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血塗れの叫び  作者: ある人
第2章 魔物大量発生編
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ep.7 生存者

「これが...全員ですか?」


「はい、そうです」


そこには数十名程しかいなかった。必死に親友の顔を探すと...



「フレア!無事だったか!」


「ソラ!」


良かった!フレンが無事で...本当に...


「なぁみんな」


皆が一斉にその声の方向に顔を向ける。

そこにはオーデさんが居た。


「これで攻撃が終わりだと思うか?」


確かに...でももしまたあの量が来たらそれこそ一貫の終わりだ!この人数ではとても防ぎきれない...


「いや、そうは思わないな、もしかしたら既に迫ってきてるかもしれない」


生存者の一人がそう答えた。


「じゃあ何か?!このまま死ぬのを待てって言うのかよ!!今街中は大混乱だ!とてもじゃないけど避難を誘導することは出来ない!」


「落ち着けよ!一旦!」


「これが落ち着いて居られるか?!くそっ!ここで死んでたまるか、俺は逃げるぞ!」


そう言って兵士は逃げていった。


「おっ、おい待て!」


まずいよ、このままだとみんな殺されてしまう...どうすれば...どうすれば...


「君達!一旦落ち着け!」


女性らしき兵士がそう叫ぶ。


「これから君達には、できる限りの人々を避難させてくれ!ここから近い位置にニーダという街がある。そこへと避難させてくれ!」


無茶だ...明らかに人手が足りない...しかも今街は大混乱状態だ...


「無茶だとは思うが、できる限りやるしかない!誰か私について来い!」


「わかった、僕が行く」


そう言ったのはヴァーリだった。


「残りのみんなは避難誘導をしてくれ!頼む!」


よ、よし...やるしかない!


「ソラ!行こう!」


「あぁ分かった!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「大体避難は完了したかな?」


「あぁ、そうだな」


フレンと共に避難誘導をした結果、意外と早く終わった。良かった...これで一安心かな...


「ところでさフレン」


「なんだ?」


「あの...さ、その...えっと」


「何だよ、気になるだろう」


「もしこの襲撃の原因が魔王だったら...どうする?」


「どうするって何がだよ?」


「えっと...つまり...」


「君が魔王を倒す役目があるかもしれない、そうだろう?」


「...ッ!」


「お前は...!」


そこにはヴァーリが立っていた。というか何故王家の人間だって事を...!


「い、いつから居たんだ!何故俺が王家の人間ということを!」


「やっぱりそうなんだ、フレンって名前を聞いたからカマを掛けたんだけど...見事に当たったようだね」


「...周りに言うのか?」


「そんなことする訳ないだろう、むしろ興味が湧いてくるよ」


「おーい皆さん!!」


後ろから声が聞こえて来たので振り向くとそこにはレイさんとオーデさんが居た。


「皆さん無事だったんですね!」


「あぁ...何とかな」


良かった...これなら何とかなるかも知れな「危ないっ!」えっ?!





ドガァァァァン!!




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