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12月22日 明日にむかって殲滅あるべし?

昨日はダウンして更新できずすみません。


ブックマークありがとうございます、嬉しいです。

 アンニュイとは?


けだるげな、もの憂い感じなんだそうです。


けだるい雨の日の珈琲ブレイク、いい感じです、いえ、いい感じでした。


そんな珈琲ブレイクをぶちこわした、イニシャルGな白毛玉ズ。

ちょっと見つめてる間にも、金色目玉の数が増えてます。

みっしりからぎっちりになって、ぎっちぎちは目の前ですね。

ギンさんが前に言ってたように、家の周りには結界があるようです。

ガラス戸から少しはなれたとこで、白毛玉の群れがぎちぎちしてますから。

ガラスが割れる心配はなさげだけど、魔物に囲まれてるの気分よくないです。

おや、白毛玉が一個、ぱかっと二つに割れた、とゆーか裂けました。


そこから出てきたのって、あれって、あれじゃない?


「しょ、しょ、しょ、触手?」


 外側の白毛玉と似ても似つかない、濁った肉色のぬめぬめした何本もの細い物。

タコの足とミミズが合体したみたいです。

どうみても触手ですよね。

ごめんなさい、もふもふと思った私が悪かったです。

触手はいやだよう、触手は趣味じゃないよう。

とか現実逃避してる間に。

それがまわりの白毛玉にからみついて、飲み込もうと引っ張り始めてます。


「共食い?」


からみつかれた白毛玉も同じように触手攻撃開始。

同時に白毛玉がみんな、互いに互いを攻撃開始してるし。

金目と白毛玉のぎっちぎちから、ぬめぬめ触手がぎっちぎちです。

ところどころ白毛玉がポイントになってるの、もうアウトじゃまいか。


「せ、背筋がぞわぞわする」


ぜーーーーんぶ、駆逐する、するったらする!

こんなの、ずっとみてるなんて精神的拷問です。

たとえカーテンしめてもね。

もう脳裏にこの光景がやきついてるもん。

消えないんだもん。

ギンさんが帰るの待ってられないもん。


殲滅あるのみなのですよ。


そうと決めたら即断、即決、即実行。

練りに練って練り上げた魔力で、全身に結界をまといます。

両手のひらに魔力を集めてスタンバる。

まずは、ベランダのガラス戸全開だ。


「いけっ、無属性魔法魔力弾、サツキスペシャル!!」


濁った肉色と白毛玉の壁にむかって一斉射撃開始。

白い軌跡を描く魔力弾が、無数に飛び出しました。


「なぎはらええぇぇ!」


もと白毛玉、今、うごめく触手の壁は、魔力弾に触れて黒い煙になって四散していきます。

よし、このまま攻撃あるのみです。


撃つ、撃とう、撃つとき、撃てば。

撃つべし、撃つべし、撃つべし!


「ベランダ、殲滅完了!」


3DKマンションの全部の部屋を回って、窓を全開、殲滅作戦実行。

横倒しの8の印は伊達じゃないんですよ。

つきぬ魔力を魔力弾にして、肉色の壁消去完了です。

よおし、ミッションクリア。

いつの間にか雨がやんで、お日様が顔をだしてました。

森のほうから鳴き交わす小鳥の声も聞こえてきます。

さすがにちょっと疲れました。、

冷めちゃった珈琲をいれなおしますか。


もう一度、アンニュイな珈琲ブレイクのやり直しです。

ギンさん、白毛玉集団に襲われてなきゃいいけどねえ。


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