異世界サンドによるタイムトラベラー
僕は、仕事から帰宅中に異次元的な空間を見つけてしまった。
その空間には、何故か沢山の人が入っていき沢山の人が泣きながら出て行ってた。
僕は、レポーターとしての血が騒いだのだろうか、記事を書きたくなったので一人の人間を捕まえてインタビューをした。
「あの、ここすごい繁盛してるんですけど何かあるんですか?」
しかし、その人は無視を続けたが僕は、しつこくインタビューを繰り返した。
すると、その人は目を真っ赤にさせながら僕を見つめ俺を蹴飛ばし暴言を吐いた。
「てめぇうるせぇんだよ!知りたきゃいけよ!」
と言って何処かへ消えていった。
僕は、仕方がないので異次元的な空間に足を運んだ。
中に入ると沢山の人が律儀に椅子に座り、目の前にある鏡みたいなものを見つめながら、鏡の下にあるボタンを連打していた。
そして、機械的な騒音の中に度々、何故か暴言を吐く人たちまでいた。
僕は、あたりをキョロキョロして何をすればいいのか分からない状態で見学してると一人の男性が僕に話しかけた。
「こんにちは、ここは初めてですか?では、私が案内しますのでお好きな台座りましょうか。」
僕は、苦笑いしながら応えた。
「好きな台とか特にないんですけど、何がいいんですか?」
すると、男の人は、少し悩むとパンフレットを差し出した。
「んー!可愛い子が好きなら此処がオススメですよ!」
と言ってパンフレットにある可愛い女の子に指をさした。
僕は、男の子なので生唾を飲みながらも首を縦に振った。
「わかりました。なら私について来てください」
と言いうとスタスタとあるいていった。
そして目的地までつくと椅子に座るように指摘してきた。
僕は、男の言う通りに座った。
そして、男は僕に向かって愛想よく説明してくれた。
「此処の鏡に女の子が映ります。しかし、ここのサンドという空間にお金を入れないと動きません。
お金を入れると出会いメダルというメダルが払い出されます。
そのメダルを鏡右下にあるガジェットに3枚入れてください。
すると、何も映ってない鏡に女の子が映し出されます。
そして、横並びに3つあるボタンを押してください。
順番は、鏡の世界の人が教えてくれますから安心してください。
そして、女の子が演技をしてくれるので、指示通りにボタンを押して、当たりを引ければその期間中、あちらの世界に行けますよ!
では、良い世界をお楽しみください」
と言って何処かへ消えていった。
僕は、サンドという縦穴にお金を入れてみた。
するすると飲み込まれていく1000円札。
寂しそうに野口さんが飲み込まれていく姿に僕は、感慨深くなってしまった。
1000円札が飲み切ると500枚ほどのメダルが払い出された。
メダルを3枚いれると鏡に女の子が映し出され踊り始めた。
「ボタンをおしてね!右から!いくよ!」
と言って鏡の女の子は、人差し指でボタンを指差した。
順番に押すと女の子は、少し怒った顔をして
「まだまだ、たりないよ!もっと挿れて!」
と、デレてきた。
200枚くらい挿れると突然、女の子の服が虹色に輝きだし凄い騒音とともに可愛らしい顔で僕に話しかけてきた。
「おめでとう!やっと会えるね!」
と言ってた鏡の世界から女の子の両手が出てきた。
そして、僕は飲み込まれてしまうと女の子が目の前にいた。
すると、女の子の頭上には残り60分と書かれていて、僕に自己紹介とか相談とかしたりして沢山話した。
残り5分となった時、女の子は寂しそうに言いました。
「また会えるといいね!戻ったらちゃんと会員登録してね!貴方の記憶を結ぶ契約だよ!しなかったら忘れちゃうからね!」
というと時間が経ってしまった。
気がつくと元の世界に戻っていて不思議なことに時間が1分くらいしか経ってなかった。
そして、目の前の鏡には、さっきの女の子が只々踊っていた。
僕は、再び会いたいという理由でサンドにお金を入れようとしたら財布にお金がなかったのでICカードを引き出して会員登録をする為、カウンターに向かった。
カウンターに向かうと、さっきの男の人が受け付けしていた。
「いい夢みれましたか?でわ、これから契約を交わしますので少々お待ちください。次回入店するときは、その女の子がいる席に座り、契約したカードをカードリーダーに入れてください。そうすれば、女の子がお出迎えしてくれますよ!」
と言いながら契約したカードを差し出した。
僕は、カードを受け取り、異次元空間から自宅へと帰宅した。
そして、家に帰ったが不思議とモヤモヤが取れずに明日も行きたくなってしまった。
そして次の日、僕は、気がつくと異次元空間の鏡の前に座っていた。
カードを入れると女の子が出迎えてくれた。
僕は、サンドにお金を入れ出会いを求めたが昨日と違い中々合わせてもらえなかった。
たくさんサンドに飲み込まれる野口さん。
しかし、女の子は、ツンツンしてデレてくれない。
そして、ついに諭吉さんまでも飲み込まれてしまった。
悲しいことに、ついに僕の財布は冬を迎えた。
僕は、異次元空間から外に出て深くため息を吐きながら呟いた。
「僕に春は来るのだろうか。そして、あの時インタビューした人は、大丈夫なのだろうか。」
と缶コーヒーを片手にベンチに座ってると、案内してくれた男の人が僕の肩に手を添えて話しかけてきた。
「いま諦めたら、これからずっと会えなくなるよ!
お金がない?大丈夫さ!
お金がないなら作ればいい!
さぁ、僕の知ってる人がお金を貸してくれるから心配しないで!
春を掴まなきゃ!
今こそ頑張る時だよ」
と言われると僕の瞳に光が戻ってきた。
そして、男の人についてお金を借りにいくのでした。