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1月16日 プリンセスに死す?

…こんにちは…。


壮絶船酔い中です。

昨晩、プリンセス号のリグリアス船長が招待してくれた晩餐会。

強烈な船酔いでパスしました。

晩餐会、強烈な船酔いでパスしました。

悔しいので、二度書いちゃいますよ。

乗船直後に再会したドワーフさんが、それは嬉しそうにこう言ってました。


「船酔い対策は、最初っから酒で酔っちまうのが一番ぞい」


そんな対策ができるの、ドワーフ族だけだと思います。


(船酔いなんかしないもん)


そう信じていた時期が、私にもありました(遠い目)。


 気を紛らわすため「船酔いとは?」って、ケータイで検索なう。

平衡感覚を感知する三半規管…耳の中のカタツムリみたいなとこ…とか、脳とかにね。

普通に暮らしてると経験しない揺れとか刺激とか感じるとね。

自立神経の調子がおかしくなって、吐き気、眩暈、エトセトラになるそうです。

吐き気と眩暈、今の私の症状です。


 海には波があり、内海から外海へ出ると波は大きくなります。

その海上を帆走する船は、揺れます。

そりゃもう、ハンパ無く揺れます。

揺れまくってます。

普通に暮らしてたら、こんな揺れは経験しませんから。

私の三半規管、とっても乙女だったようです。

添い寝してくれてるギンさんが、乙女とか呻く私を半眼で見つめてます。

あのね、私も16才の乙女なのです…たぶん、きっと、そうありたい。


「凪の海ぞ。吾に船酔いなぞありえん」


とかいいながら、ギンさん、船に乗ってからずっと宙に浮いてるじゃないですか。

添い寝してる今だって、浮いてますよね。

その魔力は、私が供給してるんだよ、ずるいよ、お師匠様。

浮いてたら揺れなんて関係ないじゃない…って、あれ?


「私も浮けばいいんじゃないかな?」


船酔いって、判断力も低下させるってグーグル先生が言ってました。


なんてこと!


私の判断力も落ちてたんですね。

そのせいで晩餐会のご馳走を逃してしまうとは!

晩餐会に出席したシーリスさんの報告によると。


『豪華海鮮御膳だったにゃあ』


と、満足気に何度も頷いてたんだよね。

昨日の夕方に気がついてたら、豪華海鮮御膳が味わえたのです。

悔しい、悔しい、食べ物の恨みは深いのですぞ、ギンさん。


「やっと気づきおったか、船酔い解決法に」


「ギンさん、酷い。教えてくれてもいいじゃない!」


「己が気づくことに意味がある。これも修行ぞ」


「…」


悔しい…気持ち悪くて言い返せません。

恨みより船酔い対策が先です。

体を浮かせるため、結跏趺坐を組みます。

さあ、練るのだ我が丹田、魔力を練るのだよ。

じわじわと、おへその下が温かくなってきました。

……気持ち悪いよぉ。

よし、練った魔力を結界にして、全身に纏わせます。

受け、我が体よ。浮いて船酔いを駆逐するんだ!

ギンさん、首振って目を瞑るのは何故なんですか?


「サツキ…にゃ、にゃあ、だだだ、大丈夫なのにゃ?」


ふゆふゆと結跏趺坐状で船室から漂いだした私です。

船酔いで食事もできない私を心配したシーリスさん。

そんな私を見て、どん引きしてます。


「だいじょーぶ、お腹すいた、ご飯ちょーだい」


「な、なななにか、しょ、しょ、消化にいいもん、探してくるにゃ」


挙動不審なシーリスさん、あわてて駆け出してとゆうか逃げ出していったような。


「サツキよ、まともな空中浮遊はできぬのか?」


四肢に結界を纏わせて浮かぶギンさんが、深いため息をついてます。


「空中浮遊はこのスタイルがデフォルトだもん」


「意味がわからぬ」


「仏さんはみんなこのスタイルだもん」


「仏さんとはなんじゃ?」


「サトリの勇者かな?」


「…左様か」


ねえ、ギンさん、なんで尻尾が三本ともたれてるのかにゃ?


更新が止まって申し訳ありません。

PCが絶不調です。

リカバリーしました、様子見で執筆投稿です。

このままなんとか持って欲しいのですが。

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