神様・・・ねぇ・・・
ブックマークしてくださった方遅くなってしまい、すいません!
と、とにかく人を探さないと!
そうして、俺は走る。とにかく走る。
今は少しでも、自分が助けたあの少女のことを知りたかったから。
まず、自分の家。人っ子ひとりいない。だが、家具なんかはそのままだった。
家族がいない事に少なからずショックを受けたが、今はそんな場合じゃない。
すぐに家を出る。
車なんかも、道路には一台も通ってないので、信号なんかは余裕なんだが・・・。
認めたくないが、夜中でも一台も車が通ってないっていうのは珍しいはずだ。
だが、こんな昼間に車一台も通っていないのは、この時代には絶対と言えるぐらいありえないはずだ。
それは、俺に告げていたのかもしれない。お前は安心して逝きなさい・・・と。
だが・・・、唯一は思う。
ここで、あの子がどうなったかを知っとかねーと、天国にも、地獄にも行けねぇぜ!!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして、少女を探し始めて、どれくらいの時間がたっただろうか。
もう、空には夕日どころか、月が浮かび上がっていた。
「ハァ、ハァ」
唯一は諦めず人を探し続けたが人ひとりも見つけることは出来なかった。
・・・・・もう諦めちゃおうかな・・・。そう考えた時だった。
「キミがユイ君だっけ?」
声が聞こえる。間違えじゃない。人だ。だが、おかしい。
タイミングが良すぎやぁしないか・・・。
俺の顔を見て察したのか、
「あぁ、疑われるのは当然だね。・・・うん。そうだね・・・。」
少女が言う。そして続いて、
「これからキミに言うことは、キミの常識じゃ有り得ない。だけど信じて欲しい。」
それは一体何だろう。俺が死んだとか、あの少女は助からなかったとか・・・。
俺は今なら何を言われても、動揺しない自信がある。
さぁ、ドンとこい!
「ボク、ゼ、ゼウスって言う神様なんだ!あと、非常に言いにくいんだけど・・・、キミが庇った女の子はボクだよ・・・。」
ゴメンナサイ、予想外でした。