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忘れられない時間
20XX年、9月10日
今日は文化祭だった。
私のクラスは某アニメの劇。
最初はあんまり乗り気じゃなかったけど、
大道具の準備をしたり劇の練習をするうちに、
なんだかんだ本番が楽しみになってた。
文化祭当日。
劇には多くのお客さんが来てくれた。
対して台詞がないのに私はすごい緊張した。
きっと演技も散々だっただろう。
そして、私にはもうひとつの仕事があった。
それは照明係。
懐中電灯を使って、役の人達を照らす仕事。
その仕事の中で、私がメインで照らしていた人。
それが、君だった。
この時から私の恋物語は、
既に始まっていたのかもしれない。