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エピローグ

1077…1077…1077……………

僕はぶつぶつと呟きながら、数字がびっしりと並んだ紙から、少し離れた所に立っていた。そして、一・七の視力をフル活用して、1077を探していた。この学校に入学する為に、僕はずっと頑張ったのだ。無ければ困る。まるで誰かが用意してくれたような、澄み切った空がどこまでも広がっていた。緊張で心臓が潰れそうになる。

「あ!」

この場所についてから約十分後、僕は、何列か並ぶ数字の列の右から三番目・上から十五番目に1077を見つけた。嬉しさが、じわじわとこみ上げてきた。

「優士〜!!」

後ろからガバァっと何かが飛びついてきた。僕は少しよろめいたが、何とか踏ん張った。

「…ビックリした。人がせっかく喜びをかみ締めてたところなのに。」

僕は後ろのその人を振り返って、ニヤっと笑った。その人は僕を放してしばらく呆然としていたが、やがて笑顔になり、やったね!と言って手を叩いた。

「良かった!本当に良かった!」

その嬉しそうな表情に、僕の喜びは何倍にもなった。

「私、古座巳 優士の入学試験の結果は、合格でありました。そちらはいかがでしたか?」

僕は彼女の顔を見た。彼女は旭のようにウィンクをして、僕の真似をした。

「私、草田 思依茄も、先ほど合格という結果を見てまいりました。」

しなちゃんの笑みが、更に輝きを増した。僕たちは互いにおめでとうと言って、笑い合った。

「さ、行こう!」

僕が書類を受け取るや否や、しなちゃんはそう言った。そして僕の手を握り、走り出した。

僕は、今とても幸せだ。何もかもが上手く収まったわけじゃないけど、これからきっと、数え切れないくらい楽しいことがあるんだ。僕としなちゃんは、それを信じている。

春が始まりだした。

大分前に書いたものなのでかなり色々無茶してますね(苦笑)

お見苦しい点が多々あったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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