試験の朝。
初めての連載ものです!
ちゃんと続けていけるか不安ですが頑張ります!!
ふと俺はカーテンの隙間から差し込む太陽の光に重い瞼を開けた。ふと時計を見ると針は7と30を指していた。
?「んん…あれ!?もうこんな時間なのか!?ヤベェ、遅刻しちまうっ!!」
俺はレスト。一応、もう少しで冒険者になれる16歳だ。
この世界は魔法やら魔剣やらがある、とてもロマンのある世界なんだ!だけどまだまだ開拓が進んでない場所もたくさんあるんだ。そんな場所を開拓してくのが冒険者っていう職業なんだけど、俺はそれになりたいんだ!勿論好奇心ってのもあるけど、それより大事な目的があるんだ…。
「って!独り言を呟いてる場合じゃねぇ!!今日の試験に合格しないとまた冒険者になれるチャンスが先延ばしになる!!」
机の上に置いてあったパンを急いで口に運び、俺は急いで家を出て学校へ走る。
その道で見知った顔を見つけた。
「お!レストじゃん!お前も遅刻か〜?」
「うっせぇ!てかユウトも人の事言えないだろうが!」
こいつはユウト。一応、幼馴染みってやつだ。地味にウザかったりするのに美形だからモテるのがハラタツ。ちくしょう!羨ましい!
「そうそうレスト。今日の試験、一緒に受かって一緒に冒険しようなっ!」
「………………おうっ!」
「え、何なのその間…。…ハッ!さてはさてはレストくん…。俺がモテるから嫉妬しちゃってるのね〜??まぁかわいい。」
「ウギャァァァァ!!!マジムカつく!!」
この見透かされてる感じも悔しい!くそぅ!そんなやりとりをしてるうちにあっという間に学校に着いた。
まぁ正直、学校と言ってもやる事は訓練ばかりだし、訓練所みたいといえばそうだろう。
なんとか遅刻はせずに済んだ…。よかったぜ…。
「遅いよレスト〜。来ないんじゃないかって心配してたんだよ〜。あ、ついでにユウト。」
こいつはナナミ。ユウトと一緒で俺の幼馴染みだ。一応、可愛らしい女の子なんだけど見た目詐欺というほどの凄く攻撃力の高い腹パンを喰らわしてくる。だから怒らせないように言動には気をつけてるつもりなんだけどよく腹パン喰らいますハイ。でも根は優しい奴だ。
「悪い悪い。ついついぐっすりとな…」
「俺はついでなのね。まぁ無理もないかぁ〜。だってナナミはレスト大す…」
「鉄拳制裁!!」
早速腹パン頂きましたぁ〜!だがユウトだったので俺にダメージなし!人の不幸って美味い!…でもちょっと心配になってきた。
「ユウトとナナミは朝から仲良「ギロッ!」!?!?」
え!?俺なんか悪いこと言った!?めっちゃ怖い!!ナナミ眉間にしわ寄ってるって!
「ま…まったく…レストは…鈍感すぎだろグハァッ!!」
ユウトぉぉぉぉ!!!さっきの腹パンどれだけの威力込めたんだよ!?逝くなユウトぉぉぉ!!
「余計な事言うな!バカユウト!…まったく…。」
「お前、本当容赦ないな…。大丈夫かユウト?」
「ああ…なんとかな…。ちょっと慣れてきたおかけだな…。」
いや慣れちゃダメだろ!全く…。
キーンコーンカーンコーン……
「あ!なったからそろそろじゃないかな?」
「いおっしゃぁぁ!絶対合格して冒険者になってやる!!」
「相変わらずだな、レストは…。ま!俺も頑張るけどなっ!」
「私も三人で冒険したいもん!絶対受かってみせるよ!」
よしよし。士気は十分だ!あとは今までの努力の賜物をぶつけるだけだ!
「俺は剣士ルート。ユウトは銃士で、ナナミが魔術士だったよな。」
試験には幾つかのルートがある。それは使用する武器次第で選択する。この試験では剣、槍、弓、銃、杖しかないけど、本当はまだまだたくさんあるらしい。
「じゃ!ユウトもナナミも頑張れよ!」
「レストこそ落ちるなよ〜?」
「それに関してはユウトに同意ね。」
「言ってくれたな!?絶対合格するからなッ!」
こうして、それぞれの試験は始まっていく…。