さい!ここは僕たちに任せて!』

フレアさん...あんなに小さくて、弱弱しかったのに.....


彼とは初めて会ったような気がしなかった。とても懐かしく感じた。そして思い出した。どうして忘れて居たんだろう。私はずっと近くに居たはずじゃない...いや、ずっとじゃなかった。あの時から......フレアさん...いや、フレア王子と合流したらちゃんと伝えないと、この気持ちを


「あれは...フレンさん?」












「レイさんは大丈夫かな...」


たしかこっちへ走っていった気がする。


「あっ!レイさん!」


壁に背をつけて座っているレイさんが居た。


「もうどうしちゃったんですか?」


その目は閉じており、身体に力が入ってない様に見える。


「まさか寝ちゃったんですか?起きてくださいよー」


肩に手を置いて起こそうとした。

しかしその身体は



灯火が消えたかの様に冷たかった。


「あ、あははは、じょ、冗談ならやめてくださいよ....」


その服には傷から出たと思われる血液が大量に付いていた。

最初から気づいていたのかも知れない。

でも認めたくなかった、死というものを正面から見たくなかったのかも知れない。


「そ、そんな....


うっ.....」


さっき無くなる程流したはずの涙が雨のように流れてくる。

その内、涙は砂漠のように枯れてしまった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







僕に最後まで味方してくれた彼女に、ありがとうと言いたかった。







「フレア王子、私は何があっても貴方の味方ですから...」






「貴方が.......だからって、嫌ったりしませんよ」





「だって...私は貴方のことが...」






「え?いえ...何でも」


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