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12月18日 キツネ狼@仮定さんと第三種接近遭遇

本日投稿分です。

五月ちゃん。どんどん残念なアホの子になってますよ。

書いてる私も彼女がどこへいきたいのかわかりません、


どうしてこうなったorz


 火炎竜種のドラゴンさん、火を吐きながら飛んでいきました。

私のよーな下界な人には、まったく興味ないみたいです。

今、頭上にあった危機は、どっかいきました。

ちっ、特典スキル発動しなかったぜっ…もとい。しませんでした。、


 さあ、森の探索です。

人里、近いといいですけど。

ドラさんが飛んでるトコならな、人外魔境かもしれないですね。

家のある空き地からまっすぐ東へ進みます。

その方向に、獣道みたいなのがあるんです。

道の両端には、みっしり滋養強壮効果ありなこっちのクローバーが生えてます。

花も咲いてます。こっちのクローバーの花は濃いピンク。

形は同じだから、探したらあっちにもこんなクローバー、あるかもですね~。

時々、見たことない木とか、草とか見つけたら、鑑定!


『ヴァルノーラの薬草 アルニカ草 血止め効果有り』


『ヴァルノーラの香木 セシル 対魔の効果有り』


『ヴァルノーラの木 シシル 一般的建築材に使用』


と、いろんな情報が視界のすみに浮かびます。


○ブリアニメ悪役にならないよう、気をつけながら鑑定してたら。

かちっと、脳に書き込まれた感じがしました。

あ、またレベルアップしたかな。

ゲームみたいに、数値がわかるといいのにな。


 時々、道しるべ用に、赤い糸を枝に結んでいきます。

道に迷って野宿は嫌です。

野宿するなら、キャンプ用具もっていくからね!

ほんと、オートマップ機能があれば便利なのですが。


「オートマッピングとか?」


すてーたすの失敗があるから、期待しないでこそっとささやいてみました。


おおぅ、でました、マップ画面…!?


顔の斜め上に、ピカピカ光る半透明な画面登場です。

やあやあ、新たな特典スキル発動みたいです♪


下に現在位置って表示されてます。

この点滅してる赤い三角が、私の位置みたい。

ちょっと離れた広場に、花丸。

あ、お家だ、これ。

緑の部分が森で、細い線が歩いてきた獣道…だね、きっと。

けっこう歩いたのに、あんまり距離がありません。

時計確認したら、一時間しかたってなかったです、あははは(遠い目)。


 っと、あれ?

素早く動いてる黄色い点二つはなんでしょう?

なんかまっすぐ点滅三角…つまり私に近づいてなくない?

うぉぉおお~、ナンカ来る!

なにが来る~~?

とか焦ってたら。

茂みの中から、白いボールが顔面にぶつかってきました。

なんだ、なんだ、なんだ?

マップ画面が消えて、視界が白一色です。

驚いてしりもちつきました…お尻イタイ…。

座り込んだ私の頭上を何かが飛び越えていきました。

私の顔面にぶつかった白いボール、がたがた震えてます。

頭全体、絶賛シェイク中です。


「○×△※〒Θ~~」


意味不明な叫びを上げて震える白いボールをひっぺがして。

あわててあたりを見回したら、飛び越えてったなにかがこっちを伺ってます。

大きい何か、とりあえず毛は生えてます、キツネ色の綺麗な毛が。

四本足で、もふもふの尻尾が三本あります。

牙、凄いです。ひくく唸ってます。

えっと、君はキツネ狼さんって仮定だ、仮定。

手の中の震える白いボールは、真っ白毛玉のバレーボールみたい。

金色の小さい二つの目が、じっとこっちを見ています。


こ、こっちみるな…。


えと、状況はこうですね。

白毛玉が、あのキツネ狼@仮定をおっかけてきた。

捕まえて食べるために。

ん? 

ちがーう!

キツネ狼@仮定が白毛玉をおっかけてきた…ですよ。


「ソレを放せ、人の仔よ」


「いやです、白毛玉、食べるんでしょ、キツネ狼さん」


「違う、ソレが人の仔を食べるのだ。ソレは魔物だ」


…んん、今、誰と話してたのかな、私。


「良いのか、人の仔よ、ソレがお前の手をかじっておるぞ」


あ、話してるのキツネ狼@仮定さんだ。

齧ってるって、ナニが、ナニを?


白毛玉が、私の手を?


「………!!!」


白毛玉がぱかっと二つに割れて、右手にかじりついてました。


い、い、いやああ~~~~~!!

もふもふは好きだけど、齧られるのはいや。

右手をぶんぶんふって、白毛玉を振り払…えない。


「毛玉はもふるものであって、齧るもんじゃない!」


左手で毛玉の頭?をガンガンたたいて、やっと地面に振り払えました。


「…元気だな、人の仔よ」


少し引き気味なキツネ狼@仮定さんが、すばやく白毛玉を前足で抑えました。


「魔物はあるべき世界に帰還せよ」


言葉と同時に、白毛玉は煙のように消えてしまいました。

残ったのは、しりもちついた私と、私をみつめるキツネ狼@仮定さん。


「怪我はしておらぬな、その元気ならば」


笑う獣は初めてみました。

キツネ色の毛並みがつやつやのぴかぴかです。


…。

……。

………も、も、もふりたい、この仔。

もふりたいぞ♪


私の異様な雰囲気に、キツネ狼@仮定さん、一歩後ろに退いたの。

みなかったことにしてあげましょう,[



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