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12月23日 結跏趺坐マシンガン

今日のお話です。


奈良の大仏さんが空中浮遊でマシンガン攻撃…私はみたくないです^^;

 ケッカフザ。

お昼休憩のとき、グーグル先生に聞きました。

漢字で結跏趺坐と書きます。

仏教やヨガで瞑想する時のスタイルですね。

左足を右股の上、右足を左股の上に乗せる結跏趺坐,

悟りを開いた人の座り方なんだって。

吉祥座、蓮華座ともゆうそうです、南無南無~。

それに、この座り方、どんな悪魔も即退散させる効果があるそうです。

なるほど、魔物退治にはもってこいな座り方ですね。

魔力を練るにも効果あるかもしれません。


 さっそく練習もかねて、結跏趺坐でふゆふゆしながらお昼の準備ナウです。

ご飯がとっても食べたいけど、そこはがまん、がまん。

今日のお昼は、パスタにしましょう。

お鍋にたっぷりお湯をわかして、塩入れて、沸騰したらパスタイン!

アルデンテに仕上げるのが難しいんだよね。

ソースは冷凍してあるミートソースに、ソーセージとブロッコリーをいれて。

う~ん、このスタイルでふゆふゆしてたら、第三の目が開くかもしんないなあ。


 この間、ずっと私の様子をみていたギンさん。

どうにも納得がいかない様子で、首をかしげてなにかいいたげです。

けど、浮遊術はマスターしてるし問題ないよね。

ミートソーススパは、おいしくできました、ごちそうさま。


 午後からさらなる浮遊術の向上をめざします。

結跏趺坐、奈良の大仏スタイルで、縦横無尽に飛び回ります。

おおぅ、快適、快適。

同じようにギンさんも飛んでついてきてますが。

やっぱり、何か納得いかない様子です。


「ギンさん、私の浮遊術、どこかおかしいですか?」


「む、いや、間違ってはおらぬ。おらぬのだがな…」


「よかった~♪あのね、飛びながら魔力弾を撃ってみてもいいですか?」


「む?家の周りには強力な結界があるから、魔力弾を撃っても問題なかろう」


「わかりましたぁ」


やってみたかったのです。

ふゆふゆしながらの魔力弾攻撃。

どーせなら、派手にいきましょう、派手にばばばーーんって、ね。


「それではいきます。無属性攻撃魔法魔力弾 サツキサブマシンガン!」


奈良の大仏さんみたいに軽くあげた右手のひらから魔力弾連続発射。

素早く不規則に動き、いろんな角度から玄関の真ん中を狙い撃ちます。

うんうん、魔力制御は完璧です。

どの位置、どの角度からでも、的は外しませんよ。

けど、私ん家の結界、強力だなあ。

コレだけ撃っても、揺らぐことすらないしね。


『結界魔法 浮遊術 レベルマックス』


おおっと、視界の隅で文字が点滅してました。

空中浮遊スキルマックスですか、やったね。

でも、自宅結界の外だと鑑定くんは仕事するんだね。


「サツキ、もう充分じゃ、そのへんで良かろう。次の結界術に進もうぞ」


「ラジャーです」


ギンさんのお墨付きいただきました。

まだギンさんは納得いかないようですが。

結跏趺坐をといて地面に降りたら、かなり痺れがきてました。

ギンさん、ギブ、ギブです、珈琲ブレイク希望です。


「ふむ、よかろう、吾にも珈琲とやらをいれてくれ」


「はいです」


痺れる足と戦いながら、私は自宅のドアを開けました。


「何故、あの型で浮かばねばならぬのか、解せぬ」


って、ぶつぶつ言いながら後をついてくるギンコーチ。

まだ結跏趺坐スタイルに納得いってないみたいです。

レベルマックスなんだから、問題ないと思うんだけどな。


どう、思います?


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