元 雷鳴+生徒会役員=異世界召喚
やぁ皆、久しぶり。
元 雷鳴の魔法使いの雷輝だよ。
私達は無事に試験に合格して深萩高校に入学出来た。そして3年生になって4人で生徒会に入ったんだ。
光は生徒会長、紫闇は風紀、ネルは総務、私は会計。
副会長には、私達の前世で水氷の魔法使いと呼ばれていたルイトゥレール改め霙弥 瑠偉がなった。
うん、正直とても驚いた。
どのくらいかって言うと私とネルとルイが3人揃って約3分間固まったくらいだよ。
その後、人気の無い場所に連れていかれて説教されたけど。逆に言えばそれだけで前世の事を許して貰えたからね。
訳を聞いたら、
「貴女が突然行動するのはいつもの事でしょう。
寧ろいつも対処出来ていたのに、あの時に限って対処出来なかったのが悔しいですよ。
それとも追加の説教をしてほしいんですか?」
と言った。勿論、追加の説教は丁重に辞退した。
残りの生徒会役員には書記の三枝 駈と下條 来空がいる。私達以外の役員の学年は、ルイと三枝が2年、下條君が1年だ。
そして今日、いつも通り生徒会業務を行っていると、異変が起きた。急に生徒会室の床が光り輝き始めたのだ。詳しく言えば"魔法陣"が輝いている。
「ネル!ドアが開くか確認、ルイは窓を!」
私は急いで魔法陣の解析をした。結果、異世界召喚の魔法陣だと分かった。しかも召喚した対象を強制的に隷属状態にする厄介なタイプの。
「ライ、ドア開かねぇっ!」
「窓も駄目です!」
「やっぱりか!!」
召喚から逃げる方法が無い……!
「……もう召喚から逃げるより、向こうに行ってから帰ってくる方が簡単な気がする」
「「同感だ(です)」」
「雷輝、祢琉!何をしているかはよく分からないけど諦めないで!?」
「絶対何か大事なヤツだろそれ!!」
「瑠偉、君もだよ!いつも真面目な君らしくないじゃないか!」
「先輩方、頑張って下さい!!」
「ライ、ネル、幼馴染からエールが来てますよ」
「ルイにもでしょ、生粋のプレイボーイからじゃないか。折角だし、新しい扉でも開いて貰えば?」
「ハハ!それは面白れぇな!!」
「「断固拒否します(するよ)」」
取り敢えず、隷属だけはこの短時間で無効化する事が出来たし、何とかなるでしょ。
そして私達は光に包まれた。