↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
74/90

1月9日 客寄せ人族 まかり通る

猿の街に来たのは、トラベリングストーンを使いギルドに直接転移してです。

その後はお怒り疑い踊る会議と、苦しい座学で街の観光は初めてです。

ハリィさんの右手をがっちり抱え込み、猿の街冒険者ギルドの外へとでました。

うん、いい天気です。

さわやかな春の風が心地よいです。

そんな猿の街の光景は…。


おおぅ、猿の街はリアルエイ○プラネットです。


頼もしい我が鑑定スキル君が、視界の隅に文字情報を流してくれます。

筋肉隆々のゴリラさん的な猿の人。

ユーモラスなチンパンジーさんさん的な猿の人。

フサフサオランウータンさん的な猿の人。

お顔がカラフルなマンドリルさん的な猿の人って感じにね。

体毛はそれこそ万国旗並みにカラフルで、見てるだけで目がくらみそうですよ。

細かい色石で舗装された道路を、いろんな猿の人が行きかってます。

時々、リザードマンさんや兎さん、猫さんや犬さんなんかも混ざってます。

さすがに獣人領域で最大の街だけあって、様々な種族で賑わってるようです。

通りにはたくさんの屋台や露店もでて、美味しそうな香りが漂ってます。


「いい匂いがするね」


「確かに、食欲が刺激されるにゃ」


ハリィさんはひげを前方によせ、鼻をくんくんさせてます。

私はハリィさんの肉球をぷにって、注意喚起しました。


「私が食べたいのはお菓子ですよ、ハリィさん」


「わかってるにゃ、こっちからいい匂いがしてるにゃ」


 大通りを横切って、ハリィさんが移動開始です。

素早い身のこなしで、道行く猿な人達を回避していきます。

さすが、冒険者の猫さんですね。

私だったら、ぶつかりまくってます。


「いらっしゃい、おや珍しい。人族の娘さんだね」


ハリィさんが匂いで嗅ぎつけたのは、いろいろな焼き菓子を売ってる露店でした。

恰幅のいい猿のおばさんが、にこやかに声をかけてきました。

クッキーに、小さなパイにケーキ、大きなパウンドケーキ等々。

いろんな果物を使った焼き菓子が豊富にあります。


「こんにちは、おねえさんお奨めのお菓子はどれですか?」


「嬉しい事をいってくれるねえ。お奨めは果物たくさんのパウンドケーキさ。

 少し食べてみるかい?」


「はあい」


なんと、試食オッケーな露店のようです。

おばさんが、試食用のパウンドケーキを二人分切り分けてくれました。

猫族と人族の組み合わせが珍しいみたいで、あっという間に人だかりならぬ猿だかリです。


「…にゃにゃ」


尻尾の毛が膨らんだハリィさん、内心が駄々漏れですけど顔は平静そのもの。

試食のケーキはとっても上品な甘さで、お奨めどおりな美味しさです。

ハリィさんの驕りでこのパウンドケーキと、クッキーを三種類買いました。


「人族のお嬢さんも喜んでくれたケーキだよ、買っていきな」


あ、私、客寄せ人族にされてますね。

美味しいからいいけどね。

おばさん、ありがとうね。


「さ、甘いお菓子も買ったしギルドに帰るにゃ」


「なにいってるんですかぁ、お楽しみはこれからですよぉ」


にやりと笑う私に、ハリィさん呆然。

お財布つきの観光、始まったばかりですよ、ハリィさん。

さ、デザートは買ったから、次こそお昼ご飯食べにいきましょうね。


「昼からの座学がー」とか「ギンさんが待ってるー」とか。

うにゃうにゃいってるハリィさんをひきずっ、もとい、引っ張ってね。

次の旨いものを求めて、探索の旅を開始するのでありますよ。


たいへんお待たせしました。

猿の街観光編ですw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。