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12月20日 けも耳がでてきた日

今日の投稿です。


寒いですね、風邪に気をつけてください。

私は記録的な寒さの中、公式忘年会の真っ最中…orz


 朝みたいです。

おはようございます、まだ寝ぼけてます。

目がさめたら、知らない天井でした。


 材木がむき出しな、ワイルドだぜぇ~な天井です。

ワラの上に敷いた毛皮、上掛けも毛皮、枕も毛皮をたたんだのです。

どれも巨大な、鹿的な何か。

色が透明感のある綺麗な翠なんですが。

もふもふ寝床なだけど、希望はあったかい動くもふもふ何かなのですよ。

求めてるものと、かなり違うんです…。

お約束なので、つぶやいてみました。


「ここ、どこでしょか~?」


ぱぱっと、マップ画面登場です。

レベルアップしたから、32インチ画面で展開中。

ありがとー、オートマップスキル。

赤い点滅三角な私。

まわりに数十個の青い点と、赤の点滅丸が一個。

点滅丸はギンさんで、青いのはリザードマンさんたちでしょうね。

少し離れた位置に広がる森。

森の彼方で火を噴いてる山、たぶん火炎竜王一族の住む山でしょう。

そして燦然と輝く花丸は、愛しの我が家。


羽根布団さん、恋しいです。

あったかいお風呂、はいりたいです。

なにより、着替えたいよう。

お泊りセットナッシングの、初めての外泊なんです。


 夜ご飯は、魚的な何かでした。

魚的な何か。大事だから二回主張。

囲炉裏みたいなとこで、車座にすわっていただきます、でした。

生だったので、危機感覚えて鑑定しちまったよorz


『ヴァルノーラの魚 毛魚k(もうぎょ) 鮮度最良 

 切り身にして生で食す 味は淡白で癖がない』


と結果がでたので、とりあえず食べました。

よそ様でだされた食べ物、残しちゃいけません。

と、かーさんに厳しく躾けられてますから。

すごく、美味しかったけど。

日本人として、醤油と本わさび、白ごはんを激プリーズな味でした。


朝ごはん、虫的ななにかだったらどうしよう…。


※※※


 おおぅ!なんとびっくりです、感動すらしました。

朝ご飯は、硬いけど黒パンと果物のジュースと卵がでました。

ライ麦的な何か、あるんですね。


「客人のメスよ、それ、人のオス、持ってきた」


と、銀髪赤眼の村長さん。

人のオス、ギンさんが話してた商いに来てる人が持ってきたのか。


「歯ごたえある。変わった味、客人は人のメス、なじみある、食べろ」


卵は、森で取ってきた鳥さんの卵だそうです。

私のは割って、火が通ってますけど。

村長さんとその一家、生で殻ごと丸呑み…ワイルドです。

ギンさんは私の側で寝そべって、魔力吸収中。

リザードマンさんたち、言葉があれだけど。

歓迎してくれてます、ありがたいな。

では、遠慮せず、いただきま~す。


「昨夜はいろいろな話が聞けて、吾も楽しかったぞ、長よ」


「シグムンよ、また来い、歓迎する」


「うむ、空を飛べるようになったゆえ、魔物退治にも精進できよう」


「客人、人のオス、滞在してる。客人会う、いいか?」


私は今、忙しいのですよ。

すごく硬い黒パンを、登山ナイフで切ってるとこです。

卵と、持参したビーフジャーキーはさんでサンドイッチにしたいのです。

誰かと会えってことですね、オッケーですよ、


「客人よ。食べたら、人のオス、呼んでくる」


村長さんは満足げに頷いて、また食事に戻りました。


「サツキよ、その、サンドイッチを相伴してよいか?」


ギンさん、日本のビーフジャーキーにご執心の様子です。

異世界補正で、魔力あるんでしたっけ。


「いいですよ、はい、どうぞ~」


袋からとりだした大きめな一切れをご馳走しました。


「うむ、最高の味であるのう」


目を細めてはむはむしてます。

その様子に、村長さんご一家も、ビーフジャーキーに興味をもったようです。

成り行きで、残りのビーフージャーキーを皆さんにまわしていくと。


「おお、旨い!力、みなぎる」


「腰、痛い、治った!」


「目、かすまぬ、すごい!!」


とか、大騒ぎになってるんだけど。

いったい、何事なのでしょうか?

ギンさんは、満足げに尻尾を交互に振ってるし。

リザードマンさんズは、祭り状態だし。

そんなところへ、訪問者登場です。


「あの、村長だん、人族のお客人がいらっしゃっるとお聞きしたんですが」


と、丁寧な男性の言葉と声とがしました。

振り向くと、そこにいたのは。

すっきりした三角の猫耳。

ぴんぴんと生えた銀色のひげ。

滑らかな黒白の毛並み。

そして見事な八割れの、グリーンアイズな直立歩行なにゃんこさん。



やった~、ついについに、けも耳もふもふきた~~~↑↑



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