12月20日 そしてやってくるフレーメン
今日のお話アップです。
雨の中、急な出勤って凹みますね^^:
ブックマークと、アクセスが増えてました。
効果絶大の癒し効果…お猫さまをもふるのと同じです。
ありがとうございます^^
ついに、待望のもふもふけも耳さん登場です。
ちょっと予想と違うけも耳さんだけどいいんです。
こんなに綺麗なんだもん♪
カワイイが正義なら、キレイは愛です!
「おお、よくきた、人のオス。こちら、客人、人のメス」
なんだかやたら元気になった村長さんが、大きく手をふって私を紹介してます。
人のオスって話だけど、私と同じ人間じゃなく、二足歩行の猫さんだよね?
リザードマンさんにとって、リザードマンさん以外の種族は「人」なのかな?
この認識って、ギンさんも同じかもしんない。
「同じ人、オス、メス。話する、いろいろ知る、良いこと」
村長さん、赤い目を細めて、笑ってるような雰囲気です。
や、リザードマンさんの表情って、よくわかんないから、雰囲気重視です。
シグムンのギンさんも、うんうんって同意してるし、
「はじめまして、お嬢さん。私は行商を生業とするハリィケルンと申します。
どうぞハリィと呼んでください」
丁寧な自己紹介とともに、けも耳さん改めハリィさん、優雅にお辞儀しました。
真っ黒な長い尻尾が、そろえた両足にからみついてます。
ちら見した肉球の色は、きれいな桜色、ところどころ黒の斑点入り。
ああ、あの肉球をぷにりたい。
いいなあ、や~らかいにゃんこの肉球ぷにぷに。
ふっふぅふっ、もふもふするのと同じ癒し効果あるんです。
日本の野良なにゃんこさんは、じたばたして嫌がるけどね。
「……いいっ」
「は?」
やだ、いけない、いけない、心の声が漏れてしまいましたわ、おほほほほ~。
「いえ、はじめまして、ハリィさん。熊谷五月です、サツキと呼んでください」
「珍しいですね、リザードマンの郷で人族をおみかけするのは」
銀のひげをゆらし、グリーンアイズを細めて、問いかけるハリィさん。
「この客人、シグムンの連れ。シグムンの友、我の友」
と、朗らかに宣言する村長さん。
「客人、魔力ある旨き物、ふるまう。いい人」
村長さんの奥さん(推測)も、村長さんに同意する。
奥さんだって推測理由は、村長さんにそっと寄り添ってるから。
なんかいい感じなんだよね。
彼女?も肌のつやがすごくいいです。
これも、魔力ありありなビーフジャーキー効果かなあ。
「そのとおりぞ、サツキは魔力ある人の仔じゃ」
ギンさんもそういって、私の脇に寄り添ってくれました。
うん、ありがとう。
人と猫さんもいっしょにしちゃうけど、いいリザードマンさんたちだなあ。
「サツキさんの魔力は、計り知れません。これほど魔力のある方とは、初めてお会 いしました。
その上、竜王殿ゆかりのリザードマンや眷属のシグムン殿の信頼も厚いとは」
長い尻尾の先をゆらして、じっと私を見つめてくるハリィさん。
「私にも魔力ある旨い物をみせてもらえますか。とても興味があります」
こきざみに尻尾をゆらすにゃんこって、好奇心いっぱい状態って、猫の○もちに書いてあったっけ。
ハリィさんもビーフジャーキーを食べたいのかな?
でも、全部、ギンさんと村長さん一家が食べちゃったあとだし。
そだ、まだサンドイッチにしたのがあったっけ。
自分用に作った黒パンサンドイッチ、登山ナイフで半分にしてっと。
「ハリィさんも食べますか?」
と、彼の前に差し出してみる。
さてさて、ビューティけも耳さんの反応は?
おお、キレイなグリーンアイズがまん丸になってる。
銀の髭も、口も全開状態で前にでてるぞ。
尻尾はぱんぱんに膨れてるし。
びっくり状態まんまなにゃんこさんといっしょです。
そしてやってくるフレーメン反応。
固まってます、ハリィさん、固まってます。
めっさ、かわいいぞ~~~!
「こ、これは!」
やっとフレーメン反応のびっくり顔から回復したハリィさん。
力いっぱい叫びました。
「これは、私が持参した黒パンにゃ、なのにこの魔力、すごいにゃ!!」
キターーーーッ!!
正統派猫族けも耳言語、キターーーッ!!!
リアル「○△にゃ」を聞けるなんて、異世界トリップありがとーだよ。
カナミ達が知ったら、妬みで殺されるかもしんないなあ。