ハジマリの刻
2章の閲覧ありがとうございます!
今回は現世に戻って最初の話なります。
貴方ももう一度あの日の事をやりなおせたら
なんて思うことありませんでしたか?
それが今行われる瞬間です
この世界観に入って感じてくれると嬉しいです
第2章 ハジマリの刻
20××年4月10日
「起きなさい!!雄翔」
聞いたことのある声が頭の中に響く。
「まだ寝てるの!学校遅刻するわよ?」
その声は母さんのもので、俺はそこで初めて、自分が生き返った事を思い出した。
「あ、母さん。」
「あ。じゃないわよ!下で未来ちゃんが待ってるよ!早く準備して行きなさい!」
「そうか、未来と一緒に学校行ってたのか、、、」
未来というのは幼稚園からの幼馴染の1人である。
そんなことはさておき、急ぎで準備をし、家を後にした。
「おはよー雄くん!今日も寝坊?」
「おはよ。いつもどうりだろ?」
またこの世界に戻ってこれた事に、喜びでいっぱいだったのだが、自分がやり直したい事、それが思い出せない。
考え事をしてると、トンっと肩を叩かれた。
「ねぇ!話聞いてる?今上の空だったよ!」
「ごめん、考え事してた、それで何の話をしてたの?」
「入学して少し経つけど、クラスの雰囲気とかどう?友達とかできた?」
俺は記憶が曖昧な部分があるため、その場しのぎで適当に答えようと考えた。
「あークラス?まぁまだみんな、入学したばっかだし静かな方かな?友達も何人かできたかな?」
「へぇーやっぱりまだ始まったばっかだもんねー。うちもまだクラスの雰囲気に馴染めないけど、隣のすごい可愛い子と友達になれたよ!」
「まぁ未来は明るいし、面白いから人が寄ってくるんだよ、ちょっと声がでかいけど、、、」
「褒められてるのかな?最後はちょっとばかにされた気がするんだけど!!」
「いやいや、褒めてんだよ!」
楽しく会話を弾みながら、歩いていると、すでに学校が目の前に見えていた。
ここは学園都市サクラ高等学校、3年制の豊富な学科がたくさんある、専門高等学校で、全校生徒は全体で3000人を超えるマンモス校なのである。
ちなみに俺は一年の調理科でA組で、未来は法学科のS組ある。
やはり何となくここからは懐かしさや悲しさを思い出させる校舎なのだが、何が懐かしくて悲しいかもいまいち思い出せていない。記憶がまだ全部戻ったわけではないんだなと改めて実感した。
そんな考え事をしてるうちに、自分の教室についていた。
「俺の席はたしか、、あそこだよな」
なぜだか自分の席がわかってしまうのだろうかと疑問を浮かべていると、後ろから手で目隠しをされた。
「だーれだ!」
「な、なんだ。だれだよ!」
手の柔らかさから女の子と断定。
「あ・い・さ・つ!おはよーでしょ!!」
「お、おはよー」
やっと手を離してくれた。
「そう!挨拶でしょ!!」
「まったく朝からなん...」
俺は後ろを振り向き、彼女が笑顔でこちら見ているのを見ると、純粋な笑顔に見惚れてしまった。
「ちょっと!?大丈夫?ぼっーとしてるけど、おーい!!」
「あ、いやうん大丈夫。ぼっーとしてただけだよ」
咄嗟に彼女の机の上にのってる、プリントが目に入り、名前を見ると「桜野 夏帆」と書いてあった。
「夏帆さんは朝から元気だな」
勝手に名前で呼んでいいのか不安に思いながらも、呼んでしまった。
「元気じゃないとやっていけないよ!人生は一度きり、楽しくやる時は楽しくやる!真面目にやる時は真面目にやる!あ、あと!夏帆さんじゃなくて、夏帆って呼んでよ!」
「そーだよね、楽しまないとだめだよね、なんかありがと夏帆、俺の事は雄翔って呼んでくれ」
俺が失ってた記憶のパズルのピースが一つが埋まった気がする。
「わかった!これからもよろしく!雄翔!」
なんだか俺達の仲はさらに深まった気がした。
そんなこんなで話してるうちに、チャイムがなり、僕達の1日が始まるのであった。
第2章 終
最後までみていただきありがとうございました!
まだまだ足りないことばかりで自分が伝えたい事をちゃんと伝えられてるかわかりませんが
わかるないことがあればコメントなどくれると嬉しいです!