1月15日 ヴァルノーラ勇者サツキ 新たなる旅立ち?
おはようございます!
初夏の清清しい朝、今日は日本の暦だと1月15日です。
ヴァルノーラ世界にトリップしてから、ちょうど1ヵ月たちました。
猿の街で鬼教師シルバ氏にしごかれ、ふらふらになった私も完全復活しました。
我が家に戻って、ネットとゲームと漫画とアニメに浸ること3日。
ギンさんといっしょに森を巡回して、魔物を倒すこと2日。
それで完全復活しましたよ。
MMORPGにもログインして、私は元気だよって知らせたしね。
ニュース検索で、日本も平和なこと確認済みです。
メールと電話の留守電で、とーさんたちも元気そうに暮らしてるのわかります。
一方通行なやりとりだげど、それだけで安心できます。
さて、ギルドからの指名依頼です。
リフレ王国とその周辺地域の探索と、界渡りしてきた大魔道師についての調査と報告。
このクエストを遂行するため、猫の街ギルドを出発します。
留守中の自宅管理は、猫の街冒険者ギルドがしてくれます。
クエストに同行するのは、ギンさんと受付猫のシーリス嬢。
トルナさんとハリィさんはお留守番です。
魔物来襲の爪痕が深い猫の街です。
ギルド長のハリィさん、長く留守にはできません。
その補佐のトルナ嬢も同じ理由で、同行は無理です。
そこで受付猫シーリス嬢が、旅に同行することになったのですよ。
ギンさんと私でオッケーと思うんだけどね。
そうハリィさんに話したらね。
「…にゃ、心配で心配で夜も眠れませんにゃ」
って、ハリィさんに泣かれてしまいました。
そんなに私を心配してくれるなんて、嬉しいなあ。
ハリィさんは友達思いなんですね、ギンさん。
「サツキよ、心配するの意味を考え違いしておるぞ」
と、残念な目つきで言われました。
お師匠さま、その目つきの意味解んないけど、なんか腹が立ちます。
心配したハリィさんが、案内役として選んだのがシーリス嬢。
経験豊富な冒険者として、ギルドの信頼もあつい美猫さんです。
もふもふで同性で気心のしれたシーリスさんで、私的にはラッキーです。
「サツキさん、お待たせにゃ」
明るい緑に染めた皮鎧が、クリーム色の毛並みに映えるシーリスさん。
手練れの戦士らしく、腰にはレイピアを下げてます。
先だけ真っ白な尻尾を優雅に足に巻きつけ、両手に小さな皮袋を持ってきました。
「これは競売にかけたガラス瓶の代金にゃ」
と、片方の皮袋を渡してくれました。
中は金貨がぎっしりで、30枚以上はありそうです。
「こんなに?」
「これでも半分、寄付に回したにゃ」
「すごく高く売れたんだね」
「にゃ、ありがたいにゃ。それとこれ」
シーリスさんがもう一つの皮袋を手渡しました。
中に
「これは長距離用転移石にゃ。一気に猿の街まで飛べるにゃ」
「え、これってとっても貴重なんじゃないの?」
「そうにゃ、これは、依頼の必要経費の一部にゃ。
目的地のリフレ王国は遠いにゃ、行くだけで陸路だと20日はかかるにゃ。
猿の街へ跳んで、そこから魚人の街へ向かって。
そこの港から船で七日でいけるにゃ。
座学でも習ったにゃ?」
「あー、習ったような、習わなかったような」
座学と聞くだけで、気が遠くなります。
「合い判った、猫のご婦人、出発しようぞ」
ギンさんが答え、シーリスさんが頷きました。
「サツキ、猿の街へ跳ぶぞ」
「また、ギルドホールの地下へですか?」
「にゃ、今度は私が知ってる場所へいくにゃ」
「よかったあ」
トラウマなのですよ、座学と鬼教師シルバさんは。
「では、まいろうぞ」
ギンさんの言葉とともに、私達は再び猿の街へと転移しました。
新たなる冒険の旅へGOですよ。
今日の更新です。
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